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2010年02月19日
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 東京の息子に、サーターアンダギー、黒砂糖、足テビチ、軟骨ソーキなどの沖縄特産食品を郵パックで送った。送料は1300円であった。一個のインスタントラーメンを三等分にして、明日の糧にしている私にとっては大変痛い出費であった。

 しかし、これも1人で頑張っている息子のため、と思いながら、私は郵便局を後にした。歩道に出てしばらく歩いた時、背後から私を呼び止める声がした。振り返ると、掌に数枚のコインを乗せた女性職員が駆けて来るところであった

 「忘れ物ですよ、カウンターの端っこに置いてありました」

 彼女はそう言いながらコインを差し出した。500円玉が一枚、100円玉が4枚ほどあった。ありがたい、これは天の与えだ。明日の糧が3等分ラーメンから、ステーキに変わった。天の神様、ありがとう、私は心の中でそう叫び、無意識でそれを受け取ろうとした。次の瞬間、頭の中で何者かが怒鳴った。

 「ばか者―、それは人様の金だ。きさま、それでも日本男児か、恥を知れ!」

 私は、はっとして我に返った。そして、己の心を恥ながら、彼女にそれが自分のものでない事を伝え、一礼して帰途に着いた。たとえ些細な事であろうとも、日本男児、何処までも正義と、曇りなき魂の輝きを守り通せ、私は己に強く言い聞かせがら、冬空の彼方に飛んでいく羽の生えたステーキを見た。





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最終更新日  2010年02月19日 08時43分53秒
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