天使(短編小説?)


「人って何?」
「パパとママ、それと僕!」
嬉しそうに答えてくれた。

小学生に聞いた。
「人間て何?」
「2本足で歩く動物」
得意そうに答えてくれた。

中学生に聞いた。
「人間て何?」
「考える思考と感情を持った生き物」
真面目に答えてくれた。

大学生に聞いた。
「人間て何?」
「意志を持ったほ乳類」
誇らしげに答えてくれた。

大人に聞いた。
「人間て何?」
「忙しい時にバカな事を聞くな!」
怒鳴り返された。

老人に聞いた。
「人間て何?」
「さあな、生きて、子供を育て死ぬ。そんなもんじゃないかね」
ちょっと疲れた感じで答えてくれた。

「人間て何?」
考えていたら、
「意志を持ち、自分の力で、不可能を可能にする力を持った、
 不思議な生命体ですよ」
微笑ながら天使が答えてくれた。

驚いている間に天使は消えてしまった。






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