●●●アルジャーノンに花束を

100万ポイント山分け！1日5回検索で1ポイントもらえる

000000

HOME | DIARY | PROFILE

2004.05.29

(8)

テーマ：レンタル映画(833)

カテゴリ：カテゴリ未分類

自然のままの人が齢を重ねれば

別のモノになっていたかもしれない。

チャーリー・ゴードン。
見た目は大人でも精神は子供。

ダニエル・キース原作の有名なＳＦ小説は
１９６８年に映画化されている。
当時の邦題は『まごころを君に』
彼の運命はあまりにも有名だろう。

親友のように優しく見つめていた。

チャーリー・ゴードン。
好きなのは公演で子供と遊ぶこと。
観光バスに乗ること。
そして夜学のアリス先生には
ほのかな想いを寄せているようだ。

誰も彼を苛めるな。
チャーリーはチャーリーだ。
だが彼を取り巻く世界は彼を制約する。
彼は苛められるような存在ではない。
彼は不幸でもなんでもない。

だが世界は彼に烙印を押す。

彼のために。
彼のために？

ネズミのアルジャーノンを
長年ともに居た親友のようなまなざしで

いつも、どんなときも。

自然でいることなどありえない。
彼にとっての幸せは彼にもわからない。
当然、他人が押しつける幸せでもない。
物差しは世界の側にあるのか。
では私たちは
世界に測られているのか。
測られている？

全く違うチャーリーを演じわける
クリフ・ロバートソンには瞠目する。
１９６８年という時代背景を踏まえてみれば
アリス先生にふられた彼の苦悩が
ドラッグやバイクを小道具に
サイケデリックに描かれているのも興味深い。

ＩＱ１８０から
アルジャーノンと
同じ運命を辿ってゆくチャーリー。
徐々に彼の記す文字が
途切れ途切れになってゆく。
記憶が曖昧になってゆく。
もう「現在」と言う点だけが彼の全て。

有名な物語である。
原作との比較は別の場所に譲ろう。

物語の結末へ向かうチャーリーが画面に居る。

ただ圧倒されるのである。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう