Memorial flight days

Memorial flight days

08/02/16 川地塾R最終回for芝川in朝霧


テイクオフに到着するとコンデイションが良くなりそうとのことで、最終回は飛行距離61.8キロのビッグタスクに決定。
テイクオフからはるか南にある芝川のパイロンもタスクに追加。
今年の年明けには南の大石寺に1年ぶりに到達しましたが、芝川は大石寺よりもはるか南。
飛ぶ前は芝川まで届かないだろう、届いても戻って来れないだろうと予想してましたが、実際飛んでみると今年1番
のコンデイションになっておりゴール出来た。
今まで朝霧で飛んで最も南まで飛行。
今日のようなコンペでなければ、まずこんな南まで飛ぶことはない。

飛行距離 61.8キロ スタート時間11時
D01(テイクオフ)→B22(天子)→B41(農大)→B18(南尾根)→B31(白糸キャンプ場)→S84(お好み焼き屋)
→B44(毛無山)→S81(赤池石油)→A11(芝川)→A02(ランデイング)

フライトログ
2月16ログ.jpg

朝10時にテイクオフに着くと北風が今日は非常に冷たい。
早くテイクオフしてもスタート時間11時になるまで上空で寒い中待機しなければならない。
迷った挙句、寒くても混雑する前に抜け出しておこうと10時過ぎにテイクオフ。
最初は高度がさがるも、北側尾根上空でサーマルヒット。
今日のサーマルはどこまで上がるのか西富士上空でも2,400mまで上昇。
寒いので、高度を下げ11時のスタートまで待機。

西富士上空で待機
西富士上空.jpg

JUNちゃん
富士山2.jpg

テイクオフ前を見てみると、その後サーマルがないのか他の機体が上昇してこない。
やはり早めに抜け出しておいてよかった。

多数の機体で混雑しているテイクオフ前(写真一番下の真ん中辺りがテイクオフ)
混雑.jpg

スタート時間になるまで、西富士~鉄塔辺りで待機。
テイクオフ前から何機かサーマルを捕まえて抜け出してきたのはほとんどが一緒にコンペに参加する機体。
川地塾Rの参加者はベテランばかりでレベルが高い。
スタート時間である11時になると皆一斉に最初のパイロンであるB22の天子へ向かい始める。

スタート後天子へ向かう ダンクさん
ダンクさん.jpg

天子のパイロンを取ると次は折り返して毛無山付近にあるB41農大試験場へ。

ファーストパイロンである農大へ向かうため毛無山方面へ向かう
毛無方向へ.jpg

毛無山の手前にある養毛までアクセルを踏みながら、旋回せずに上昇していく。
養毛までは先頭を飛行していたため、前方には機体がいない。
他の機体に先頭を飛行してもらおうと途中で旋回を始めた。
その後、川地さんと田口さん2人が先頭を切り養毛から農大へ向かう。
私は養毛上空で充分高度を稼いでから移動することにし、2,400mまで上げきり農大へ向かう。

養毛上空から毛無山付近の農大へ移動中
農大へ.jpg

B41の農大のパイロンをGETしたら、次はB18の南尾根。
今日は上空西風が吹いていることもあり、尾根上でなくても移動中に高度がそれ程落ちなかった。
楽々南尾根パイロンを通過し次はB31の白糸キャンプ場。
南尾根上空でも1,800m以上高度がありましたが、天子の上に雲が出来ており天子上空かなり高い高度
まで上げている機体がいたことから、皆長者ヶ岳を経由し天子ヶ岳山頂へ向かう。

南尾根から天子ヶ岳へ移動中(私の上を飛んでいる機体はとみぞさん)
とみぞさん.jpg

天子山頂へ着いた時は高度が山頂よりも低くなっていた。
山頂を通過し始めた辺りからサーマルが活発になり、ここから一気に1,000m以上高度を獲得。
高度2,400mまで上昇。
逆に高度を獲得し過ぎて雲の中に入ってしまう。
翼端をおりながら、また雲をよけながらB31の白糸キャンプ上へ向かう。

雲底まで一気に上昇(下に見える山が天子ヶ岳)
天子上空.jpg

天子上空から白糸キャンプ場へ移動中(写真の青い機体は 川地さん
川地さん.jpg
今回のコンペは常に川地さんをマークしながら飛んでいた。
白糸キャンプ場のパイロンをGETした後でも高度が2,000m以上あることから、次のパイロンであるS84
お好み焼き屋上空まではダイレクト飛行。
ここで私の前を飛んでいた2機の川地さんと田口さんは直接お好み焼き屋上空には移動せず天子の方
へと向かい始めた。
私よりも高度が低かった為、天子に再度戻って高度を獲得する作戦に出たよう。
ここで私がトップになる。
後ろを振向くと、とみぞさんが後を追いかけてきていた。
S84のお好み焼き屋上空は1,700~1,800mで通過。
ここから次のパイロンで5キロ以上北にあるB44毛無山パイロンまで直接向かう。
途中養毛から東に伸びる尾根の先端にある反射板付近に着いた時は高度が1,400mまで下がっていた。
反射盤上空へ向かう途中、テイクオフは西風のフォローの風が吹き始めたので注意を促す無線が入る。
テイクオフ上で飛んでいる機体はほとんどいなくなっていた。
反射板付近上空でサーマルを捕まえて旋回し始めると、とみぞさんの後ろにすぐ川地さんと田口さんが
追いかけているのが見えた。
川地さんと田口さんは白糸キャンプ場から天子へ向かったため、ここでかなり差をつけれたと思っていた
が、後で話しを聞くと天子で強烈なサーマルにヒットしあっという間に高度を稼げていたよう。
私は反射板から北西に流れていくサーマルに乗り、ここで2,000mまで高度を獲得。
2,000mの高度になったのを確認し毛無山のB44へ向かう。
反射板で合流した3機も私が毛無山へ向かったのを確認したのか、毛無山へと向かい始める。
毛無山に到達し高度を2,300mまで上げきる。
ここから次は南に10キロ以上も離れている芝川に向かうため尾根上を移動。
途中養毛上空あたりを飛行していると、私の後を追いかけていた3機が尾根上ではなく、グランド上を南に
移動し始めているのに気がつく。
次はS81の赤池石油のところを私は勘違いして次は芝川だと思っていた
養毛上空から南東方向にあるS81の赤池石油へと向かう。
ここで3機に私は抜かれ今まで先頭だったのが4番目となってしまった。
赤池石油~長者ヶ岳~天子ヶ岳まで先頭が川地さん、2位が田口さん、3位がとみぞさん、その後を私が
追いかける。
天子ヶ岳で先行する3機が高度を上げ始め、私もサーマルに乗りここで雲低すれすれ2,500mまで上げきる。
天子から南方向へクラウドストリートが出来ており、雲の吸い上げを利用しながら南のA11芝川へ向かう。
芝川は先月1年ぶりに到達出来喜んでいた大石寺よりも更に南。

大石寺の西側から見た富士山(写真右下のお寺が大石寺)
富士山.jpg

大石寺より南は過去に飛んだことがない。
未知の空域に突入。

大石寺を通過し更に南へ移動
芝川へ1.jpg
上の写真の機体はとみぞさん。
先頭の川地さんと田口さんは写真には移ってませんが、この時2人は写真から見て右下、方向で南西側
を私ととみぞさんよりもかなり低く飛んでました。

芝川パイロンA11に到達
芝川へ2.jpg
芝川に到達すると流石に海と伊豆半島が近く見える。
今日のコンデイションなら海まで飛んでいけたに違いない。
折り返し後アクセルを全快に踏み込みとみぞさんに追いつくことが出来た。
あとはゴール地点であるランデイングA02に戻るだけ。

とみぞさん
とみぞ2.jpg

この時私よりも先行していた川地さんと田口さんは低い高度で芝川に向かっていたため、芝川から折り
返し後高度を稼がなければゴール出来ない。
私は折り返し後、先行する2機に比べ高度が高かったことからここで勝利を確信していたのですが・・・・。

芝川より折り返し中
芝川よりリターン.jpg
上の写真の左下尾根上に小さく田口さんの青い機体が見えます。
写真には写ってませんが、この付近を川地さんも飛行中。
これだけ高度に差があれば楽に勝つことが出来ると思っていたのですが。
写真を見ての通り自分もどこかで高度を稼がない限り尾根を越えられずランデイング地点には戻れない。
優勝を確信するも、ここで自分に甘えが出た。
私の機体もここから高度が急激に落ち始め、田口さんよりも高い高度を飛んでいた川地さんと合流して
しまった。
それでも田口さんとは高度に差がある。
ここで川地さんとの一騎打ちになるだろうと思っていたのですが・・・・。
川地さんと同じサーマルで旋回中、まだ上昇出来るのに川地さんはゴール方向へと向かい始める。
私はまだ高度を稼がないとランデイングには届かないと旋回を続ける。
ここで川地さんとの距離が開いてしまう。
ただ私の方が高度が高いので最終的には逆転出きるだろうと読んでいたんですが・・。
高度をある程度稼いでゴール方向へ向かうと、低かった田口さんの機体が急激に高度を上げていた。
更に川地さんの機体はサーマル内で旋回しなくても、ゴール方向へ向かうだけで上昇し続けていた。
後から追いかけた私も先頭の田口さんと2位の川地さんの近くまで追いついた頃には、皆高度が同じレベル
になっていた。
この後は直線飛行勝負。
アクセルを全快に踏み込むも先行する2機には追いつけなかった。
結局1位が田口さん、その後30秒も差はないだろう川地さんが2位、私は3位でゴール。
パラグライダーのスピードレース大会はサーマルで高度を稼がないと移動距離が伸ばせませんが、高度を
稼ぐのに時間をかけてしまうと置いていかれる。
他の機体と駆引きをしながら飛ぶので数秒差で順位が決まることが多い。
世界選手権3位の川地さんと日本国内の数多くの大会で優勝している田口さんには最後の駆引きで負けた。
最初から最後まで田口さんと川地さんは私よりも低い高度で移動していた。
つまり高度を稼ぐのに時間をかけず移動。
高度を稼がないと途中降りてしまうリスクありますが、早くゴールするにはリスクを負わなければならない。
ここで経験の差が出た気がします。
私もこれからクロカン大会だけでなくスピードレースの大会にも参加して経験を積みたい。
最後は3人で握手。
61.8キロの超ロングタスクでしたが、今日のコンペは楽しかった。


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