その5・いかついおばさん |
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ストラスブールの駅に着いたのは、ちょうどお昼どき。手っ取り早く、駅近くの比較的大きめのレストランに入った。店の奥の階段のそば、一番端の小さなテーブルに案内される。 しばらくして、りんごジュースの小瓶と、グラスが運ばれてきた。ついで、山盛りのフライドポテトの上にちょこんとのっかった、二本の細いソーセージが……。 食べ始めていくらもたたないうちに、再びぎすぎす女がやってきた。なんだろう、と思うと、自分はこれから出かけるから、今、勘定を払えと言う。 ※ 当時、私は知らなかったが、勘定書のかわりに、テーブルに書き付けるこのやり方は、普通にあるようだ。この旅の後、なにかの雑誌の写真で見た。 |
★ ミニ・フランス語
ソーセージ=ソシソン
フライドポテト=ポム・フリ
りんごジュース=ジュ・ド・ポム