今日も歩いて健康になろう

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ベルリン滞在記 第1話


夫の転勤によりドイツはベルリンへ渡りました。31歳のことでした。
ベルリンの壁が崩壊して間もなかったドイツのベルリン。
ドイツと聞くと,すみません,知識があまりなかったもので,
東ドイツのイメージしかなかったので,物資があるのかしら?と不安に思っていました。
ところがどっこい,ベルリンは西だったので,実に豊かな暮らしぶりでした。
タクシーは皆ベンツだし,ポルシェやジャガーなんていう車も,
そこらへんに当たり前に走っていました。

渡独してしばらくは、長女がまだ歩けなかった事や、
車の運転にも慣れていなかったため、ベビーカーを押してよく散歩をしました。
夫を朝送り出すと、ぐずり出す長女を連れ出し、一日中散歩をしました。
まだ、赴任したばかりで友人もいませんでしたので,これはいい気晴らしになりました。
初めての子育てで,しかもカンの虫でもいるのではないか?と思うほどよく泣いた長女。一度泣きだしたら,抱っこしても何をしても泣きやまなかったりもしたけど,
散歩に行きベビーカーで動いている間は,なぜか泣きやむのでした。
そして,困ったことに,動いている間は静かだけれど,
止まると,猛烈な勢いで泣きだすのですよね。
これにはほんと,参りました。
今思うと,いったいあれはなんだったのかな?もしかしたら,
産後太りをした私を痩せさせるために,この子は生まれてきたのかしら?
そんな風にさえ思えてきます。
だから,結果良かったのかな。
おかげで私は今でもスリムな体型を保っております。
はじめての育児だったせいもあるのかもしれませんが、
のちに生まれる長男に比べると大変でした。
その長女も今年(平成2012年)短大生になりました。
大変だっただけに,こんなに立派に育ったのかと思うと,感動です。

私はベルリンの町を立ち止まれなかったけど,
運が良ければ,ほんの少しの間ベビーカーで眠ってくれたので,
その束の間の時間,これもまた運が良ければ,おしゃれなカフェの前までたどり着ければの話ですが,休憩をとることが出来ました。
「ローゼンエッグ」という通りが、家から歩いて15分ほどのところにありました。
「ローゼンエッグ」とは、日本語に訳すと「バラの街角」という意味です。
その名を聞いただけでワクワクしてくると思います。
その名のとおり、おしゃれな花屋や、チョコレート屋さん、雑貨屋などが立ち並んでいましたよ。
よく通っていたカフェの名前は「ビーナーカフェ」という名前で,
高級住宅地のあったので,高級車が店の前によく止まっていましたっけなあ。

この頃の私は、さっきも書いたけど、とても痩せていて、
「私の辞書に 太る と言う文字はない」
な~んて思っていましたね。
でもそれは大間違い!!大きな落とし穴がいくつもありましたなあ。
ドイツビールにソーセージ,じゃがいもも美味しかったし,
ケーキにはどっさり生クリームが乗ってたり・・・
食べる量も多いのに慣れてしまって,8キロも太って帰ってくることになっちゃいました。

ただ,なんとか今元通りにスリムになれたのは,
やはり,長女が私をベルリンの街を止まらせずに歩き続けさせてくれたからかな・・・
歩く楽しさと必要性を私はあのとき知ったのだと思います。



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