≪☆女神☆の広場≫

≪第十五話≫

<初体験>

札幌の街が広がっている飛行機の窓

あれから僅かな日数しか経って無いのに

何年も来なかった様な凄く長い月日に感じる

漸く意識のある彼との対面

私は少なからず

身体がこれから起こるであろう

彼との交わりを想像して電流が駆け巡る

辺りを気にして物凄く恥かしかった

・・・・・・・・・・・・

彼の入院してる病院が目の前に

『ふー』深く深呼吸をして

ちょっとした覚悟を決めて病室のドアに手を掛け

彼はベッドの背もたれに寄りかかりながら座ってた

見えない窓に向かって

遠くの物を見詰めている表情

ドアの音に気付き

私の方に向き直って私を正視している

『今日は少し気分が良いです。』

彼は私を看護婦さんと間違えた様で・・・

『・・・・・・?』

返事が無く頭を傾げている

また深呼吸をして

『そう?それは良かったわw・・・

何処か痛い所は無いのかしら?』と私

明らかに声と言い方が違うので訝った彼

改めて私は『リアルでは、お初宜しく♪○○です』

びっくりした彼は

もう少しでベッドから落ちそうになった

体勢を直してから

『こちらこそ宜しく~♪○○です』

こうして本当の意味での初対面

『折角逢えたのに、今はまだ君の顔を見る事が出来なくて残念だ!』

どうやらまだ失明の事は知らされて無い様だ

『いえ、私の方が先に見れてズルイかな?』

『いえいえ、そうだな!ズルイYO!』

屈託無く話す彼

何とか無事初対面の儀式が終わった

『実は、まだ目が見えないけど取り敢えず

退院摺る事が決まったんだ』と彼

『本当に?良かったわねwおめでとう!』

『明日退院すんだけど、いつ頃まで

こっちにいられるの?』

『今回は、いえ、一週間休暇が取れたから』

『そっか、泊まる所は?何処に?

良かったら俺のアパートに・・・・』

彼は言ってしまってから大胆だったと

後悔して

『この辺では、○○ホテルが安くて感じが良いよ』

と言い直した

『貴方さえ良ければ、お金もケチる訳では無いけど・・・・・アパートをお借りしたいわ』

彼は照れながら

『君がその方が良ければ鍵を渡すよ』

今夜は初めて彼のアパートを見る事が出来

一人では有るけど泊まる事が出来るのだわ

恥かしい気持ちと嬉しい気持ちが妙に不思議だった

其の日の夜

彼のアパートで掃除とか明日の退院に備えて

色々と準備に忙しかった

やっと全てが終わり

ベッドに横たわり

明日の夜の事を想像しながら眠りに就いた

・・・・・・・・・・・

翌日

今日は2人の門出に相応しい程

良いお天気で迎える事が出来た

そして

アパートで退院祝いを行い

用意したシャンペンで乾杯!

彼は私の手料理に満足してくれた

2人は良い感じでアルコールが回り

いつしか肩を抱き合ってた

辺りはすっかり夜も更けていた

私『少し風に当たりたいわ。呑みすぎたみたい』

彼『ベランダに行こう。俺も酔いを醒ましたい』

彼『どうかな?火星は見えるかな?』

私『昼間はあんなに天気が良かったのに、雲が広がって今は見えないわ』

実は雲ひとつ無い満月の夜だった

見えない彼を気遣ってつい嘘を言ってしまった

後で思ったが正直に言えば良かった

見えなくても心の目で見えたかもしれない

これからの2人の将来を考え曇りでは

暗くなってしまう

其の所為か少し表情が固くなった気がする

私『火星は見えなくても、こうして本物の貴方が側にいる

この方が充分嬉しいわ』

彼『俺もだよ』

部屋に戻り

自然に抱き合う2人

漸くこうして彼と結ばれる事が叶う

夢にまで描いたこの日の情景

これからその儀式が行なわれようとしている

彼は見えないながらもベッドに私を誘い

優しく私を座らせ

私の服に手を運び脱がし始める

私も彼の服を脱がす

お互い脱がし合い

漸く何も身に着けてない裸の2人

私は心臓が爆発するのではないかと思う程

鼓動が激しくドキドキ音がするのが分かる位だった

それから

お互い求めるままに強く抱き合い

これ以上激しいキスは無い程の

DEEP KISS!

それぞれの舌で相手の舌を巻き付き絡み合い

息が出来ない苦しい密着

其の間彼のシャープな指先は私の乳首を摘み

感じる私『気持ち良いぃぃぃ』

声を出してしまった事に恥かしさを隠せない

そして彼の両手は両方のオッパイを揉み捲くり

未練を残しながら口から外した唇で

今度はターゲットを乳首に変え

思いっきり頬張る彼

彼の歯が当たり少し痛みを我慢して

愛撫に我を忘れる私

時より乳首から唇を外して

二つのオッパイの谷間に顔を埋める彼

恥かしさと快悦の恍惚の表情を見られずに済んで良かったと思いながら

喘ぎ声を上げている私

もう入れて欲しいと思っているエッチな私

そっと彼のあそこを握ってみると

勃起と愛液が滲んでいる

彼も相当我慢しているらしい

知らぬうちに暗黙の了解が有った様に

とうとう合体が始まる

いよいよ来る時が来たと思い

微笑みまで浮かんでしまった女の業

『来る!来る!嗚呼!あ!あ!あうん』

私の中にはっきり彼がいる

動いている物が実感として凄く感じる

思っていたよりも

遙かに激しい彼のピストン!

まだ入れて僅かしか経って無いと言うのに

もう逝ってしまっている私

あれ程の重体だったとは考えられない位

力が滾っている強靭な彼

またしても

『気持ちイィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ』

と声を上げてしまった

『あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーーー』

喘ぎ声を上げる

彼も

『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉーーーーーーーーーーーーー』

同調摺るかの様に・・・・・・・

『このままどうか時よ止まれ!』心の声の叫び!

彼との融合はもう有り得ない程の適合性

まるで歯車がぴったりと調子よく噛み合っているみたいに

何とも言えない気持ち良さ

そうこうして

ついに彼の精液は噴射した

ごくごく音が感じるように滾り無く

仕事が忙しかったり入院したり等でずっと溜まっていたのでしょう

かなりの量であった


まるでセックスは2人の為に出来た行為の如く

激しく燃え上がった2人であった


そんなこんなで疲れた二人は深い眠りに落ちた

とうとう始まってしまった地獄とも知らずに・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




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