mikankan

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動物実験について





  「動物実験」について

 「動物実験について考えてほしい」というリクエストをいただきました。

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 ずっと昔、それを知ったのは多分10代の頃です。
 始めて動物実験というものについて知ったとき、「酷い!」と思いました。
 「医大や色んな研究所の裏には動物実験用の犬が飼われている。」
 こんな情報だけで胸が締めつけられる思いをしました。

 私たちが使っている薬や化粧品の為に罪のない動物たちが
 酷い目にあって殺されて行く。
 これこそ人間のエゴだと。

 しかし、その後
 私はぶつぶつ文句を言いながらも化粧品を使い
 風邪をひいたと言っては薬を飲み
 また、もし大病をしたら、動物たちがもっともっと酷い目にあわされて研究された技術で
 命を救ってもらうこともしていたでしょう。

 ( もっともそれから化粧品も薬も化学的なものを嫌うようになったけど
 それは動物実験と係わる意識からではありませんでした。 )

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 私が「動物実験」に怒りを感じなくなったのは
 私たちが生きるためにしなければいけないことの中にありました。

 私たち「生物」は生きるために食事をします。
 生きているものを殺して、その命を食して命をつなぎます。
 「動物を殺すことは罪だから私は野菜だけ食べるわ。」と思っても
 植物の命を絶ち、それを食していることにかわりはありません。

 「無精卵とミルクならどうよ!」と考えたこともありますが、
 それにしても牛や鶏たちが殺生をしてつないだ命の賜物にかわりはありません。

 台所にゴキブリや蝿が出たらそれを叩いて殺します。
 猫にノミがついたらそりゃもう必死にもなります。

 そんな生活をしていて
 薬や化粧品、その他の生活にかかわるものを作る為に
 動物たちの命を犠牲にすることのみを
 酷い行為と責めたてることはおかしいのではないかと
 そんなふうに感じるようになりました。

 そしてその上で、食事をする時も薬を使う時も
 生きている間全ての時に
 犠牲にしてきた全てのものたちに罪の意識を感じ感謝し、
 その命を無駄にすることのないように生きる。

 それが大切なのではないかという結論に達した訳です。

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 しかしながら今、

 もし必要のない実験に動物を使い
 「なにも動物をこんな目にあわせなくても実験結果は得られるのに。」と
 疑問を抱きながら実験を続けている科学者たちがいるとしたら
 その思いを無視して実験を続けるのはやめて欲しいと思います。

 「昔から続いてきたやり方だから」と意味もなくその方法を続けるのは
 罪なことです。

 なので一概に「動物実験反対!」の旗を掲げることはできませんが、
 「必要のない動物実験、絶対反対!」と、心から思っています。

 これはもう、科学者たちの倫理の問題です。

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 この世に生きる人間の全てが「人として正しく生きる。」ことを
 しなくてはならないのは当然のことですが

 多くのものに多大な影響を与える技術を持つ人は
 技術よりも先に人間の倫理を深く学び、また
 人として生きることについて深く考えなくてはなりません。

 この人たちが自分の地位の向上のため
 また、快楽のため
 または、日々の安定した生活を壊したくないがために
 沢山のものを犠牲にすることに目を瞑ってしまえば
 「酷い世の中」が作られていくだけです。

 自分の心の中の「人としての倫理」を見つめて
 大切なことから目をそむけないでほしい。

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 以前に作った「動物虐待」についてのページでも同じようなことを書きました。

 その人たちを責めるのではなく
 その人たちに、倫理に目覚めてもらえるような世の中を作ることが大切だと思い ます。

 その為に、「それはいけない事だ!」と声をあげるのも必要なことです。

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 ただ、上記したように
 動物実験を100%否定はしていないので
 その為の運動をここで展開するのは控えます。

 そのかわり、人間の倫理に関することを
 個人的にすすめていく思いにかわりはありません。


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