その3。



jyougashima1

バスはいかにも港町の、細い路地みたいな道を抜け、城ヶ島大橋を渡って
ゆったりと進む。視界が開けると、街並みの間に間に見え隠れしていた海
が、いっぱいに展開する。
ひたすら快晴。窓越しに熱気を感じる程の暑さ。。うひ~(-"-;
終点で降りる。焼けたアスファルトの道を進み、城ヶ島灯台を目指す。
数年前に来たというUさんの記憶より灯台までの途中の道にあったお土産
屋さんが減っていて、随分寂しくなったなぁ。。という感じだそうだ。
ちらほらとした開いていず、客の姿も見えぬお土産屋さんの間の細い道を
抜け、階段をひたすら登り灯台の到着。
か~~っ!と照りつける太陽の下、ここまででもう汗だくだく(-.-;;
ここの灯台は観光灯台ではないので中には入れないが、周囲に木で作られ
た遊歩道があり、ぐるっと一周出来る。高台で、景色を遮る物が一つも無
いので絶景かな絶景かな~(^-^; しかし遮るモノが一つも無いって事は
影を作るモノも一つも無く、もうただただひたすら暑~~っ!(T-T;
Uさんは日傘持参なので悠々。私はサングラスだけなのでへたり気味。。

ここで明かすがUさんは私よりかなり年上。
途中で私の事を「娘さんですか?」と聞かれ、「こんなヒネた娘はいない!」
と怒ってた(^-^; が、もう成人した男の子2児の母。
しかし、仕事もバリバリだけど、日本全国あちこちを旅している。身体も
元気だが口もバリバリ元気な人(^-^;

灯台周囲の遊歩道から横道に逸れ、海岸に向かってどんどん下りる。
海岸は千畳敷みたいな、地層が横向きに隆起したような横に細長い岩がごつ
ごつと、かなり広範囲に広がっている。山アリ谷アリな複雑な地形で、よじ
登ったり下ったり、岩の間に出来た海水溜りをいちいち観察したり。。
とりあえず、海岸に沿って歩く。どんどん、ずんずん進むUさんの後をひ~
ひ~云いつつ付いていく。景色は最高なんだけど。。あぢぃ。。
それに遠くの海はキレイだけど、海岸にはゴミや海草がいっぱい打ち上げら
れており、しかもその海草が腐って臭ってたりする(-"-)
一昨日、台風がもろに上陸したんだからしょうがないんだろうけど。。
こんな状態の海でも、入り江や浜辺で遊んだり寛いだりしている家族連れな
んかも何組が見かけた。でもきったないぞ、そこ。。(-"-;;

ふと気付くと、かなりご年配の夫婦が目の前を、手を繋ぎながら優雅に歩い
ていた。この起伏の激しい岩場を一糸乱れぬ歩調で、ただのお散歩♪と言っ
た雰囲気で、軽々と歩いて行く。その仲睦ましい様に、ちょっと羨ましくな
って眺めた。。。が!この2人、やけに歩くの早いのだ(-.-;
こちらも後を追うように歩いているのに、みるみる見えなくなってしまう。
でも相手は私達よりずっと年上。。って事で、Uさんと2人、かなり頑張っ
て歩くが、あっ!と言う間に巻かれてしまう(-"-;;
岩場の向こうに消えた辺りまで追いついて見れば、なんと老夫婦は消えてい
た。。(@_@; 周囲が全部見渡せる所から見ても影も形もナシ。。
ああ。。真夏のミステリ~。。。

ここで頑張ったせいか距離は稼いだが、実質的にはまだ灯台から1kmも歩い
ていないらしい。やっと馬の背洞門(↑の画像参照。海にぐ~っと張り出し
た岩場が波と風に侵食されて洞窟になり、海の向こうの房総半島は覗ける)
が見えてきて、あまりの暑さと空腹にギブ・アップ(TOT)
Uさんはまだ大丈夫そうだったが、このまま進むと海岸線沿いにもっともっ
とぐる~んと歩かねばならなくなる。
で、海岸から切り立った岸壁の上に登り、その稜線沿いにある道を歩く。
背より高く茂った笹や多肉植物の間を通る。時々視界が開け、海が見える。
下にいるよりは涼しいかな?ちょっとはマシくらいだけど(^-^;

灯台まで戻ってきて、海が見える食事処で昼食。もう2時をまわってた。
暑さ負けでぐったりしてて、食欲もあるのかないのか分らなくなっていた。
もりもり元気なUさんは活鯵のたたき定食を、私は法螺貝の刺身定食を頼ん
で、冷え冷えのお冷やに舌鼓。うま~~っ(^-^*
店内は座敷になっており、私達の他にあと2組。一組は親子連れ。もう一組
は、土建屋風で金の鎖じゃらじゃらおやじが、どう見てもおミズな夏の海に
浮きまくりのべったり厚化粧で昔の工藤静香みたいな髪の結構歳いってるお
ね~ちゃんと地味目な若いおね~ちゃん連れて、携帯電話で大きな声で話し
ながら食事中。。う~む、ありがちな光景だけど、迷惑(-"-;
ついつい聞き耳立てつつ、運ばれてきた食事を食べる。
鯵も新鮮、法螺貝も新鮮。わかめの味噌汁も美味し。別注文したはまぐりも
大きくてじゅ~し~で美味し(^-^*

一休みして、今度は油壺までの観光船に乗るために乗り場に向かう。
時間の余裕がかなりあったので、港の沿って行く道をゆるゆる歩く。生簀が
あってヒラマサがなんかを育てている様子。しばし眺める。
船乗り場はとってもロ~カル。掘っ立て小屋みたいな建物の中にはおじさん
と、観光船会社の制服着た太めなおね~ちゃんが一人。外に病院の待合室に
あるみたいな長椅子が数脚あり、そこでしばし海辺の町の風情を味わう。
お腹もいっぱいで眠気がが~~っと来たくらいで、観光船到着。
シーズン・オフなのでがらがら。

この観光船は油壺と城ヶ島を結ぶ路線と、城ヶ島を一周する路線がある。
単純に城ヶ島を一周する路線と、城ヶ島を一周し油壺に行く路線は同じ値段。
それなら、と、もちろん長い路線の方にする(^-^;
港を出て、城ヶ島沖に出る。はじめはそんなに揺れなかったが、太平洋に出
ます、と言うアナウンスと同時に船がぐぉんぐぉ~んと揺れ始める。
そうだ、今日は遊泳禁止だったもんなぁ~波が高いんだ。。と、思いつつ、
意識が遠のいて行く。。私はこういう物凄く揺れるモノに弱く、いきなり
熟睡してしまう、という癖があるのだ(-.-;
気が付いた時、観光船は1周終え、最初に乗った乗船場に戻る所だった(^-^;
眠気が抜け切れず、うとうとしているうちに油壺到着。綺麗な砂浜88選だか
に選ばれたっていう、こじんまりした砂浜にも海草がいっぱい打ち上げられ
ていた。赤褌一丁のおやじさんが、一生懸命この海草を除けていた(^.^;

バスの通る、油壺マリンパーク横を通る道まで行く。海岸から岸壁を登る道
の途中の公衆トイレはとてもきれいでペーパーもあり。そこに寄って油壺の
入り江は深い緑に包まれ、穏やかな光景が広がっていた。
けど、そこにあった看板で、油壺という名前の由来を知って2人で驚いた。
鎌倉時代、ここで合戦があって、最終的に負けた側の武将達がここに身を投
げて、血脂で海が染まったので「油壺」なんだそうだ。。う~む。。合掌。
そのまま歩いてあと少しでバス停、って所まで来て、先刻寄った公衆トイレ
に忘れ物をしてきた事に気付く\(◎o◎)/!
慌てて引き返し、無事に確保。Uさんも怒りもせず。ホントにおか~さんの
ようだ(笑) 

バス停の横には、懐かしい感じの小さいヨロズ屋みたいな売店が並んでいた。
その一軒の軒先で、おば~ちゃんが2人、天草のゴミを取っていた。
今でも海で天草を採ってきて、何回も何回も洗ったり干したりを繰り返して
いるのだという。これで作った心太は潮の香りが強くて美味しいよ!と、
ば~ちゃん達はにっこり笑う。ば~ちゃん2人の間に置かれた机にはガラス
の器に南瓜の煮物が入っていた。そういえばここら辺は南瓜の産地。
とても懐かしい光景に、子供の頃にもこういう景色を見たかのようなデジャ
ビュを味わう。

バスで三崎口まで戻り、駅から数分歩いて西瓜やメロン、南瓜を並べて売っ
ている露天に寄る。人が良さそうなおじちゃんと話してみたら、どうやら嫁
に行った娘がUさんの家の近く、私達の職場の近くに住んでいるらしい事が
判明。世の中狭いね~~(^-^;

電車に乗り、ごとごとと横浜に戻る。うとうとしていたらあっと言う間だっ
た。まだ明るいうちにUさんと、またどこか行こうね!と約束して分かれる。
心残りはお腹いっぱいで食べられなかった“とろまん”。。。
これは確か、ワールドポーターズ1階の回転寿司屋にも置いてあった気はす
るけど。。やっぱり現地で食べたいなぁ。また行かねばならないか。。

                             おわり。






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