≪☆女神☆の広場≫

≪第十四話≫

＜回想＞

あれから何日経ったであろう？

仕事が急に忙しくなり

なかなか札幌へ行く事が出来ない

病院からの知らせで何とか意識が戻った様で

すぐにでも逢いたい

しかし叶わない

時より思うのは

彼との偶然の出会い

そもそも彼とは

インターネットでの或るサイトで

たまたまチャットと言う物で知り合った

そしてお互いすぐに打ち解けて

考え方と言うか

所謂フィーリングがぴったり噛み合って

仲良くなった

話しているうちに

置かれた環境が似てて

お互い両親が物心が付く前に離婚して

彼は母親と2人

私は父親と2人

私は父が再婚してママ母とも暮らすようになった

そして弟が産まれ姉弟が出来た事が違ってたけど

それから血液型が一緒で

後天然系で妄想が激しい事がそっくりだった

まず彼の文才に惚れ込んだ私

彼はデザインの勉強をしてた私の美的センスに惹かれ

そうこうして毎日都合を合わせて

メッセンジャーで会話を楽しんだ

そしてお互いの顔を知りたくなり

写真の交換をして尚更強く思うようになった二人

で、やっぱり声が聞きたくなり

携帯の番号とメアドの交換

すぐに電話で話し合うようになった

彼の音楽を奏でるような澄んだ声は

それだけで引き込まれるに足りる魅力的材料

彼と言えば

私のお茶目なそれでいて

自分で言うのは躊躇いがあるけど

少し色っぽい声に痺れたらしい

そんな楽しい毎日で

時折エッチな会話等もする様になって

離れた場所から官能の世界に引き込まれて逝った二人

絶対実態をの伴わない事で

あそこが濡れる事等有り得ないと思ってたのに・・・・

いつも下着を濡らしてしまってた私

彼もオナらなくても

充分に感じて逝ってた様でした

そんな時に火星と月との接近！

一緒に見ようねｗ

空で惑星で結ばれる事が出来るねって・・

・・・・・・・・・・・・・・・

そして今夜ははっきりと確認出来た月と火星

『嗚呼！彼には見れない・・・・・』

・・・・・・・・・

これでやっと

火星の話が繋がって来ると思います

『今夜もまた眠れない』

彼の事を思うと悲しくて遣り切れない

早く逢いたい

飛んで逝きたい彼の元に・・・・

結ばれたい・・・・・・

彼に思いっきり抱きしめて欲しい

・・・・・・・・・・・・・・

そして

或る日

入院先の病院からの電話

「トゥルル♪トゥルル～！♪」

『○○○（彼）はすっかり意識が戻って、しかし視力の方は、ちょっと・・・・・』

でやっと行く事が叶った

彼に逢える

彼と逝きたい

更なる苦しみが待ち受けてる2人の運命・・

・・・・・・・・・・・・・・・

とにかく逢える

交われる事が出来る

愛し合える

・・・・・・・

そして札幌の飛行場・・・・・・・

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