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Iwasborntoloveyou-Ⅲ
I was born to love you
司と洸一 ~Ⅲ~ litten by 大魔王
翌日
「国東、悪いが今日は午前中しか練習出来ないんだ。
午後からはバッティング練習をするとコーチに言われてるんでな。
だから午後からは鴻波とやってくれないか?」
朝食を食べ終わった洸一と司を見つけ、塔馬が言った。
「は・・い。ええですけど。塔馬さんかて、バッティングあるんですから。」
洸一が答えると塔馬は口角を上げ司を見た。
“うまくやれよ”
と、言っているように・・・。
「そっか。塔馬さん、バッティングもあるさかい司、呼んだんか・・・
けど、なんか今の笑い方、気になるんやけど・・・」
「ん?どないしてん?さ、はよいこか。洸一。」
「あ、ああ。」
なんだか腑に落ちない洸一を連れてグラウンドに出た。
ここは宮崎。
まだ寒い時期だというのに体慣らしのランニングをしただけで汗が滲んでくる。
「お、国東、今日は肩の調子がいいみたいだな。
球がいつもより走ってるぞ。」
“そっか・・・昨夜、司が肩をマッサージしてくれたからや・・・。
やっぱ、長い事一緒に組んでたから、判ってくれてるんやな“
そう、頭の中で思いながら投げていた。
相手のいない司は体力づくりも兼ねて黙々とランニングや筋トレをしていた。
塔馬とバッテリー練習をしていても司の事が気になりちらちらとよそ見をしていた。
「なにやってんだ!国東!気合入れろ。今、バッテリーの組み立てしとかないで
いつするんだ!午後からは出来ないんだぞ。判ってるのか!」
コーチにどやされ“ハッ”とした。
“本当や。オレ、何さっきから司のことばかり気になってんやろ。
ずっとオレの足引っ張ってきたんと違うんか?邪魔くさいって思ってたんちゃうんか?
なのに、なんでやろ?“
なんだかすっきりしない頭のまま午前の練習を終えた。
午後からは司と一緒に練習をした。
長い間組んでいた事もあり司の要求する球を投げたり、コーチが言うコースへ投げたり。
「なんやろか?塔馬さんに向かって投げるのと司に向かって投げるのとでは安心感と言うのか、慣れって言うのか、違和感がないなぁ、司に投げる時は。」
「慣れやろ?だって洸一いつも言ってたやん。“塔馬さんみたいに確りリードせんか!”って。」
「そうなんやけど。」
「慣れや、慣れ。」
そう言って笑う司の顔をマジマジと見る洸一。
「う・・・ん・・」
少し離れたバッティングゲージでは塔馬のバットから快音が聞こえてくる。
「国東、鴻波、ちょっと。」
コーチに呼ばれ、行くと
「塔馬の相手してくれないか?マシーン相手でなく、国東が投げる球を打たせてみたいんでな。ま、その方がより実戦に近いし。頼む。」
「はい。わかりました。」
何球か投げたあと塔馬がバッターボックスに立ち、構えた。
“なんかやっぱり迫力あるなぁ。本物やなぁ”
そんな事を思っていたら司からサインが送られてきた。
親指を立て、「落ち着け」のサイン。
“そや。落ちつかな。今ビビってたらシーズン入ったら大変やしな。
さすが、司や。“
洸一は司に向かって“うん”と頷くとバッターボックスの塔馬に対し投げた。
「ストライク!」
また、司が「落ち着け」のサイン。
投球に対してはサインを出してこない。
洸一の投げたい球を投げさせてくれる。
それに対し塔馬も全身でスイングしてくる。
「さすが、早いな。なかなか打たせてもらえないぜ。いい球だ。」
後ろにいる司に塔馬が言った。
「コースもいい、球も走ってる。オレが受けてる時より良い球投げてくる。
“鴻波に”だから投げられる球なんじゃないか。」
と、塔馬は続けた。
「そうでしょうか?対・塔馬さんだからアイツも燃えてるんじゃないんですか?」
「それだけじゃなさそうだぞ。」
それだけ言うと塔馬は正面を向き体勢を立て直し、洸一を見る。
その目は“ホームラン王(キング)”を狙っている獣の様に鋭く。
かなりの数を投げ肩が張ってきた様に思えた頃まるでそれを見越したように
コーチから声が掛かった。
「さあ、もう今日は終わろうか。国東も疲れたろう。明日また塔馬の
バッティングに付き合って貰う。しっかり体、解しておけ。」
「はい。」
「洸一、大丈夫か?緊張したやろ?」
「うん。けど、シーズン始まったら毎回こんなんやろな。塔馬さんは同じチーム
だから塔馬さんに投げる事はないけど、秋吉さんや犬崎さんの様な
過去にホームラン王になった人にも投げるんやもんな。
今日の練習くらいでビビってちゃほんまはいけないんやけどな。」
「国東、鴻波、お疲れ!」
「あ、塔馬さん。お疲れ様でした。」
「どうだ?こんなんでビビってちゃシーズン開幕したらやって行けないぞ。」
「はい。判ってます。」
「そうか。鴻波、ちょっといいか?」
「はい。洸一、先にもっどっててくれへんか?」
洸一は頷くと
「お先に失礼します」
と言って去って行った。
「国東、昨日よりはいいみたいだったな。お前を信頼して投げてる様に見えたけど。」
「そうでしょうか。まだまだって思うんですが。」
「確かにまだまだではあるが少しずつ何かが変わって来ている様に見えた。
もう少しお前自身も努力が必要だな。」
そう言って司の肩を“ポン”と叩き塔馬は歩いて行ってしまった。
“オレ自身の努力・・か”
残されたグラウンドで独りごちる司だった。
「洸一、ええか?はいるで。」
「あ、司。今日もマッサージしてくれるんか?」
「ああ。肩、張ってるやろ?確り解しておかな、明日またきつくなるからな。」
「うん。」
洸一がベッドに横になると司も腰を掛けた。
「さっき塔馬さんに何言われたん?」
「ん?ああ、洸一、昨日より良かったって。オレの事、信頼して投げてる様に見えたって。」
「そっか。うん、そうかも。昨日、司がこうしてマッサージしてくれたやろ?
それでな、何ていうんか・・、気持ちもほぐれていった、って言ったら大袈裟かも
しれへんけどな・・・」
「うん?」
「オレ、今まで“オレが確りせな”って気負いがあった。気負いって言うんか、変な自信
て言うんか・・・、司を・・ゴメン、司を信用してなかった。」
「うん。」
「それが今日は違った。信じてみようって。司の言う通りにしてみようって思ったんや。
そしたら気持ちも軽ぅなった。」
「な、洸一、昔の話少ししてもええか?」
「なんでここで昔の話になるんや?」
「ええから。そのまま寝てしまってもええで。」
「うん。」
「小さい頃、よく洸一の家に泊まりに行ったよな。その時、2階のベランダ乗り越えて
屋根に登って星見たり。」
「ああ。覚えてる。いっつも見つかって2人して怒られて。」
「そう。お前のお父さん、怖い顔して。でも決して怒鳴らなかった。
洸一、大きな星指して言うたよな。『あの一番大きいのがオレの星や』て。
オレはその隣に小さく光ってるのがオレの星や、って。」
「うん・・・」
「?眠くなったか?ええよ。寝て。」
「うん。」
「その星な、お前、今なろうとしてるんやな。一番輝いてる大きな星に。
オレ、いつまでもお前の隣で光ってる小さい星でいたいんやけどダメやろか?
なぁ、洸一。」
「・・・・ん。」
「いつまでも、いつまでも隣にいたいんや。お前、いつになったら気ィ付いてくれるんや
ろな。オレはお前が輝く星になるんをずっとそばで見てたいんや。」
「つか・・さ・・・」
「!起きてたんか?」
「つか・・さの、ア・・ホ。お前も・・・大きぃ・・・・」
“お前も大きぃ星になってオレの隣で光っててくれ”洸一はそう言いたかったのだ
I was born to love you-Ⅳへ続く
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