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ハルイチが今年で最後になる。先日徳島に来たazumiにそのことを聞きました。今日、ネット検索でそのお知らせを見て改めて終わるのだと思いました。1960年代の終わりだったと思うが、アメリカでウッドストックと言う大きな野外コンサートが開催されました。その模様を映画で見た、福岡風太と言う1人のサラリーマンが、日本でもこんな野外コンサートをやろうと思い立ちました。風太が入り浸っていた大阪の喫茶店「ディラン」には、その店の名前の通り、ボブディランのフォロワーの大阪のミュージシャンが集っており、彼らとともに手作りではじめたのが「春一番」と言うライブコンサートでした。主題歌を作ったのは、蔵さんこと西岡恭蔵、今はハンバートハンバートがこの歌をカバーしています。1975年に天王寺野外音楽堂で始まったこのイベントは、1979年に一旦終了となりますが、祝春一番と名前を変え、服部緑地野外音楽堂に場所を変えて、1990年に再開されました。風太と共に、浅川マキや山下洋輔トリオのマネージャーをしたりしていた、阿部登が運営、司会に加わり、ハルイチは2人の頭を持つイベントとして続きました。風太とアベちゃん、2人の目利きが選んだミュージシャンは、60年代から活躍するベテラン、彼らを聞いて育った中堅、そして若手とバライティーに富み、10年ぐらい前からは、大阪のGWのイベントとして定着してきました。私は高校生の頃に、このライブのレコードジャケットを見て憧れ、2005年頃より、このライブに出掛けるようになりました。当初は家族に遠慮して、1日程度でしたが、この10年近くは、ほぼ3日間通しで通っています。5月の空に沈丁花の花が舞い、その青空に応学が吸い込まれていくのは本当に気持ちの良い時間でした。azumi、ハンバートハンバート、良元優作、三宅伸治、蠣崎未来など、ハルイチに来なければ出会えなかった素晴らしいミュージシャン達にも出会う事が出来ました。アベちゃんが10年前に肺炎で急逝、高田渡、藤井裕、石田長生など、長いことハルイチを支えてきたミュージシャンも亡くなる方が出て来ました。胃がんで胃を切除し、痩せて杖を付きながらライブを運営してきた風太さんも、そろそろ終わりかなと思ったのでしょう。今年でハルイチは最後になるそうです。終春一番と言う名前になります。コロナが猛威を振るっているかも知れませんが、野外のイベントでもあるし、何とかしてまた3日間、音楽にどっぷりと浸かって来たいと思います。https://shu-haruichiban.jimdofree.com
2020.03.03
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ご無沙汰しています。もうすっかり春ですね・・って思っていたら、関東では真夏日になったとか!一気に初夏か・・と思うも、夜は肌寒いです。GWは例年通り、バレーの試合→祝春一番と言うコースでした。癌になった友人とも再会出来ました。新しい音楽の出会いもありました。楽しい休日でしたね。ハルイチは4日と5日の参加でした。4日はメチャ暑く、5日は齒がガタガタとなるぐらい寒かったです。こんな極端なのは初めてだなあ。今年のハルイチのステージは、今まで少し変わっていました。ステージの上に楽屋のようなものがあって、そこでスタッフが歌を聴いたり、酒を飲んだりするのが観客席から見えるのです。これは恐らく、紅白歌合戦のゴールデンボンバーのステージをぱくったのだと思います。ハルイチの魅力は何度も書きましたが、出演者が観客席でのんびり見物していたり、その日の出番でない出演者が飛び入りで別の出演者の時に飛び入りしたり、普段見られない大勢のコラボが見られたり、知らなかった新しい音楽に出会える事です。3日の白眉は大トリのリクオ。ヘイトスピチに対する激しい怒りのアジテーションから始まりました。「俺はそんな奴らに言いたい。お前ら、ハルイチに来い!そして楽しい時間を過ごして、友だちを作れ!そして31日の俺のワンマンライブに来い!そういうオチや〜〜」そして何曲かやったあと、ステージに若いミュージシャンを呼びます、「紹介するよ、キムウリョン!」おお、実は・・このキムウリョンと言う人、3日の昼間に出演したのですが、初めて聞く人だけど、凄く良いなあっと思っていたのです。新しい出会いだったんですね。カットマンブーチェと言うグループで活動していた人らしいです。ハスキーボイスで、ソウルフルな歌を唄う人でした。彼がコーラスを付けて、ハモニカを吹きながら、リクオは新アルバム「ホーボーソング」から「光」と言う歌を唄いました。彼のCDは物品販売売り場に無かったので、帰ってきてアマゾンで買っちゃったんだよね。そして最後のアンコール!大勢の人が舞台に呼ばれます、ジャズの坂田明、大塚まさじ、アズミなど、「もう出て来たい奴は全部出てこいや〜」って感じで、その日の、いやアズミや大塚さんは別の日の出演者でしたから、とにかく大勢の人が出て来ました。そして坂田明のイントロから始まる「アイシャルビーリリースト」!もちろん、日本語の歌詞で。大塚さんの歌詞ともちょっと違う。心が熱くなるステージでした。こういうのがあるから、ハルイチ止められへんわ〜〜。自由で伸び伸び、大人のライブって感じですね。主催者の風太さんも、結構なお年になってきましたが、このライブが存続する限り通いたいと思います。
2014.05.10
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連休は、例年のようにバレーの試合→緑地公園の祝春一番と言うコースだった。今年のハルイチは天気が今ひとつで、初日の3日は台風のような雨、僕らが行った4日は雨が降ったり日が照ったりの天気で、翌日の5日は強烈に暑い日だった。普段ごひいきのミュージシャン達が、3日とか6日に多く出演していたが、そこはハルイチ。始めて見て強烈な印象を残したバンド、前にはあまり感じなかったけど、心をわしづかみにされた人、改めて見直した人など、歌の力を感じた2日間だった。4日この日は曽我部恵一バンドが良かった。日本一のツアーバンドの称号?に恥じない演奏力。言葉が多いけど、きちんと言葉が心に響く歌詞作り、そして美しいメロディーに体が揺れるリズム。バンドに必要なファクターが全部詰まっている。お昼なのにアンコールがあったもんなあ。沢知恵さん。前にCDで聞いた時にはピンと来なかったけど、今年のライブは良かった。「こころ」って歌が効いたなあ。ソロでへそステージに登った遠藤ミチロウ。還暦を過ぎたと思えない歌と叫びのパワー。言葉が胸に突き刺さる。単調なリズムを刻むだけのギターが言葉を浮き立たせる。ボブディランの「天国への扉」のカバーが、完全に彼のオリジナルだ。続いて後に出演した人が同じボブディランの歌を歌ったけど、単なる上手なカバーになっていたのと対照的だった。5日最初の方に出た宮里ひろしのおっちゃん。いつもは朴訥とした平和な歌を歌うだけだが、今回はラストでらもさんの「いいんだぜ」を歌った。放送禁止のこの歌詞を、ちゃんと最後まで力強く歌ったおっちゃんに脱帽。良元優作はいつものアコギからセミアコに持ち替えて、ひとつひとつの音を大事にしながら歌っていた。新曲が多かったように思う。もっと沢山曲を聴きたかったな。後で出て来たのが、酔っぱらいの親父のガなり声みたいだったので、よけいにそう思った。友部正人はいつものように力強く誠実に歌う。やはり彼の言葉は鋭い、単調だがギターも力強い。そして三宅伸治。前に聞いた時には、清志郎のカバーばかりを歌っていて(まあ、バンドのバンマスだったので当然かも知れないが)、単に声が高くでかく、ギターがうまいお兄ちゃんと言う感じだったけど、今日はオリジナル曲でボーカルがでかいギターの音量にもまけず力強く、ステージにソウルを感じた。力技で無理矢理ねじ伏せられた感じ。参りました。彼の歌って、スローなバラードが無いなあと思っていたら、会場で買って帰ったチャリティーCD(500円以上だったらいくらでも構わないと言う値段設定)の「生きよう」がとっても素晴らしいバラードだった。会場で歌った「たたえる歌」も素敵だった。今年は一番この人に参りました。九州から来た平田達彦。しわがれたけど鍛えられた声、シンプルだけどメロディーを生かしたギター。ひとつひとと心に入って来る言葉だった。はい、CD買わせていただきました。そして最後は木村のおっちゃん。この人もお決まりの歌、お決まりのコースなんだけど、それでもやっぱり体が動き、一緒に歌ってしまい、最後は叫んでしまう。「ココロは丸ハダカ!」って良い歌やなあ。良い歌には力がある。そう感じた2日間。5枚のCDをお土産に家に帰ってきました。ココロはほくほくです。
2012.05.07
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さて、自分にとって2日目のハルイチ。この日は、豊田勇造、有山じゅんじ、石田長生、リクオ、いとうたかお、リトルキヨシとミニマムgnkなど、色々有名どころが多く、11時の開場時点で既に9割近い入場率。お天気も、日差しで太ももが痛いって程じゃないけど、帽子来てその上からUVガードのラッシュパーカーを着込み、しっかりと日焼けのガードをしておきました。たまに、帽子無し、サングラス無し、半袖なんぞの伯父さんを見る事があるけど、夕方になるともう焦げダンゴみたいになっていて、大丈夫かあって思う時あるしね。僕はあんまし日焼けすると人相が悪くなるので要注意。勇造さんは、バンドメンバーの都合で2番手として出演。間に合って良かった。セッティングをしてるうちに、ケイメイさん、勇造さんと目があって、帽子を取って挨拶。今日は勇造バンドのメンバーで、新曲も含めて力強いステージ。そして、2年前のハルイチで初めて聞いてファンになった、リトルキヨシとミニマムgnk。gnkくんが加川良の息子さんだと福岡風太がばらしちゃう。そう言えばしゃべり方のアクセントが似てるような気が。そのgnk君曰く「僕らは33才なんだけど、今日の出演者の中では最年少って事らしいです。一体何なんですか?このイベントは?」はは、ハルイチは出演者の平均年齢高いからなあ。もちろん、観客のオヤジ率も高い。今日のステージで一番感動したのはリクオ。出だしは、色んな人の言葉を引用しながらのMC。最後の方だけ覚えてるけど、「俺は生まれてからずっとオカンに、人に迷惑だけはかけるなと言われてきた。でも考えて見たら、人に迷惑かけない人生なんてつまらない。人に迷惑かけて、かけた人に感謝をして、それでこその人生。だから俺はタコ八郎のこの言葉が大好きや!「迷惑かけてアリガトウ!」グランドピアノの音が青空に溶けていくようだったよ。大好きな曲で最近毎年歌ってる、忌野清志郎との共作、「胸が痛いよ」は今の自分には辛い曲だったけどね。最後の「ソウル」は身震いするほどの感動があったよ。ここ数年のハルイチは、フォークやロックだけでなく、ジャズや民謡のミュージシャンも沢山出演してる。今日は河内音頭の、山中一平と河内オンドリャーズが出演したけど、その途中で本物?の芸者さんがへそステージに上がってきたのはビックリ。ハルイチと芸者。なんか似合わないけど、面白かった。有山じゅんじ。いつも力の抜け具合がステキ。盟友の石田長生もステージに上がる。そしてラストは石田長生。やっぱり有山が出てくる。最初から二人でやれよ~~って思うけど。そしてラストには、有山に咥えて、リクオ、藤井裕も舞台に上がって、ザ・バンドの「ザ・ウェイト」のカバーで締めくくり。最後の方で、福岡風太が客席の女性(僕の二つ前に座っていた)の所へ歩み寄り、撮影したデジカメを取り上げたのにはちょっと驚いたけどね。でも、今年のハルイチ。今年も満腹御礼だったのでした。音楽はいいね。いっぱい癒されて帰ってきました。
2011.05.04
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ことしのGWも毎年の恒例行事、高知へ行く家人と別れて、一人で大阪は緑地公園での祝春一番へ。毎年1回の贅沢ですな。今年は70年代から数えて通算40回目になるらしい。おまけに、司会者の一人阿部ちゃんが、3月に急逝したばかり。最近のハルイチって毎年誰かの追悼なんだよなあ。今年は5月2日が平日なので、その日は中休みで4月30日、5月1日、そして5月3~5日の変則日程で開催された。僕は1日に大阪のバレーの試合に日帰りして、2日は診療、そして3日にまた大阪へ。ハルイチは3日と4日を楽しんで来ました。今年のハルイチは、録音禁止、撮影禁止って声高に言われていて、なかなか大ぴっらに写真が撮れなかった(撮ったんかい!)のでそのあたりご勘弁。では、僕の1日目(5月3日)11時前に緑地公園へ着いたけど、もう凄い長蛇の列。5年ぐらい前はこんなのじゃなかったけど、ハルイチもGWの風物詩として根付いてきたみたい。開場同時に開園なので、観客が入ってきた頃には、最初に登場の東京ローカルホンクと言うバンドの演奏は殆ど終わりかけていた。このシステムどうにかならんのか?って思うけど、それもハルイチ。ステージにはこんな感じの垂れ幕がバックに。そしてこれをめくるとこんなのが出てくる。単純なピースマークみたいに見えるけど、これは書道家である俵越山(前の越前屋俵太)が宙づりになってのパフォーマンスで書いた書なのである。墨汁の垂れ具合がいいよね。なんか力強いです。書いたのは1日らしい。ハルイチの楽しみに、今まで知らなかった新しい歌い手の発掘と言うのがあるが、今年はこの人。メローなギターにスモーキーな声。歌う吟遊詩人と言う言葉が似合いそうな、おおはた雄一。最初のボブディランの「くよくよするなよ」のカバーから引き込まれて、オリジナルの曲も良かった。彼は僕の大好きなazumiに魅了されてギターを始めたとのこと。そしてステージにはそのazumiも上がって共演。これもまたハルイチらしいこと。そしてazumiと盟友の光玄が何故か「コオロギ三郎とキリギリス二郎」と言う名前でデュオでステージに立つ。「アズミ~お前なんかカッコ悪いで~」と光玄に突っ込まれ、「シャツのサイズがデカかったんや~」と返すアズミ。でも、光玄のその迷彩パンツもおかしいような気がしたけどね。歌った歌は、光玄のオリジナルばかりで、アズミは伴奏に徹していた。彼のステージは5日に予定されているし、彼は露出しすぎと思うぐらい、色んな人のステージに出演してるからね。この日、ステージ前に押し寄せた観客が一番多かったのは彼ら。サニーデイサービス。自分にとっては、そこそこのバンドであった。この日は薄曇り。帽子もサングラスも必要無し。念のために、日焼け止めはしっかり塗り込んでいたけどね。夕闇が迫ると肌寒く、照明が点る。ラストを飾るのは友部正人。聞き慣れた歌ばかりだけど、なんて力強い声なんだろう。「ぼ~く~は、君を~探しに来たんだ~」のリフレインが何時までも残ってる。そしてアンコールでは、共演した東京ローカルホンクと一緒にへそステージに上がる。「1本道をやれ~~」とお定まりのアンコールを出した酔っ払いの観客に、司会の福岡風太が怒る。「だから、黙って聞け言うてんやろ」「見てみい、マイク出してへんやろ」「観客が静かにせんとどうすんのや」そう、あの広い会場で、友部と東京ローカルホンクは、PA無しの完全生のギターとボーカル、コーラスでラストの曲を歌ったのだ。曲を引き立たせる一番の伴奏は静寂・・それを教えてくれたラストであった。こうやって5月3日の春一番は終わった。
2011.05.03
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最近よく聞いてる歌がこれ、大阪の吟遊詩人、良元優作の「ペプシドライブ」。今年の祝春一番で撮ってきた画像をYouTubeにアップしました。なんかたわいもないような青春の歌なんだけど、聞いてるとなんだかじ~んとくるんだよな。前にも書いたけど、歌の言葉は耳にちゃんと届かないといけない、そして耳に届いた言葉は心に響かないとあかん。そんな簡単な事だけど、これがちゃんと出来てな歌がどれだけ多いことか。彼の言葉はちゃんと僕の心に響いてくるんだよね。それは単に世代も含めての相性かもしれない(彼は僕より一回り半ぐらいは下だけど)けれど、そういう風に言葉を大事にした歌作りをしてるのだと思う。しかし、便利ですな。ビデオを取り込むのも勝手にMacがやってくれるし、それをYouTubeにアップしたかったら、共有→YouTubeって選べば、YouTubeのURLを開くこともなく自動でアップしてくれるんだから。僕のは古いDVテープのビデオだから、画質も音質も今ひとつ(アップすると音質は更に悪くなるのだ、何故か)。でも雰囲気は伝わると思う。ちょっとファッションもダサイ田舎の兄ちゃん風だけど、会場で見るとしっかり迫力はあったよ。確か去年のハルイチではトリを努めたはず。その映像もある。綺麗な画像で顔に夕日が当たってなかなかの男前です。祝春一番2010年良元優作の「ペプシドライブ」2009年祝春一番良元優作の「帰り道」
2010.05.16
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前日に載せきれなかったので続きです。前日のトリで出てきた金子マリさん。自分のバンドであるフィフスエレメンツを率いて登場。実は、僕は会場に行けば毎年のようにマリさんに遭遇すると言うジンクスがある。会場へ向かう道で前をマリさんが歩いていたり・・。今年は三日にトイレへ行っていて、自分の席に戻ろうと客席の階段を上っていたら前をマリさんが昇っていて、この髪型とこの後ろ姿はマリさんだ~と思ったらやっぱりそうだった次第。木村さんの名曲「ラリル」が聞けて良かった。いつも気になるのが、このバンドのギタリスト。今があればずっとステージでもタバコをくわえている。コーラスの時もずっとそのままのような気が・・。ちょっと不良っぽくてカッコいいですね。姫路三人衆(他の二人は、azumiさんと光玄)の一人、ヤスムロコウイチ。とぼけた風貌としゃべり、ナイーブな歌とギターテクニックは相変わらず。会場で亀をもろたんですけど、誰か要りませんか??って誰が亀をくれたんじゃ?関東から来たバンド、ディープカウント。昨年も聞いた。凄い迫力、ギターやホーンのテクニック、そしてボーカルの迫力が凄いけど、なんか歌の世界がオドロオドロしくてちょっと苦手かも。雰囲気としてはじゃがたら~の江戸アケミさんのような感じもあるけど、もっと優しいところ、引いたところがあっても良いかなと思う。博多からやって来たブルースシンガー、平田達彦。「50歳になりました。アルバイトと歌で生活しています。これからもアルバイトと歌で生活していきたいと思います」って潔さがかっこいいね。野良犬のブルースと言う曲では、客席も一緒になって「キョイ~~ン」と吠えていました。博多のあとは唐津からやってきた、これもおなじみの稲葉浩さん。「みなさん、吠えましたか~僕は吠えません。歌います」と言う歌い出し。良い声なんだけど、歌う曲が金森幸介さんの曲とか(大好きな曲なんだけど・・)他人の歌が多い。やっぱり自分の歌で勝負して欲しいなあ。そして夕日の沈む頃、この日のトリを努めたのは友部正人と三宅伸治の二人組。最近二人でツアーをしてるらしい。「ロックンロールやってます」って新譜も出したとのこと。歌う歌は友部さんの歌が多い。声質も、ギターテクも、風貌も全く違う二人だけどお互いが影響し合ってすごく良い雰囲気を出している。友部さんを見ていると、結局シンガーってのは歌そのものの力だと思ってしまうんだよなあ。いろんなミュージシャンからコラボされている友部さん(古くは、たまもそうだった)だが、若い人たちと上手くコラボしながら彼らをスパイスにしてより光ってるのが凄いと思う。春一番にしては珍しくアンコールまであった。こんな風に今年の祝春一番2010年の2日間は終わった。次の日はazumiさんのステージとかあったので少し心残りではあったが・・。また来年って改めて思ったのだった。
2010.05.05
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さて、僕にとっての春一番2日である5月4日も超快晴。今日も暑くなるぞ(そして夜は寒くなるぞ)と覚悟して出かける。ちょっと寝坊したので、3組ほど終了していた。中川五郎さんのステージを見れなくて残念。でも、この日は何故かお客さんが少なくてガラガラだった。なんでかな?3日は、河内音頭やらジャズやら色々なタイプの音楽があったけど、逆にこの日は殆どが(前衛ダンスみたいなのもあったが)所謂フォーク、ロック系の人で聞きやすかったと思うんだけどね。いつも通りウツクシイ歌声を聞かせてくれる宮武希姉さん。最近ちょいと貫禄がついてきたような気が・・。山口から来た初出場のお二人。「べすぱと言います・・」と喋る奥さんのゆったりした声が心地よい。ギターとピアノ、そしてクラリネットやバスリコーダーを駆使しての生活感のある楽しい歌声。思わずCDを買ってしまいました。こうやって、新しい出会いがあって、会場ですぐに音源を手に入れられると言うのがハルイチの良いところなんだよな。30数年ぶりのセカンドアルバムを出した「林亭」のお二人。右の佐久間順平さんのシャツがかっこよかった。この人も昔からやってる佐藤GWAN博さん。彼は甘い歌声でギターも上手くて・・だけど歌う世界がなんか4畳半フォークっぽくてあまり好みじゃなかった。でも、この日のステージでは、2曲目に中世ドイツで、私生児を産んで殺して死刑になった醜い女中の歌を歌ったのよ。別にこういう歌を歌わなくても、一般受けする可愛い歌を沢山持っているのに、わざわざこの歌を歌ったところに何か歌い手としてこの人の矜持を感じた(長い歌を歌ったせいで2曲しか歌えなかったし)。ちょいとこの人を見直したのでした。自分のステージで無いときは、いつも前でおかしな踊りを踊っている怪しいオジサンのアチャコさん。音痴だけど声はでかい、そしてメッセージは熱い。「僕らはみんな宇宙人~~知っとんけ~~~!」「去年までは客席で聞いていたけど、ステージに立てて嬉しいと」言うモーリー。歌はまだまだ一本調子だけど、ガンバレよ。ステージが済んだら僕の横に来て座っていたのにはビックリしました。エンディングとかがなんか素人っぽいけど、ボーカルのお姉ちゃんが可愛くて、演奏も結構達者。そしてメロディーに哀愁のある曲が多い「はっぴーとりお」の人たち。何でこんだけ人数がおるのに、トリオ??と突っ込む。いつもながら、ギターも歌も素晴らしい光玄。今年はマイクが下がってくると言うトラブルも無し。この人の歌の世界も一貫としてるけど、もうちょっと歌やギターの調子にバリエーションがあればと思う。でも好きなんです。「悲しい夜は、自由になれる、俺は俺だけ、見つめていればいい」去年もハルイチで見た李知承(イ・チズン)。someday over the rainbow~~(虹の彼方に)を「寒いでぇ~オーバーとレインコート着ときな~」とダジャレで歌うのは大阪流?この人ももうちょっと歌に引きがあれば面白くなるなあ。李知承の横でギターを弾いていたのがご存じazumiさん。相変わらずかっこいいなあ。前日に出演した小谷美沙子ちゃんが「楽屋であこがれのazumiさんとご一緒出来て嬉しい~~」なんて言ってました。彼も後で客席の後ろで座っていたのでご挨拶しました、相変わらず丁寧な物腰。今年も沢山アルバムを出すそうです。まだもうちょっと続くんだけどね・・・。フォトの登録が1日の制限を超えたと言うので登録できない。続きは明日~~。
2010.05.04
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毎年4日間の春一番、昨年より前夜祭みたいなのがあったが、今年からそれが事実上メインのプログラムになり、実質4日半のプログラムになった。3日の11時ちょっと前、緑地公園の門をくぐり音楽堂をめざすと、既に入場を待つ長蛇の列。11時開演開場なんだけど、10時半開場でも良いのになあといつも思う。トップバッターの人は落ち着かないでしょう。まあ、出演者や曲目などは幻泉館さんがアップしてくれると思うのでそういうのはおいといて、大まかな印象や心に残ったミュージシャンを中心に書いてみたいと思う。去年は天候が悪く、寒さに悩まされたが、今年は例年のごとく晴天で、5月の直射日光と紫外線をまともに浴びて、客席はトースター状態だった。帽子、首にタオル、サングラス、長袖長ズボン、そしてUVパーカーを着て日焼け止めを塗りたくっても、ホテルに帰って裸になってみたら、服の上からもほんわかと日焼けをしていた。でも、夕方になって日が暮れると、緑地からの冷たい風が吹いてきて今度は寒かったですけどね。2時頃に登場した勇造さんは勇造バンドのギターとハモニカ、そして特別メンバーの島田さん(元憂歌団)のドラムス、藤井裕さんのベースでの特別バンドでの登場。8月のフジロック出演の準備か??と思ってしまう。裕さんと一緒にデュエットした「老いてこそロック」は良かったなあ。一昨年は高田渡、昨年は忌野清志郎と直前の訃報に対してトリビュート的な要素が強かったが、今年はさわだとしきさんが亡くなったと。ミュージシャンではないが、大塚まさじさんはじめ、多くのミュージシャンのレコードジャケットを手がけた人だ。大塚さんの「アイノウタ」のジャケットは傑作なんだよね。そのさわだとしきさんの描いた旗を後ろに歌う大塚まさじ。さらっと「これはさわだ君の絵だよ」と言うだけ。でも気持ちは伝わってきたなあ。そしてラストはゲストボーカルに金子マリ姉さんを迎えた渋谷毅オーケストラ。マリさんの歌はいつもながら素敵だったけど、やっぱりハルイチのトリがジャズバンドってのはなんかしっくり来ない。勇造さんの後に出てきたこの人は、確か昨年だったか一昨年だったかにトリを努めたはずだ。派手なテクニックでギターを聞かす訳でもない、ビジュアルもない、パフォーマンスも無い。でも、淡々と歌が染みいってくる。こういうのが歌の力、言葉の力だと思う。僕より一回り以上年下だけど、また1度当院のライブにでも呼びたい人だ。昨年のハルイチのYouTubeから紹介しよう。良元優作「かえり道」聞き終わった後に、心の中に静かな余韻が残るんよ。風は冷たかったけど、暖かい気持ちで会場を後にした。夜は鶴橋の韓国料理屋さんでサムゲタンを食べてほっこり。
2010.05.03
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早く書かないと、春一番もどんどん風化していってしまう。5月4日の午後に登場したピアノマン、リクオ。彼を最初に見たのは、大阪で勤務医をしていたころ。近所の喫茶店の2階で有山じゅんじのライブがあり、そこに彼が連れてきていたのがデビュー間もない(まだアマチュアだったかも?)リクオだった。その時の事はあまり印象に残ってない。次に彼を見たのは、KUROちゃんと象さんの追悼ライブのステージだった。テンポの速い、あまり歌詞の胸に響かない歌を唄っていて、これも印象に無い。しかし、その後の春一番などのステージで彼を見る度、ああ良い歌を唄う奴やなあと思うようになった。代表曲の「アイノウタ」「はかめき」「同じ月を見ている」など、叙情性に溢れた歌詞とメロディーが超人的なピアノにのせて歌われる。個人的に言えば、もう少しボーカルに余裕と癖があった方が良いかな。ちょっと青筋立てて歌うって感じなのよ。声も良いし音程もしっかりしてるけど、もう少し遊びがあったほうが良いかなと思う。今回のハルイチ、何度も書いたけど清志郎トリビュートの色彩が濃かった。この「胸が痛いよ」と言う曲は、リクオの清志郎の共作。リクオはデビューアルバムでこの曲を歌っている。その頃から清志郎に目を付けられていたんだなあ。清志郎も、色んなミュージシャンと交流があったんだと思う。シンプルだけど胸に迫る歌と演奏やね。では、リクオの歌う胸が痛いよ」「胸が痛いよ」をどうぞ。
2009.05.23
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早く書かないと段々過去のニュースになってしまうので。今年の春一番の勇造さんのステージである。勇造さんの出番は5月4日の午後1時頃からだった。今年はギターの仲豊夫さんと一緒に、初めて春一番のへそステージ(前の方の客席の中にある)に登った。最初の歌は、振り返るには早すぎる。この歌は活動30周年の時に作った3枚組のアルバムのタイトル曲だ。6月6日に6時間60曲のフリーコンサートを予定している勇造さん。活動35周年になる。まだまだ振り返るには早すぎるぜ!続いて、勇造さんにしては滅多に歌わない他人の歌。「清志郎もこの歌を歌うてた」と言いながら歌ったのはボブディランの「風に吹かれて」。ディランの歌とはまた違う、淡々とした味わいで歌った。そして初めて聞く新曲の「住所録」と言う曲。6月6日のライブの案内をするために、古くからの住所録を全部引っ張り出して眺めているうちに出来た曲と言うことだ。勇造さんからは、ライブの前後だけでなく年賀状、それからタイからの便りなど、年に5通程度のハガキが届く。これを全国津々浦々のライブ主催者、それから恐らくであった人たちみんなに送ってるんだろうなと思うと本当に頭が下がるし、こういう誠実な人だからこそ、赤字覚悟でライブを主催する人たちが全国に一杯居て、それが35年も続いていくんだろうと思う。歌としてはちょっとひねりが無いかな~と思うけど、こうやって現実に生きている世界の事がすぐに歌になるのが勇造さんらしいところだ。そしてラストは、彼の代表曲の一つ、「大文字」。今まで何度この曲を聴いただろう。そして何度勇気づけられただろうこの曲は、その昔大文字の送り火の日にあった野外コンサートで、生ギターを持って登場した勇造さんが、ロックバンドを期待した聴衆に散々やじられ石を投げられた苦い体験を唄った全く個人的な歌だ。しかし、この歌のリフレイン♪さあもういっぺん、 さあもういっぺん♪火の消える前に♪さあもういっぺん、 さあもういっぺん♪火の消える前にこの台詞の中に、この歌を聴く人たちは自分たちの様々な体験を重ねる。そして自分自身の為に、家族の為に、友人のために歌うのだ。さあもういっぺん さあもういっぺん と。これは勇気と励ましと復活の歌なのだ。こうやって、全く個人的な体験を唄った歌が、全然関係無い人の心に広がっていく。これが歌の力だと思う。この歌のビデオを撮りながら、黙っていようと思ってもやっぱり自分も声に出して歌ってしまうんだよね。だから勇造さんの歌よりも自分の歌声の方が大きく入ってるかも。それから、勇造さんの後ろでゆらゆらと踊ってる怪しいオジサン達。全部勇造さんのファンで6月6日のライブに行く人たちだそうです。全員一致の縦ノリじゃなくて、一人一人、踊りたい人が前に出てゆらゆらと揺れる。こういうのも春一番ならではの素敵なところだ。さて、6月6日までもう3週間だもんね。何せ日帰りの予定だから、体調を整えておかねば・・。
2009.05.14
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春一番関係のYOU TUBEを色々検索していたら、凄いのを発見した。あの清志郎さんも春一番に出演していたのですぜ。時は、春一番が約20年ぶりに再開した1995年。清志郎さんはソロで来ていたみたいで、バックを務めていたのはいつものRCのメンバーではなくて石田長生、藤井裕などハルイチおなじみの面々。三宅伸治さんの名前も見える。この人の事はよく知らなかったけど、さる筋の情報によると、清志郎さんの付け人→バンマスとなってソロデビューした人のようで、今年のハルイチで彼のバンドが大勢の観客を集めて、彼と石やんが一緒に清志郎さんの「雨上がりの夜空に」を演奏したのがやっと結びついたような気がする。向かって右側、赤っぽいシャツを着て演奏してるのが三宅さんですね。さすがに春一番、満員です。こんなのは見たことが無い。凄かったろうなあ。一度見たかった、清志郎さんのステージ。トランジスタラジオ~忌野清志郎&石田長生 春一番1995世間知らず~忌野清志郎 春一番1995
2009.05.10
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祝春一番からの映像第三弾。今年のハルイチは清志郎さん追悼のカラーが濃かったけど、この映像もそう。金子マリさんが定番の「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」を唄う。70年代ソウルの傑作、サムクックなどの歌唱でおなじみの曲だ。その途中で挿入される「スローバラード」。間奏の時に、「あいつも逝っちゃった・・」そして演奏のメンバー(5エレメンツと言う)達に「あんたはまだお呼び来ない?」「あんたはもうすぐ?」と聞いて周り「次は私かな~」と言いながらラストへとなだれ込んでいく。金子マリさんとはハルイチのオフステージでよく出会う。一昨年は会場に向かう僕の数歩前を歩いていた。ホルスタインのような白黒の柄のワンピースを着ていて、ステージにその時持っていたバッグもそのまま持って出てきたのには驚いた。昨年は土派手なジーンズを履いて、僕が座っている客席の少し後ろで座っていた。そして今年は、帰り道の駅のホームで、やっぱりステージ衣装のまま旦那さん(動画の隣で踊っている長身の北京一さん)と並んで電車を待っていた。まあ、そんな事はどうでもいいんですけど。こんな風に自由なところが春一番の素敵なところだ。(画像をクリックしてくださいね)
2009.05.09
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今年の祝春一番、5月4日と5日のステージ(5日は昼過ぎまで)の中で一番インパクトの強かったのは、勇造さんでも、木村さんでもない。この人だった。俵越山って解ります?佐藤蛾次郎さんじゃないですよ。この名前の響き、漢字に見覚えがありますか?僕は聞くまで解らなかったけど、聞いたら直ぐに解った。この人、越前屋俵太さんなんです。越前屋俵太さんと言えば、探偵ナイトスクープなどテレビを中心に映画監督もしたし、様々な分野で活躍していた人。5年ほど前に突然テレビ業界が嫌になって引退。今は携帯電話も通じないような山の中へ引っ込んでいるそうです。そして、何をやろうかとじっくりと考えた結果、やり出したの書動。書道じゃなくて、書動だそうです。形式にとらわれずに自由に体を動かして書く書。最近は子ども達にも書を教えているそうな。さて、この俵越山のパフォーマンス。そう言えば、ハルイチの客席のど真ん中を縦に椅子2列分に渡って上から下までロープが張られてあって、あれは何だろうと思っていたのです。お昼頃になったら、その周囲に座っていた人までどかされてしまった。舞台に掛け軸程度の半紙?が置かれる。バケツにタップリと入った墨を持ってきた越山、筆は半紙の幅ぐらいある程太い。バケツに筆を付けて、エイヤ~と号令。半紙に筆を置いて真っ直ぐに線を引く。半紙、実は丸められていて、くるくるとそれが展開される。舞台を降りてへそを横切り、客席のロープを張った2列の椅子のところをどんどんと半紙が広げられる。越山が走りながらその半紙をおっかける。舞台から飛び降りて、へそへよじ登り、客席に飛び込んでどんどん走る、転げながら走る。客席のてっぺんまで走って終了。出来た作品は、ワイヤーでつり下げられて、毎度おなじみの春一番の旗の横へ。このパフォーマンスの間中、バックでは関西大学の後輩と言うリクオが「ソウル」と言う素晴らしく美しい曲を演奏。テレビを捨てて、新しい道を踏み出した越山、さまよえる男の魂。う~ん、怖いぐらい曲と合っている。その後の俵越山のメッセージはこんな感じ。「人生、途切れてしまったり、ちょっと左右にぶれたりするけども、どこまでも真っ直ぐ!これを目標に行きたいです。俺はテレビを辞めてしまったけど、人間は辞めずにこれからもまっすぐに生きたいと思ってます。」潔いメッセージに拍手である。越前屋俵太の声って、凄くポジティブなんですよね。暗さというのがみじんも無い。入り口で売られていた、越山の日本手ぬぐいを思わず買ってしまった。それに書いてあるのは「楽遊笑寿」勇造さんの「雲遊天下」と通じるよね。ちゃんと彼のサイトがあるみたいです。最後のメッセージの部分を撮影できなかったのが残念ですが、このパフォーマンスをYOU TUBEにアップしております。良かったら雰囲気だけでも見てみてください。音楽と関係ないジャンと言われそうだけど、こういうのがあるから春一番って素晴らしいんだと思う。
2009.05.07
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楽しかった祝春一番2008もそろそろラストが近づいて来ました。あの強力な木村&大西ゆかりペアの後は誰がステージに上がるのか?熱く燃えた熱気を維持しつつ、それに押されないようにひょいひょいとかわして行くような。そう思うと、自ずからこいつしか居ないと思っていたんだけど、やっぱり彼だった。大阪3大天然パーマの1人(後の2人は金森幸介と長野タコヤキらしい)、同志社大学法学部卒、オスカルと石やんに呼ばれた人、有山じゅんじその人なのでした。ステージに上がってビールをぐびり、煙草をぷかりとふかして「楽しいなあ~」と観客に笑いかけて、本気か遊びか分からないようなギターのつま弾きからスタート。「こんなもんでええんとちゃう?」やって。有山独特の甲高いひっくり返る声と独特のアクセントのある歌、「でも、僕はやるよ~!」だって。有山と言えば、どうしても上田正樹と組んだ「ぼちぼちいこか」と言うアルバムが有名なので、上田と対にして語られる事が多いように思うけど、この二人は全然違う道を歩いてるね。グローバルな方へ向かう上田と、あくまで大阪のブルースマンとしての核を持ち、そこから遠心的に少しずつ広がって行く有山。常に等身大、常に肩の力の抜けた脱力状態が素晴らしい。蛇足だけど、最近出た金子マリさんの新しいアルバムのラストで、有山の単独ギターの伴奏に乗せてマリさんが上田正樹の「悲しい色やね」を唄っている。この有山のギターが素晴らしいのよ。クラシックともフォークともジャズとも違う、ほんまに独自の解釈。本歌のアレンジと全く違うこの曲は聞き物ですぜ。10代の時に出会った人として中川イサトさん、そして20代の時に出会った友人として石やんが次々にゲストにあがる。オールドファッションなスタンダード曲が多かったけど、やっぱり有山と言うフィルターを通して有山の音楽になっている。先輩、同輩と続いて最後は、自分が見いだした後輩リクオとのデュオ。この曲も有名なスタンダード(う~ん、タイトルが思い出せない、誰か教えて)。ほのぼのしてええなあ。有山とリクオのデュオあと10年経ってもセクシーな仙人のような風貌で、ひょいひょいと歌ってるだろう。来年も楽しみにしてるぜ、有山!さて、後はもう誰が残ってるんじゃ??と思ったところでステージの登ったのが、もとボイス&リズムのメンバーだった藤井裕。さっき石やンのステージでもやんちゃなボーカルを聞かせてくれた兄ちゃんだね。この人声は太く男らしいけど、ボーカルもギターももうちょっとなあ・・。有山や木村さんの超個性人間を見た後ではちょっとインパクトに欠けてしまうのよ。まあソロアルバムを出したのは初めてと言うことだしこれからまた変わっていくのかも知れないね。と、言うことで彼は写真だけ。どんな歌唄ったかも実は覚えてないのだ・・。このあたりで、後残ってると言えばAZUMIが居るじゃんと思い出したら、やっぱり出て来たこの人、AZUMI。同名の漫画(映画化もされた)が出てきたおかげで随分この人も得した??アマゾンで検索したら、映画の方ばっかり引っかかってきて困るのよ。「ストラップ無いし・・」と言いながら、ギターを腕で抱え込んで片足を台の上に乗せてギターを支えながら歌い出す。プロだろ、ストラップぐらいしとけよ~、無いなら去年みたいに座って弾けよ~って思うけど、途中で何度も足を変えたりしてるしさ。でも、こういうのに無頓着なのがアズミの魅力だろう。オカンが綺麗にしていけって言うたから・・と去年よりこざっぱりした髪型と服装。思わずほほえんでしまう。思えば、去年のハルイチで初めてアズミのステージを見てすっかりファンになってしまい、いっぱいアルバムを買い込んだもんな。(実は今年の勇造ライブでジョイント出来ないかなんて考えている)。いつものようにシンコペーションを効かせたギターストロークに時折息をのむような細かいフィンガリングが混じる。ギターと歌がドロドロと一体化したような歌は決してスマートではないけれど、これも不思議な魅力を持ったアズミのオリジナリティーなんだと思う。途中、最近親交があるという豊田道倫と言うシンガーが登場して彼と一緒に1曲。でも、この人の歌は歌もギターも今ひとつだったな。何でアズミと親交があるのかよくわからん。音楽的には随分と違うと思ったんだけど。では、アズミのドロドロとして美しいラブソングをどうぞ。クレイジーラブ?さて、これでもう本当に後誰が残ってるのかと自分では分からない状態だったのだけど、この大物が残っていたんですね。還暦を過ぎたと言う加川良さん、いや~若いですな~。でも、今年の良さんは今ひとつだったと思う。いつもながらのちょっと神経質なマイクチェック。それも、「へいへい~ほ~いほ~い」と言うなんか山彦みたいな奇妙なんだよね。1曲目の歌はわりと良かったと思う。♪いつまでも眠ろう、何度でも生きよう♪いつかもう一度 巡り会えるその日まで二言目には、「60過ぎた男の戯言です」ってそんな事言わなくていいじゃん。そして2曲目が「木枯らしえれじぃ」。これも70年代を一世風靡した曲なんだけど、今聞くとさすがに古い。♪屋台じゃ焼きそば20円、焼酎が25円で・・って唄われてもねえ。歌は世に連れと言うけど、時代を超えて歌い継がれる歌と、ある時代を代表しても時代と共に古びてしまう歌があるとすれば、この歌は後者だと思う。もっと今の良さんを赤裸々に唄う歌があるはずだと思うのだ。そしてラストが高田渡さんの「生活の柄」だった。もちろん、この歌は時代を超えて歌い継がれる歌だし、良さんと渡さんは友達だったんだろう。観客には受けたかも知れない。でも、僕としてはもっともっと今の良さんを聞きたかったな。で、もう誰も思い出せなかったけど、いよいよトリだ。トリに出てきたのはこの人たち。武蔵野レビュー2。昔高田渡さん、シバ、中川イサトさんなどを中心に結成された「武蔵野たんぽぽ団」と言うバンドがあったけど、その流れを汲むバンドなのでしょうね。もちろん、核になってるのはイサトさんです。でも、やっぱり何か弱いんだよね。イサトさんはギターはもちろん旨いし、声も太くて歌も上手い。でも、ピンで人を引きつける強烈な個性が無いと思う。他の人たちも同様。昔のたんぽぽ団は、それぞれピンで立てるような人たちの集まりだったものね。今回唄った歌も、殆どがオリジナルじゃなくて他人の歌だったんじゃないかと思う。実はこのあたりで、今回の自分のハルイチは終わった、満腹になったと思ってこのバンドは最後まで聞かずに会場を後にしたのでした。地下鉄が混むしね。でも、席を立とうとしたら、大好きな金森幸介の「もう引き返せない」をやってくれたので思わず立ち止まって聞いてしまった。でも、やっぱり幸介の歌にはかなわないね。その前に、「プカプカ」もやったけど、女の子のボーカルがイマイチでね。これなら僕が唄った方が良いなあと思ったし、会場に大塚まさじさんの姿がみえたので、思わず「大塚ちゃん、唄えよ~」と叫びそうになった。最後の曲はまたもや「生活の柄」だったみたいで、さすがに食傷気味。これで迷わず会場を後にしたのだった。出口のCDなどを売ってるところに友部正人さんが居たので、買ったDVD(エンケンと友部さんのデュオ)にサインを貰って握手して貰う。思わぬプレゼントだ。幻泉館さんのレポートによれば、この後友部さんやいとうたかおさんが一緒にステージに上がったらしいけど、ちょっと惜しかったかも・・。僕にとって今年のハルイチは、石やン、有山、リクオ、木村さん、そしてアズミで十分に満腹になったのでした。来年はもっと何日も見たいぞ、ハルイチ!でも、熱いのは良いけど、こんなに暑いのは勘弁ね。
2008.05.12
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この際、一気に行こうと言うことで今日2つめの日記。1つめのは、9日のところを見てよね。でも、1晩でいっぱい書いてもみんな最後の奴しか読んでくれないんだよなあ。まあ自己満足の記録だからいいか。天才ピアノマン、リクオの次は誰だろうと思っていたら司会の阿部ちゃんが次は飛び入りだという。飛び入り~~??と思わず期待をしてしまうけど誰だろう・・。出た~~。ハルイチには無くてならない人だ。でも、この人が飛び入りで出るか~~。いつも最終日のトリなんぞで出てくる人だぞ~~。ご存じ元憂歌団(こういう言い方は失礼か、ソロシンガーとしての歴史も長くなったし)のボーカリスト木村さんである。お付きは大西ゆかり姉さん。「木村充揮(あつきと読むのよ)さんや!」「大西ゆかりや!」「二人合わせて木村ゆかりじゃ~~!」と言う自己紹介で始まったこのステージ。もう観客の盛り上がりは最高ですぜ。ちなみに、うちのミドリはこの木村さんと、長渕を見る度に「この人障害者??」と言う。今夜だって、僕が「この人は有名な歌い手やで」と説明するのに「でも、こっちの男の人は障害あるだろ」としつこい。まあ、それぐらいインパクトがあるっちゅ~ことやろうね。確かに道歩いていてこのオッチャンが「ここはどこ~あなたは誰?」って叫んだら怖いかも知れないけど。いつもながら息のあったお二人。「赤い夏」そしてあの「天王寺」、「出稼ぎブルース」、「That Lucky Old Sun」を熱演。最後の曲では、またもや石やんが登場。ゆかり姉さんに「飛び入りの飛び入り、石やん~、石田ながいき~」と紹介されていましたな。それでは、このステージから、おなじみの天王寺をどうぞ。春一番は、1975年に天王寺野外音楽堂で始まった。今のステージの上のやぐらは通天閣をモチーフにしてる。この曲の歌詞にも「春には野外で春一番~」って出てきますね。ま、大西ねえさんも木村さんのぶっとい個性の前では普通の演歌歌手に聞こえてしまうけどね。
2008.05.10
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熱く燃えた石やンのステージの後、へそステージに登ったのが光玄。神戸は長田を根城に唄う骨のあるシンガーだ。代表曲「鉛の男」のリフレインに♪夕日が沈むよ ガスタンクの向こうに♪もうお前しか 見えないよ^とあるけど、夕日をバックに歌うと凄く似合う男なんだよね。今回は生憎とピーカンの太陽の下だったけど。光玄の盟友、故ホン・ヨンウンのセカンドアルバムをプロデュースしたと言う、スマイリー松本と言う人のサックスとのコラボだった。このスマイリーと言う人、なかなかの男前、僕が昔通った飲み屋のマスターにそっくりなんだよね。古く枯れた外見のサックスは、同じような渋い枯れた音を出していた。スタートからギターマイクの音が入ってなかったり、1曲目の途中でボーカルマイクが下へ下がってきてやり直したり・・ちょっと可哀想なコンディションだったけど、それにも負けずに熱い歌を唄ってくれた。1曲目は「悲しい夜は自由になれる」このタイトルからして何かじ~んと来るんだよね。悲しい夜は自由になれる<光玄&スマイリーそして2曲目は、何とホンヨンウンの「緑の国」。そうだね、幻泉館さんのサイトのトップにもこの歌の歌詞が掲げられている。♪生き延びておくれ 緑の子供達 と日本人がアラブの事を唄った歌と言うのは少ないんじゃないかな。アラブの事を知らないマスコミや最初からブッシュの側に立ったマスコミを痛烈にこき下ろします。♪そうさ、どこも同じさ 力がすべてホン・ヨンウンのオリジナルを聞いてみたいなあ。緑の国そして最後は盟友アズミも歌っている「満月」。レコードよりは少しゆっくりしたアレンジでやってる。満月 at祝春一番2008思うに、光玄って歌も上手いし良い声してるし、ギターだってリズム感があるし・・。でも、何故かハルイチのステージではジミに見える。何でだろう?ルックスのせいかな(今年は髪型を変えたのか、シバに似ていた)。座ってるせいかな?(でも、有山だって座ってるしなあ~)思うに、多分同じようなタイプの歌が多いからかも知れない。ギターのスタイルも打楽器的だし。もうちょっと色んなタイプの歌とか、ミニバンドふうのバックを付けてみるとかするともっとあの渋い歌が映えるよな気がするね。でも、僕はこの歌い手が大好きだ。来年も見たいぞ、光玄!光玄の次に登場したのは瀬川洋 トラベリン・オ-シャン・ブル-バ-ズと言うバンド。この瀬川さんという人の事はよく知らなかったけど、「かまやつひろし」と同じぐらい昔からやってる人らしい。バンドのギターが四人囃子の森園さんだった。この人も洋楽のコピーっぽい感じの歌。でも、石やンのように血肉となってなくて、あくまでコピーっぽい感じ。歌の中に、その人となりが出てないのね。僕は結構素通りしてしまいました。写真も撮るの忘れた~すまん。ワシはこの間にトイレへ行って、欲しいCDや押尾コータローのTシャツを買いました。そして、次はもとサウス・トゥ・サウスのクンチョー率いるLo-Lowsと言うバンド。クンチョー自分で「怪しい手品師ではありません」なんて自分の事を言っていたけど、一つ間違えば北島三郎みたいな風貌。>でも出てくる音は腹にずしんずしんと来るファンキーな音だ。さっきの瀬川さんよりも楽しめるけど、これもやっぱり洋楽ね~って感じはある。でも、バックの若いホーンセクションの姉ちゃん達を見るだけでもこのバンドの価値はあるね。前へ言って踊れば凄く楽しかったかも。さて、次は・・また今度ね。
2008.05.08
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さてさて、ちょっと停滞感のあったハルイチですが、いきなり脳天かち割られたのがこの人のライブ。石田長生1952年7月25日大阪府八尾市で生まれる。10代の頃より関西のロック、ジャズシーンで活躍。1975年、単身渡米。メンフィスのソウル・ミュージシャンと交流。 帰国後、山岸潤史らと共にソー・バッド・レビューを結成。1989年、CHARとのアコースティック・デュオ「BAHO」を結成。1992年、ソロ・デビュー。1996年から、活動の中心を東京とするが「石やん一人旅」で全国を、また南米(ブラジル、アルゼンチン、ペルー)や南太平洋(サモア、トンガフィジー)及びジャマイカ、メキシコを飛び回り演奏するなど、世界を股にかけた活動も展開。2003年3月、18年ぶりの優勝の年、阪神タイガースの球団公認応援歌 「嵐は西から」の作詞・作曲・プロデユースを手がける。そして2003年11月から、2004年3月・5月、2005年3月と計4回にわたり小笠原諸島にてライブを行うなど新たな活動も展開中。現在ソロの他、CHARとの「BAHO」、木村充揮、有山じゅんじとの「平成トリオ」、NANIWA EXPの清水興らとの「トレスアミーゴス」などの様々なユニットなどで精力的に活動中!(アマゾンより抜粋)毎度ハルイチではおなじみの石やんですが、今までは素晴らしいギターワークで主役を引き立てる為のスパイスのような人だと思っていたけど、今回の演奏を聴いたらこれはもう主役、直球ど真ん中と言う感じでした。5月3日の演奏の白眉であり、この日の主役は石やンだったと思うなあ。石やンと言えば阪神。毎度阪神の帽子を被り、トラの模様のエレキギターがトレードマークですが、今回はアコギ1本で通していました。「あの民族楽器は東京へ忘れてきた」とのことらしい・・。1曲目、軽く「アイコ・アイコ」でスタート。この日は出番の無い金子マリさんが度派手なジーンズをはいてコーラスで登場。そして2曲目、先ほど出番の終わった押尾コータローがステージに呼ばれます。「それでは、豊中市一番の拍手を持ってお迎え下さい。押尾コータロー~!」「コータロー、お前また背が伸びたんとちゃうか?」「僕は毎年1cmずつ背が伸びてるんです」「コータロー、お前はヒヤシンスか??」さすが八尾出身、しゃべくりもコテコテの関西弁だし、ギャグの突っ込みも面白いんですよなあ。よく考えたら、この人って桑名正博に似てる。髪型も顔も、声質や歌い方まで。2曲目はアイルランドのブルーアイド・ソウルシンガー、ヴァン・モリソンの「クレイジーラブ」。もちろん日本語の歌詞です。この日歌った歌は、全部外局の有名な曲に日本語歌詞を付けたものだけど、他のコピーの人たちと違って石やんの歌は単なる翻訳ではなくて大阪の血と肉をくぐらせてあるので、石やンの口から出た瞬間、既にオリジナルとなってるんですよ。それでは、この「クレイジーラブ」を十分にお楽しみください。のどまるさん、PC買い換えても見なきゃ損ですぜ。コータローのボーカルも聞くことが出来ます。石田長生+押尾コータローのクレイジーライブそして次が「それでは、大阪府随一の拍手でもってお出迎えください」との紹介で登場した盟友有山とのステージ。高校生の時に出会ったと言う二人。枯れ葉が弾ける高校生、石田長生だったそうです。油の付き具合が全然違う二人ですが、息はピッタリ。ギターを弾きながら「石田ぁああ~~気持ちええなあ~~~」と有山が言えば「有山ぁあああ~~男前やなあ~~~」と石田が答える。この素敵なデュオ(もう一人パーカッションが居ますが)の演奏もばっちりどうぞ。石田と有山「Boat Club Road」石やンと言えばギタリストなんだけど歌も上手いなあ。やっぱり歌心が無いと良いギター弾けんもんね。観客もノリノリでどんどんステージ前へ殺到してきます。さてさて、石田、有山そしてコータローも呼び戻され、もう一人最近ソロアルバムを出した元ボイス&リズムの藤井裕もステージに呼ばれ、石田長生オールスターズの勢揃い。「そろそろ阪神の結果も気になるし、これで最後にしますと言った曲はザ・バンドの「ザ・ウェイト」。ギター、ボーカルもみんなの掛け合いです。有山が「おかしな奴らがまとわりついてくる、ちょっと待ってくれ、俺はまともだ~」藤井「すっとぼけるなボーイ、バンドやってるんだろう!」思わず笑ってしまいます。観客も拳を振り上げて熱狂の渦~。やっぱりこのバンドをトリで聞きたかったなあ~。石田オールスターズ「ザ・ウェイト」世界に羽ばたけ石田!いや、やっぱり大阪の星で良いかも~。毎年ハルイチで熱いステージを見せてくれよ~。
2008.05.07
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祝春一番関連日記第二弾です。未だに分からないトップバッター、そして2番手の友部正人さんの次に登場したのがMa-SAN BAVD>スティールギターの長野タコヤキ、そして元憂歌団のドラマー島田和夫さん達、結構昔からやってる人たちのバンド。でも、1人1人のキャラが立ってないのであまり印象に残ってないんですよね、ごめんなさい。そして次がこの3人、「3つの赤いふんどし」へそステージに並んだ3人の真ん中に居るのが、ながいようさん。大塚まさじさんと一緒に、人気デュオ「ザ・ディランセカンド」をやっていた人ですね。解散して大塚さんはソロ、ながいさんはギターを捨ててカタギの仕事についてたそうですが、7~8年前から再びギターを手にして歌い出したのです。でも、何か弱いんですよね。歌がオリジナルではなくて、借り物の曲が多いせいかも知れない。何とか音頭とか、「マカオのオカマ」とか、安定した仕事を捨ててまで歌いたかった歌がそれか?と思ってしまうのです。同じように20数年も本屋の親爺さんをやりながら、それを捨ててまた歌い出した早川義夫さんには、俺には歌い出さずにはおれなかったんだと言うような狂気のほとばしりのようなものがあります。ながいさんにも、そういう歌が聴きたいと思ったですな。バンドの名前だって何か投げやりだしね。あらら、何か辛口ですが・・。次に出てきたのが女性ボーカルが中心の「夕凪」この人たちも毎年ハルイチで見かける息の長いバンドです。でも、何かアマチュアっぽいんだよね。キャラが立ってると言うならこの人でしょう。シバギターとハモニカを持ってすくっと立ってるとそれだけで絵になる人だ。ずっと昔から聞いても古びない「バイバイ・ブルース」。一度ギターを弾き出せば、一瞬にして周りはブルーズに染まる。途中からアズミがゲストで登場。シバさんのキャラを壊さないように静かにゆっくりとギターを弾いていた。唇がたらこみたいになってるのは。口にピックをくわえてるからです・しかし、シバの外見ねえ・・。これでサングラスを外したら公園清掃のおっちゃんと間違われてしまう。蔵さん夫婦の追悼ライブに出てきたシバさんは、長い髪の毛を後ろで束ねて、それはカッコ良かったんですが。同じような曲調の歌を4曲歌っていただいても、何故か許せるんですよな。最後?に歌った「シクスティーンブルーズ」のリフレインが暫く耳の中と心の中で木霊していました。で、次がこいつだ!この爽やかな兄ちゃん。超絶テクを持ったアコースティックギタリストなんですぜ。「ギターばっかり弾いてると、一体いつから歌が始まるんやねん?」とか野次が出ますけど実はインストなんです・・とステージで告白。この青年、実は中川イサトさんのギター教室の生徒さんだったわけです。70年代のハルイチ出演者で今も活躍している人たちは大勢いますが、彼らを聞いて育って来た人が同じくハルイチに出るなんて(この後、師匠の中川イサトさんも登場しました)。スローもアップテンポも、マイナーもメジャーも変幻自在。動画・・残しておけば良かったなあ。さあさあ・・!これからこの日の主要人物がどんどんと登場して参ります。動画も一杯アップしますぜ。次回に続く。
2008.05.05
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そう言うわけで、5月3日の祝春一番2008、会場に入場した時には既に2番手の友部正人さんのステージが始まっていました。それも既に数曲歌い終わっている。去年3日目のトリを務めた大物を朝からの2番手に持ってくるんだもんなあ・・ブツブツ。友部さん、ギターは一本調子だし歌のメロディがそれほど起伏に富んでる訳ではないし、声はかすれ声だけと、あの詩と共に何故か心に響く歌を唄います。これはテクニックと言う問題ではなくて、人間と言う部分のものだと思う。そういう意味で、星の数ほどいる日本のディランズチルドレンの中で、一番ボブディランに近いのが友部さんではないかなと思う。やっと椅子を確保して座ったと思ったら、現れたのが有山!!ではありませんか。春一番の魅力として、みんな仲間意識が強いので、他人のステージへどんどんゲスト出演する事が多く、その結果見事なコラボレーションを見せてくれる事が多いのです。でも、友部さんと有山とは何と珍しい組み合わせかなと思う。友部「さん」と有山「敬称無し」とかき分けれるぐらい対照的なお二人ですからね。でも、ステージを見ると和気藹々。有山の体の脱力具合が、友部さんのきまじめさと不思議に絡み合っている。下手なリコーダーもご愛敬です。心に残る不思議なサビ♪夜は僕じゃない♪夜は君じゃない♪夜は夜じゃない♪夜は言葉さ♪どうやって伝えようでは、このほのぼのしたステージの様子をどうぞ!今日は友部さんのステージだけだけど、これからどんどん載せる予定だから、あんまし多く載せるのはどうかなと思ってYOU TUBE よりも自分のミラーサイトにしているFC2ブログに載せたんだ毛と、上手く音声が出てないので結局 YOU TUBEにリンクを張らせて貰います。夜は言葉さ@友部正人with有山じゅんじ;祝春一番20085月3日
2008.05.04
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