叶姉妹を観たのだ



彼女らの生き様をかいま見て、ものの考え方を決める一助としたい。

私は彼女らをキワモノめいた不思議な人物とはとらえていない。
自分をよく把握し、プライド高く覚悟を決めて生きていると思っているのだ。
新年のTVで、本物を選ぶバラエティーで完璧な回答をしたのを見たのが直接の引き金だ。


ショーに行って、考え方を具体的に示してもらえて大満足だったうえ、
叶恭子がとくに頭がよくて天才的だということを知り、感激した。
年上にアタマがイイとは失礼だが。



2週間後の広島でのショーに申し込む。
会社の同僚にはなぜか彼女らにプラスの評価をする人がいない。
はやりの個性でない、生活費の出所、整形の総額、本当に姉妹なのか・・・、
そんなの私にはどうだっていい。
自分の求めるエッセンスを吸い出すことが目的なのだ。

さて美しいものを見るのに自分がのそっとしているのは、
まるで現場にいるのに火事が対岸だと思いこんでいるようなものだろう。
ショーまで2週間しかない。計画を立てる。
著書を読む。
マニキュアを練習する。
いつもは塗らない身体にもクリームを塗ってみる。
ジムに余分に行く。
普段着ない色の服を買ってみる。

これだけやれば、たとえ会場にたくさん美女がいても大丈夫だ。
醜美の比較の問題ではない、満足度が自信を産むということなのだ。
そして満足度とは投入した前向きの力に比例するのだ。

広島に着く。
姉妹に会わないうちからチケットを買った効果が出ている。
著書は読んだ。彼女のファンになる。
マニキュアは刷毛目なくぬれた。
かかともすべすべだ。
身体が柔らかくなった。
ワンピースを買って、ポイントはフレアと丈だと悟った。

会場は高級ホテルの宴会場だ。
300人の客の6割くらいが20-30代女性、
残りがその彼氏と年齢層の高めの夫妻がしめる。
男性と高年齢の方もいたことにびっくりした。
年齢の高い人の支持を受けると言うことは、やはり彼女らは本物なのだ。

トークショーはディーナーが終わってコーヒーだけになったころに始まる。
あらかじめ募った質問用紙に回答する形で進むようだ。
舞台はソファーと司会者用のイス、花を飾ったテーブル。
舞台両脇には大スクリーンが設置され、遠くの客のために現在の映像が映る。
私はオペラグラスを持っているのだ。

さて照明が落とされ静まりかえった会場に音楽が流れると
叶姉妹が登場である。先にでてきた叶美香の膝が舞台袖から見えただけで
「ほおぉう・・・!」とため息が広がる。
本当に美しいのである!圧倒的に。





© Rakuten Group, Inc.

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: