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第七拾参話 エヴァとコア
朝か。
今日は頭をぶつけないぞ。
よいしょ。
・・・。
アスカはまだ寝てる。
・
シャワーを浴びて居間に戻ると台所にイスラがいた。
「おはよう」
「おはようございます」
「今日は俺が作るからイスラはシャワー入って来なよ」
「はい、ありがとうございます。でも『俺』はダメですよ、ユリさん」
あ!
「そうだったね」
「じゃあお言葉に甘えてシャワー入らせていただきます。お弁当はもう作ってありますから、朝食をお願いします。材料は出してありますから」
「うん、わかった」
材料は・・・と、英国風ブレックファーストか。
・
・
・
起動試験はメインパイロットから始めるのだが、俺の起動試験は初号機と零号機と二回あるため、初号機の起動試験はシンジを差し置いて俺から始める事になった。
『エントリープラグ、挿入』
マヤさんの声。
『エントリープラグ、固定終了』
『全回路作動正常』
『了解。第一次接続開始 』
『エントリープラグ、LCL注水』
『LCL注入完了。これから第二次ステージに移行します』
『起動、開始』
『主電源、全回路、接続』
『主電源、接続完了』
『起動用システム、作動開始』
『起動電圧、臨界点まで後零点5、零点2、突破』
『起動システム、第二段階に移行』
『パイロット、接合に入ります』
『システム・フェーズ2、スタート』
『シナプス、挿入。結合、開始』
『パルス、送信。全回路、正常』
『初期コンタクト、異常無し』
『左右上腕筋まで動力伝達』
『主電源接続、全回路動力伝達完了』
『第二次コンタクト、準備良し』
『思考形態は日本語を基礎原則としてフィックス』
『A10神経接続、開始しました』
プラグ内部が様々に明滅する。
『初期コンタクト、全て問題無し』
『双方向回線、開きます』
目を瞑って集中する。
予めリツコさんに言われてたように、エヴァの心を意識すると同時にコアをも意識する。
『シンクログラフ上昇中。・・・絶対境界線まであと零点8・・・零点7・・・零点5・・・零点3・・・零点2・・・ボーダーライン、突破しましたっ!・・・シンクロ率46パーセントで安定』
シンクロは多分コアを経由していない。
コアには何も感じない。
『シンクログラフ最大誤差プラスマイナスゼロコンマ3パーセント。ハーモニクス全て正常値。・・・暴走ありません 』
そして・・・エヴァの心・・・そこは何もない世界だった。
なのに何故か落ち着く?
何もないのか、それとも、空間が無限に広がっているのか・・・。
自分がそこに溶けていく感じ・・・悪くない感じ。
『どうユリちゃん、始めて乗る初号機は?』
「よくわかりません」
『違和感とかある?』
「いいえ」
そう違和感はない。いや、むしろ逆。
『じゃあ機体連動実験に移行します。ユリちゃん、まずは右腕を動かしてみて』
「はい」
・
・
・
俺と初号機との起動試験と機体連動実験は問題なく終了した。
他のみんなも問題はなかったみたいだ。
今度は零号機との起動試験と機体連動実験だ。
『A10神経接続、開始』
プラグ内部が様々に明滅する。
『初期コンタクト、全て問題無し』
『双方向回線、開きます』
『シンクログラフ上昇中。・・・絶対境界線まであと零点9・・・零点8・・・零点6・・・零点4・・・零点2・・・ボーダーライン、突破!・・・シンクロ率43パーセント』
今度もエヴァの心を意識すると同時にコアをも意識する。
今度もエヴァの心には何もない。
『シンクログラフ最大誤差プラスマイナスゼロコンマ3パーセント。ハーモニクス全て正常値。・・・暴走ありません 』
・・・。
ん?
なんだ、この感じ?
どこかで知ってるこの感じは・・・何だろう?
・・・。
・・・あ、綾波?
綾波みたい、なのかなぁ。
どうしてそう思うんだろう?
『どうユリちゃん、今度の零号機は?』
「なんだか綾波の感じがします」
でも、なんか違うような・・・。
・・・。
そう。
綾波みたいで綾波じゃない。
少なくとも今の綾波とは全然違う。
かと言って前回最初に会った綾波とも違う。
初号機や零号機の心みたいに何もなく空間が無限に広がっている感じ。
でも何もないんじゃない・・・そう・・・暗いんだ。
暗黒の世界が無限に広がっている感じだな。
これがコア?
これが零号機のコアなのか?
『じゃあ機体連動実験に移行します。ユリちゃん、まずは右腕を動かしてみて』
「あ、はい」
思考は中断された。
・
・
・
全体のブリーフィングはなかったけど、結局今日の起動試験と機体連動実験は全員成功したみたいだった。
俺はマヤさんと簡単なブリーフィング。
「どうだった、初めての起動試験と機体連動実験は?」
「ちょっと緊張しましたけど上手くいって良かったです」
「そう。何か変わったところとかなかった?」
どこまで喋っていいのかなぁ?
「実験中にお話した他にはありませんけど・・・」
「そう、じゃあいいわ」
「はい」
「ところでユリちゃんはシンジ君とは第二東京で一緒だったのよね?」
「ええ、そうですけど」
って言っても『一緒』の意味が違うけどね。
「こっちでも一緒のクラスなんだって?」
「ええ、それが何か?」
「シンジ君の趣味って何かしら?」
シンジの趣味ねぇ・・・。
「さぁ・・・特にこれと言ってないんじゃないかなぁ・・・それがどうかしたんですか?」
「あ、ううん、何でもないの・・・気にしないで。あ、先輩が呼んでたから後で先輩の研究室の方に寄ってね」
「わかりました」
どうしたんだろマヤさん?
・
・
・
「どうだった、ユリちゃんとしての初めての搭乗は?」
リツコさんがコーヒーを淹れながら聞いた。
「特に問題はありませんでした」
「そう。じゃあ感想は?どんな感じがした?」
「そうですねぇ・・・」
感想かぁ・・・。
「・・・」
「初号機とは・・・コアではシンクロしてなかったと思います」
「確かにユリちゃんの言う通りだわ。貴女はエヴァ初号機と直接シンクロしていたのよ」
やっぱり。
「そうですか」
「で、どんな感じだったの?」
「そうですねぇ・・・何もない世界が無限に広がっている、そんな感じ。でも嫌な感じじゃあなかった様に思いました」
「安心感があったのかしら?」
「ええ」
そうか・・・あれは安心感だったのか。
「では零号機の方はどうだったかしら?」
「零号機の方は・・・初号機と同じくエヴァ本体にシンクロしてた様な気がしますけど、コアにもシンクロしてたと思います」
「そう、でどんな感じがしたの?」
「エヴァ本体は初号機と同じ感じがしました・・・でも・・・」
「でも?」
「でも、コアには綾波を感じました」
「レイを?」
「ええ。ただ綾波と言ってもちょっと微妙に感じが違うんです。何て言っていいか良く解からないんですけど・・・」
「そう」
・・・。
そう言ってリツコさんは黙ってしまった。
リツコさんは知ってるんだよね、当然。
「リツコさん」
思い切って聞いてみよう。
「何、ユリちゃん?」
「初号機も零号機も俺がエヴァ本体にシンクロ出来たのは両方ともリリスを元に造られていて、かつ、俺の魂がリリスの欠片だからですよね。」
「多分そうなんでしょうね」
と、歯切れが悪い。
「初号機のコアは碇ユイの魂ですよね」
「ええ、それは以前話した通りよ。初号機はユイさんを身体ごと取り込んでいるわ」
「なら・・・零号機のコアは?」
「・・・」
「綾波絡みなんですよね?」
「零号機のコアは・・・綾波レイのパーソナルデータよ」
・・・やっぱり。
「いつのですか?」
「多分、一人目のレイよ」
あっ、そうかっ!
「一人目のレイですか」
そう言えば一人目のレイがいたんだっけ。
「私も本当のところは知らないのよ」
一人目のレイ、二人目のレイ・・・。
「レイが二人目になったのって何が原因なんですか?」
「だから本当のところは知らないの。ユリちゃんこそ知ってるんじゃないの、リリスなんだから?」
「サードインパクトですか?」
「そうよ」
「いえ、それが良く覚えてないんです」
「本当に?」
「本当ですよ。別に隠す理由なんてないじゃないですか」
「そうね」
「俺は、シンジからユリになってまた自分の存在意義を見失ってるんだと思います」
「ごめんなさい・・・ユリちゃん」
「いえ、いいんですよ。別にリツコさん達を責めてる訳じゃないんですから」
「でも・・・」
「全ては綾波、いえ、この世界のリリスの望みのままなんでしょうから。そしてそれは多分シンジの願いを叶える事だったんでしょうから」
「ユリちゃん・・・」
「シンジから独立した魂として綾波の素体に宿って今の俺、ユリになりました。確かにシンジとしての記憶はあります。いえ、ある様な気がします。・・・でも自信がないんです。シンジがシンジとして独立してしまった以上、俺の存在意義ってなんなんだろう、って。綾波は、この世界のリリスは俺に何を求めているんだろうか、って」
「今のレイは肝心な事を思い出していないわ」
「そうですね」
「シンジ君も自分の願いがなんだったのか、よくわかっていないみたいなのよ」
「そうみたいですね」
「ごめんなさい。私が謝るのも変かも知れない。けれどもレイとシンジ君の代わりに謝るわ。彼等が貴女に何を望んだのか、それを思い出すまでは・・・そうでしょ?」
「そうですね。・・・ありがとうございます、リツコさん」
「貴女には酷い事をしてるのかも知れない」
リツコさんは目を伏せて言った。
「何がですか?」
「アスカの事・・・」
ああ。
「いいんですよ。俺にとってもアスカは特別かも知れないんですから」
「どういう意味かしら?」
「いえ・・・何となくです」
そう・・・深い意味はないんだ。
ただ何となくそんな気がするだけ、今は。
「そう」
「ええ」
「話しをエヴァに戻すけど」
「はい」
「基本的にはユリちゃんを実戦で乗せるつもりはないわ」
「わかりました」
「前回と違ってエヴァもパイロットも十分に揃ってる」
「そうですね」
「特に参号機の存在は大きいわ」
「それはパイロットが使徒だから、ですか」
「ええ、そうよ」
「・・・」
「渚君とフェルとイスラ、彼等にはいざとなったら生身で戦ってもらう事もあるかも知れない」
「・・・」
「自分でも勝手な言い草だとはわかってるのよ。でもねもしシンジ君の願いがこの世界の存続ならば使徒は何としても倒さなければならないわ」
「そうですね」
・
・
・
休憩所でアスカとイスラと待ち合わせ。
って、俺が最後か。
「おっそーいっ!」
アスカが腰に手を当てて言う。
「ごめん、リツコさんと話しが長くなっちゃって」
「まあ、いいわ。とっとと帰りましょ」
「うん」
「今日はお買い物しないといけませんわ」
と、イスラ。
「じゃあわたしも付き合うよ。アスカはどうする?」
「しょうがないわねぇ。あたしも付き合うわよ」
口ではそう言ってるもののアスカはいつもイスラの買い物に付き合ってるのを俺はミサトさんからから聞いて知っている。
「じゃあ今晩の献立は何にしましょうか?」
「ハンバーグ!」
開口一番、アスカ。
ホントにアスカは好きなんだね、ハンバーグ。
「俺もそれでいいよ」
「こらっ、ユリ!」
ん。
「『俺』じゃあないじぇしょうがっ!」
あ!
さっきまでリツコさんと話してたからつい忘れてたよ。
「あ、ごめん」
「あんた、心の中で考えてる時って『俺』って使ってるでしょう」
「あ・・・うん」
確かにそうだ。
「それから直さないとダメよ」
「そうだね」
「気をつけなさい」
「うん、わかった」
・
・
・
イスラが手際良く買い物を済ませていく。
荷物も大した量じゃないから俺達は別に付いている必要もなかった。
確かアスカは可能な限り毎日イスラの買い物に付き合ってる、って聞いた気がする。
それって、自分が料理できない事の埋め合わせなのかなぁ?
アスカ本人には直接聞きにくいよな・・・。
あ、でも俺も同じか。同じ家に住んでるんだもんな。
「今晩のハンバーグは煮込みハンバーグでいいかしら」
「全然オッケー!大好きよ、煮込みハンバーグ」
アスカはご機嫌だ。
本当にアスカはハンバーグが好きなんだなぁ。
「ユリちゃんもそれでいいかしら」
「うん、かまわないよ」
「あんたねぇ・・・語尾にも少しは注意しなさいよ。もっと女の子らしくね」
「あ、うん。ごめん」
なかなか慣れないんだよね。
・
・
・
夕飯も風呂も済ませて、みんな居間で各自めいめいにくつろいでる。
アスカはテレビ、イスラは雑誌、俺はMP3。
ミサトさんは自室にこもってる。
俺はMP3で音楽を聞き流しながらアスカとイスラの横顔を見て思索に耽る。
イスラってフェルとは全然違って大人しい性格だ。だからと言って自己主張がない訳でもない。年齢よりも落ち着いてるって言う感じだ。
うーーん、使徒に見かけの年齢を当て嵌めるのが変なのかな?でもフェルは逆に見かけより精神年齢が幼い気もするしなぁ・・・。
ミサトさんとイスラと同居しているアスカを前回のミサトさんとシンジと同居していたアスカと比較するのには無理があるよな、絶対。
しかも、今回のアスカは弐号機のコアにアスカのお母さんが宿ってると思ってるんだし、前回とは全然環境が違うよ。エヴァへの拘りはあるかも知れないけど、シンクロ率で一番になるとかの拘りは今のところないみたいだし。
やっぱり、今回のアスカには前回の記憶はないんじゃないのかな?
今回のアスカが前回の記憶を持っていてそれを俺達に隠している理由も思い当たらない。
今のところ前回の記憶を持っているのは、リツコさん、ミサトさん、加持さん、そして俺と綾波とカヲル君だ。
その秘密を共有しているのはその6人とフェルとイスラ。
共有のきっかけは、綾波を自宅に引き取ったリツコさんの行動に疑問を持った加持さんがまずリツコさんに接触した事。
一方で、リツコさんがミサトさんの行動に疑問を持っていた事。
これらで3人で秘密を共有する事になった。
そして前回と正確の異なる『碇シンジ』の登場に興味を持ったリツコさん。
シャムシエル戦で前回の記憶を取り戻した俺とそれを予見していたリツコさん。
前回とは異なるアスカの登場に興味を持った加持さん。
前回は最後の使徒だったカヲル君が早々と登場し、それに伴って綾波が前回の記憶を取り戻した。
サードインパクトを経験せずに世を去ったミサトさん達3人とサードインパクトを経験した俺達4人の中でただ一人秘密を共有していないのがアスカだ。
アスカが前回の記憶を持っていてなおその事を公にしていないとしたらその理由は何なんだろう?
アスカが前回の記憶を持っていたなら今回のこれまでの経緯が前回と違っている事を不思議に思って当然だよね?
もしかして自分がパラレルワールドにでも跳ばされたとでも思ってるんだろうか?
アスカが前回の記憶を持っているかどうかを、俺がこんな風にこそこそアスカを観察して確認する必要なんてあるのかな?
思い切って正面から聞いちゃえばいいんじゃないのか?
・・・。
でも、その場合、アスカが前回の記憶を持っていなかったらその後のフォローに困るんだよな・・・。
まあ正面攻撃ならいつでも出来るんだから暫らくは様子を見てみよう。
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