【伊】ローマ・ポンペイ・ソレント①

イタリア満腹旅行~ローマ・ポンペイ・ソレント・カプリ
付録:移動と宿泊のメモ

bocca dela verita 兵庫に住む夫の友人、堀さんと美千代さん(5X歳女性、猛烈元気)が、「3月にイタリアに旅行するからあっちで合流しない?」と声をかけてくれたのは02年の年末だっただろうか?夫は以前このレイディたちとブラジルや北海道を旅行してとても楽しかったらしいし、わたしも大阪でおいしいものをたくさん食べさせてもらった経験があり、即OKのお返事。この組み合わせ、行く先々で「女性3人のグループと通訳ガイド」ご一行に間違われ、夫はしょっちゅうイタリア語で話しかけられることになる。パワー全開食いしんぼうな4人組、8日間の旅の始まりだ!《2003年3月1日~8日》

まずはローマ。堀さんと美千代さんはヴェネト通りの4つ星サヴォイにご宿泊。たびたびお邪魔したうえ、一晩内緒で床に寝かしてもらったけど、特にサービスがよいとは思えぬ。夫とわたしが2泊したのは、郊外の高級住宅地にある B&B「日本橋」 。アリタリア航空勤務中に東京に駐在していたというイタリア人ご夫婦の経営。バスルームも家族と共同で、まるっきり知人のお宅にお邪魔した雰囲気。奥様が熱心に練習するピアノの音が響いて優雅。ペットのアヒルやウサギもいかす。イギリスから行ったわたしたちには、畳みの部屋がちょっとうれしい。テラスでとる朝食は、コンチネンタルなので書くべきことは少ないけれど、カーニヴァルの揚げ菓子 キアッケレ を、ふたりでぱくぱく10個くらい食べてしまった。

tatami roomnihonbashi

fontana di trevi旅行2日目。ホテルまでお迎えに行き、地下鉄とバスで市内観光。 フォロ・ロマーノ から町を流し、ブランドひしめく コンドッティ通り 周辺でお買い物のお供。夫とわたしは場違いな格好でフェンディ本店に入り、恐縮することしきりであった。ちなみに、 トレビの泉 でのコインの投げ入れは禁止されているので、注意するように!

3日目は、 ユーロスター でナポリへ。ローマ~ナポリ間は近いから、ユーロスターに乗るほどのこともないのだけれど、せっかくだからという堀さんのご意見。前日にチケットを買ったが、ローマ、テルミニ駅の券売所の女性は、むかつくほど愛想が悪い。旅行中で最悪!の人物。電車は、直前まで何番線から出るかわからないから要注意。車窓は、お城なんかも見えてそこそこの田園風景だった。「 カプリ島の青の洞窟 内を小船で通ってみたい」という美千代さんの願いをかなえるべく、ナポリ、セントラル駅の観光案内所に向かうが、手前で 白タク のおっちゃんに声をかけられる。カメオ工場(堀さんご希望)、ポンペイ遺跡、ソレントで昼食、その後カプリ島に向かう船を手配するところまで案内するよ、という。1人40ユーロとふっかけてきたが、「安いもんよ」と堀さん即決。後になってわかるのだが、この日1日が有効に使えたのは、この運転手マリオのおかげ。親切ないいオヤジだった。

ポンペイ遺跡 で、2000年前のパン焼き釜発見。ナポリのピッツェリアで現在使われているのとまったく同じで、びっくり。海岸沿いの景色を楽しみつつドライブした後は、 ソレント港 の崖の麓のレストラン Ristrante Vela Bianca でランチ。石釜で焼いたピッツァは南のピッツァらしく、厚めでもっちり、焦げた香りがたまらない。シーフードも美味。雰囲気、サービスともによい店だった。おすすめ。

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突然の大雨&雹に見舞われる中、最後まで船の心配をして見送ってくれたマリオと別れ、荒れた海を青ざめながら水中翼船でカプリ島に渡るも、波が高くて洞窟への小船が出ない(後に、出ることの方が珍しいと聞いた)。しかたないからタクシーで島内観光し、洞窟近くまで階段を下りていった。地元の釣り人がのん気に釣りをしていた。古いリゾートの寂れ感がえもいわれず。

mariogrotta azzurra

カプリ島からナポリへの船は、波も静まりひと安心。 ローマ =(ユーロスター)⇒ ナポリ =(白タク)⇒ ポンペイ ソレント =(水中翼船)⇒ カプリ島 =(ジェット船)⇒ ナポリ =(ユーロスター)⇒ ローマ 、と無駄なく周った1日の最後は、ローマ、トラステヴェレでまたまたピッツァ。目指した ユダヤ料理店 が閉まっていて、近くのピッツェリアに適当に入ったら、満員の地元民ですごい活気!店の名は Ivo 。ローマのピッツァは薄焼きでスナック風。シンプルな具材と生地の重さのバランスがよく、どんどん食べるが、やっぱりナポリのピッツァの方が好き。ほかにローマ料理では、着いた日に食べた牛テールの煮込みがおいしかった。

堀さんとわたしがローマは2度目だったので、バチカンにも寄らず、軽めの日程になった。明日は、電車でヴェネチアに移動(堀さんと美千代さんは飛行機)。カーニヴァル最終日が楽しみだ。

つづく


付録:移動と宿泊のメモ

移動

  • サウサンプトン~ロンドン・スタンステッド空港 ・・・ コーチ(長距離バス) 利用。ヒースロー空港で、乗り換え。サウサンプトン⇒ヒースロー⇒スタンステッドで3.5~5時間。
  • スタンステッド~ローマ・シャンピーノ空港 ・・・アイルランドの格安航空会社 ライアンエアー 利用(このエアライン、5ポンド1000円以下の国際線も売っている)。ネット購入で直接空港へ。スタンステッドは新しくて設備や店が整った大きな空港だが、シャンピーノは古くて小さい。
  • ヴェネチア・マルコポーロ空港~スタンステッド ・・・イギリスの格安航空会社 イージージェット 利用。同じくネット購入。マルコポーロも新しくて立派、免税店も多い。サービスの質に問題が多いと言われる格安航空会社だが、今回往復とも、全く不都合なし。
  • 内緒 ・・・ローマの市内バス、ヴェネチアの水上バスともに、「ちゃんと切符を買って、レコーダーに通さないと罰せられます」と書いてあるが、検札という儀式が存在しないので、切符を持っていなくても、全然わからない、と思う。わたしは、毎回律儀に買ったけれども。
★宿泊
  • ローマ ・・・ B&B日本橋 。日本語メールで予約申し込み可(日本人の方が仲介してくれる)。空港への送迎の手配なども、このメールでやりとり可能。ローマ中心地から遠いのが難(バスと電車で1時間弱)だが、ローマの普通の生活を見たい人には、おすすめ。1泊1室朝食つき(2名)65ユーロ~。
  • ヴェネチア ・・・名前も忘れた一つ星ホテル。カーニヴァル最終日の当日、ヴェネチア・サンタルチア駅に着いてから、構内のホテル案内所で最も安い部屋をとってもらった(この案内所は手配料をとらない)。もっとすいている時期ならさらに安いところもあるのだろう。1泊1室(2名)67ユーロ、室内シャワーブース、共同トイレ、清潔、快適。サンタルチア駅と、バスの発着所があるローマ広場の中間くらいに位置していたが、これが非常に便がよかった。街歩きには、サンマルコ広場あたりもいいだろうが、大きな荷物を持って移動する際に、駅やバスターミナルが近いのがいい。水上バスは荷物代をとられるし、水上タクシーは数千円以上する。堀さんと美千代さんは、四つ星コンコルディアにご宿泊。部屋は小さかったが、ヴェネチアングラスのシャンデリアなど調度品が豪華。サーヴィスも悪くなかった。


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