ミーコワールド

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パトカー先導



署の方の用事は10分もかからなかった。

帰ろうとしたらまた、別の警官が「インターまでお送りしましょう」と言った。

  なんて親切なんだと思ったのだが

「いいえ、帰りは大丈夫です。ゾク並みの確かな腕の運転手付きですから」と答えた。

「今日は花火大会で混みますよ」と言う。

それでも丁重に辞退した。

すると、かの刑事が「送ってくれると言うのだから送って貰おうよ」と言う。

それじゃという事になったが私の頭の中は?????!

駐車場へ行ってみるとお巡りさんはパトカーに乗り込んだ。

それも2人も・・・。

そして道路に出るや否やサイレンを鳴らした。

その後を私とかの刑事は真っ黒のクーペで後を追った。

気持ちいいほど、スイスイと・・・・!

渋滞の中、両脇にメジロのように並んで停まっている車を尻目に

スイスイと走ってインターに着いた。 

そこで停まってお礼を言って別れたがその後、まだおまけがあった。

高速へ出ると近くで有名な花火大会あるとあって

上がり線、下り線共にパトカーが定位置に何台か停まりお巡りさんが

一定の距離並んで赤い棒を振りながら「行け」とばかりに誘導していた。

それを尻目にかの刑事は車を道路脇に停めた。

「行けって合図してはるのにいいの?」と言うと

「おお!間に合った」と言う。

そして降りて行ったかと思うと何やら話していた。

戻って来て「君、危ないから車の中から見ていたらいいよ」と言った。

ひとりのお巡りさんが来て車の横に立ち、後から来る車に「行け」と合図を続けている。

おかげで私は素晴らしい花火を車の中から見る事ができた。

かの刑事さんあの時はありがとう!

でも、今の世の中だったら・・・・

マスコミを賑わしてしまったカモ・・よ!!


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