nikoniko21の起床てんてん

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もったいない


毎日新聞 2月25日20時22分配信

<ポスター>「米の作りすぎは、もったいない!」に農家反発

東北農政局が作った「資源のムダづかい」など刺激的な文言も含まれた「米の作りすぎは、もったいない」ポスター
 東北農政局が作った「米の作りすぎは、もったいない!」「米の過剰作付けは、資源のムダづかい」というポスターに対し、地元の農家が「一生懸命米作りをしている農家の誇りを逆なでしている」と激しく反発。東北6県の農家約6000戸でつくる東北農業農民団体連絡協議会が25日、同局に文書で抗議するとともにポスターの回収を求めた。

 「米の生産調整」への理解を深めてもらおうと局内で文言などを検討し、3万枚作製。今月から東北地方の農協などに張り出された。「MOTTAINAI」という文言付きで、「麦・大豆等へ転作し、自給率を向上」「限られた水田を有効利用することが、国民共通の利益」などと呼び掛けている。

 抗議文は「過剰なのは輸入米で、外米に血税をつぎ込むことこそムダづかい」と指摘。連絡協議会の佐藤長右衛門会長は「高齢化が進む農村では、米作りを続けることが心の支え。カラー印刷で3万枚作成する金があれば、もっと他の施策に使うべきだ」と話した。

 同局は「米価下落で生産調整が緊急の課題。決意の表れとしてインパクトのある言葉を選んだ。誇りを傷つける意図はない」とし、ポスター撤去などの予定はないという。【青木純】

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毎日新聞  2008年2月28日

米の生産調整:自治体や生産団体、達成へ合意書締結 連携強化を図る /宮城

 08年産米の生産調整達成に向け、生産団体や自治体が団結するための合意書締結式が27日、県庁で開かれた。農林水産省の要領に基づく初の試み。村井嘉浩知事や木村春雄県農協中央会長、宮坂亘東北農政局長らが一堂に会し、合意書に署名した。生産調整に絡む同局の「米の作りすぎは、もったいない」ポスターが「農家の誇りを逆なでしている」と批判が起きているさなかの式となり、村井知事は同局の姿勢に苦言を呈した。【山寺香、青木純】

 米の需要減などによる米価下落を受け、国は08年産米の適正生産量を前年より13万トン(2万5894ヘクタール分)少なく設定している。減少分のうち約4割の5万5170トンが東北6県に割り当てられ、県には1万2460トン(米新需給調整システム適用前)が割り当てられた。

 農水省は今年の生産調整にあたり、実施要領を1月末に改正。自治体との連携強化や国民の理解増進のため、都道府県ごとに合意書を締結することを目標にした。

 この日は、県市長会長の梅原克彦仙台市長や県米穀肥料商業協同組合など販売業者団体の代表らも出席。合意書署名後、村井知事は「農家の経営安定のため、あらゆる手段を講じる必要がある」とあいさつ。宮坂局長は「各機関で手を携え、生産調整の実現に努めたい」と述べた。

 ◇「誇り逆なで」ポスター--知事、東北農政局に注文「農家気持ち、斟酌必要」

 問題となっているポスターは、米の生産調整への理解を求めようと、東北農政局が作製し、今月から県内を含め東北6県の農協などに掲示された。

 「米の作りすぎは、もったいない」「米の過剰作付けは、資源のムダづかい」などの文言があり、25日に東北6県の農家約6000戸でつくる東北農業農民団体連絡協議会が「農家の誇りを逆なでしている」などと抗議し、回収を求める事態になった。

 この日の締結式後、村井知事はポスターに関し、「趣旨は分かるが、農家の皆さんの気持ちを斟酌(しんしゃく)する文言も必要だった」と注文を付けた。回収については明言を避けたが、「(東北農政局は)十分考え、しっかりした対策をとってほしい」と述べた。

 東北農政局の宮坂局長は「米作りが悪い、と言っているわけではない」としたうえで、「ただ、一生懸命作っているのに、価格が下落する状況はあまりにも悲しい。危機感を分かってもらうために作製したもので、回収は考えていない」と話した。また、ポスター製作時、「もったいない」などの文言に対し、庁内からは異論は出なかったと説明した。

 県農協中央会の木村会長は「(ポスターの表現が)ちょっと分かりづらいが、現実問題として(生産調整は)やむを得ない。農家にもさらに理解してほしい」と語った。








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