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2013年07月13日
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カテゴリ: 裁判員裁判研修





たとえば、何の前提もなく「被告人は、なんと叫んでいましたか」と聞くのは誤導です。
本当は、被告人は何も叫んでいないのに、被告人が何か叫んでいたことを前提にしているため、記憶をねじ曲げる行為にあたるから、許されないのです。

この場合は、「それから、被告人はどうしましたか」と聞き、「何か叫んでいました」と答えてもらってから、「被告人は、なんと叫んでいましたか」と聞けるのです。

また、証人尋問に限る話ではありませんが、耳で聞いて入りづらい言葉は可能な限り避けるということです。
もちろん、冒頭陳述でも同じですが、冒頭陳述は、事前に準備ができます。
証人尋問も、ある程度は準備できるものの、証人の反応によって、その場その場で変えなければならないため、つい、そういう気遣いを忘れがちになるのです。

さて、最後に、コントロールの話です。
ある程度準備できるとはいえ、証人は、おそらく法廷が初めての場合が多いので、緊張していることが多く、準備にないことを話し出すことがあります。

ただし、聞き方によっては、そういうリスクを軽減することが出来ます。
それは、見出しを活用するということです。
「では、○○について聞きますね」と前置きすれば、証人も「○○」を外れたことは余り言わないでしょう。また、これは、裁判官・裁判人にも、質問の意図を明確に出来るというメリットがあります。

同じ意味で、時間や場所を設定するのも有効です。
いくら、オープンクエスチョンが良いからと言って、「では、犯行のあった日、あなたは何をしていましたか」と聞いてしまうと、証人は、「朝起きて、朝ご飯を食べて……」などと余計な説明を始めてしまいます。
その場合には、「犯行時間の時、あなたは、何をしていましたか」と聞くのが良いのです。

さらに同じ意味で、主語を欠落させて聞かない方が良いということです。
質問者にとって主語が明確であっても、証人や裁判員・裁判官には明確でない場合が多々あるということです。
その場合、主語をハッキリさせた方が、証人も裁判員・裁判官も誤解しないで済みます。

あと、これは、私にとっては中々難しいテクニックなのですが、出来るだけ、当時の感覚で語ってもらうということです。
「証人にとって初対面の2人が殴り合いをしており、後からそれが被告人と被害者だと知った」という場合は、「被告人と被害者が殴りあいをしているのも見ました」と証言してもらうより、「見知らぬ二人が殴り合いをしていました。後から聞いたところによると、その二人とは被告人と被害者でした」という方が臨場感が増します。

あと、もし、証人自身に不利な事情がある場合は(証人が被告人の部下とか、証人自身証言が曖昧になってしまいるなど)、その不利な点を説明させ、証言の信用性には影響がないことを示す必要があります。
後からばれると「やましいことがあるからこそ、黙っていたんだ」と思われ、信用性がががた落ちとなります。


あと、くどいようですが、ループクエスチョンは最小限の方が良いとのことです。

また、これは私がやったミスですが、ケースセオリーを良く練り込み、尋問事項に漏れがないようにすることは言うまでもありません。



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最終更新日  2013年08月24日 21時08分03秒
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