Sky in Australia

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自宅安静から入院へ



”オーストラリアの医者に何も言われなかったのか。”

と驚かれました。切迫流産と診断され(流産のリスクがあるということ)、自宅安静を言い渡されました。ところが、妊娠27週の検診で、それどころか、もう家に帰ってはならない、緊急入院となったのです。実はこの検診直前に、父と喧嘩をしてしまい、かなりストレスを感じると共に、お腹の張りもひどくなっていたのです。

喧嘩の原因は、私が妊婦というだけで家の手伝いもせず、だらだらと過ごしている、と父に思われたことでした。妊婦というだけで何様のつもりでいるのか、母親失格だというようなことを言われ、涙が止まらなかったのを覚えています。実際母にでさえ、私の本当の体調はわかってもらえませんでした。だって、見た目は普通ですからね。確かにだらだらしているように思われるかも知れません。

例えば、息子を日本で保育園に毎日預けていたのですが、寂しがるから朝窓から見送るだけでもしてやったら、と母に言われ、本当はとても起きたり歩いたり出来るほどの元気はないのですが、無理に車が見えなくなるまで手を振っていました。でもその間窓際に立っていることが、本当に辛くて辛くて、車が見えなくなると同時にその場に倒れこむようにしてしゃがみこんでいたのです。

入院当初は不安も大きかったのですが、同時にやっと誰にも言い訳せずにゆっくり休める状態になったということが嬉しくもありました。あぁ、やっと私の本当の体調を誰かがわかってくれた、そんな安堵がありました。

自宅安静中も入院中も、時々友人が少しだけでも顔を見に来てくれましたが、これも本当に辛いものでした。無理にいつもの調子で話をすると、例えそれが15分であっても、その疲れでそれから翌朝までお腹の張りとその痛みで苦しみました。無理をした後少し横になればよくなる、というような状態ではなかったのです。


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