億万長者の幸福論 観念をふっとばせ!

的をしぼりな




 自分に関係のあるものに興味を持つ。
自分の仕事に関係のねえことばっかしに興味があるとしたら、
自分は絶対、人生の落伍者になると思っててみな。
 間違いないから。

 まず自分に必要なものに興味を持つ。それでそのことに賭けてくんだよ。

 (中略)

 本でも何でも、自分の必要な本から読むの。
 必要のない本を読んでて、これで私の役に立ちますかって
 そんなこと言われたって当然役に立つわけないでしょう。


 しっかり自分の的をしぼって、
人はどうやって生きるべきかをまず考えて、それに必要なものを読む。 
 どうも自分は必要のないことばっかりに興味が行くなぁと思ったとしたら、
 だいたいその人は偉くなることは無理。

 人生ってのは、別に偉くならなくてもいいんだけどね。

 けど、それってたいがい無駄だよね。
 それだったら『私は本が趣味なんです』って言ってください。
 趣味は趣味でいいから。

 趣味が役に立っちゃうぐらいだったら、それは天才。
 趣味でゴルフやってたらね、プロゴルファーになっちゃったって言ったら、それはすごい奴だよ。
 趣味でボール蹴ってたら、プロのサッカー選手になっちゃったって言ったら、すごいよ。

 だけどおそらく、あんたちがうよ。
 もっとまともに、的を射たことをしな。
 的外れなことをやってたら、的がある所を狙ったって当てるのが大変なんだから。

 的じゃねえところを狙ったって全部外れるよ、わかるかい?

 だから本だって自分の的をしぼりな。
 なにをやるべきかの的をしぼって、その勉強をすればたいがい大丈夫だから。 

 サラリーマンだったら自分の会社にまず役に立つこと。
 「出世するにはどうしたらいいですか?」ってさ、
 会社に勤めに行ったら、会社に儲けさすの。
 上に好かれて、横に好かれて、下に好かれりゃいいんだよ。
 全員から好かれなきゃ、出世できない時代なんだって、今の時代は。

 お店だってそうなの。何でも人間関係は全部そうなの。
 会社に儲けさせるためには、自分は何の勉強をしたらいいか。
 お客さんに得させるには何の勉強をするべきなのか。そのことを一生懸命考えるの。

 会社に得にならないことばかりやってて、
 「出世しますかね?」って聞かれたって、そんなの出世するわけないの。
 「資格はとったほうがいいですか?」って質問があったの。
 仕事の役に立つ資格ならいいんだよ。
 でも何の役でも立たねえ資格とったって金がなくなるだけ、気休めだからよしなって。

 だから、役に立つことをするの。
 まず本読む前に、何の本が役に立つか考える。
 役に立ちそうなコーナーに行くんだよ。


 (後略)

                     斎藤一人


本調子




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