億万長者の幸福論 観念をふっとばせ!

第一法則


●第一法則: 神の視点


 第一法則の「神の視点」とは、「全体を俯瞰する視点」のことである。

 たとえばインターネット事業者と顧客の関係で考えてみよう。
 ネット事業者とは、顧客一人ひとりに対してあるサービスを提供する存在である。
 ヤフーはメディア的な情報サービスを、楽天は商取引や金融サービスをそれぞれ顧客に提供する。

 これがネット事業者に対するごく普通の理解である。

 しかし、同時にこういたネット事業者は、100万人単位とか1000万人単位という、ほぼ不特定多数無限大と言ってもよいほど膨大な量の顧客が、「そのサービスを利用して何をしているのか」についての情報(誰が何をいくらでいつ買ったか、どんな記事を読んだか、、、)をすべて自動的に収集できる。

 情報収集コストや情報保存コストが限りなくゼロに近づき、膨大な情報を処理するコストも下がったため、収集して保存するだけでなく、「全体を俯瞰する視点」でその顧客世界「全体」を丸ごと分析し、「全体」として何が起きているのかを理解できるようになった。

 (後略)


                     梅田望夫


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