ぱんだの喘息日記

ぱんだの喘息日記

外勤先へ


母に外来をやっている主治医のもとへ行って貰った。
手紙を書いた。
『○○さんも敵だった。みんな敵。退院させてください』と。
荷物をまとめて涙を堪えて待っていた。
でも、主治医は来てくれなかった。
待ってたのに…
ずっと待ってたのに…
その夜、信じていた優しくて綺麗で品のある人。
フレッシュの先生と、嫌味を連発して凄かった。
部屋の誰もが気付いていた。
『一緒にいるから大丈夫よ』その言葉だけが救いで。
その人は先生の前では凄くいい人だった。
私が愚痴を聞いていた間も…
けど、主治医がいなくなった途端、意地悪に入ったのだ。
信じてたのに…
次の日、一人でいられなくて、外出届けを要求した。
フレッシュの先生は、すんなり渡してくれた。
私は車に乗せて貰い、何となく追われている気がして、一度家の近くまで行った。
タクシーを乗り換え、主治医の外勤先に向かった。
何でも一番先に話せと言った主治医。
私は、その言い付けを守った。
意識がなくなりそうな勢いで泣く私。
病院の段差すら一人じゃ動ける状態じゃなかった。
みんなが敵だと泣く私。
『ぱんだ!しっかりしろ!!みんなお前の敵じゃない』
それでも敵だと騒ぎ泣く。
『○○は、10月までは俺のチームなんだよ。変えられないんだ。しっかりしろ』
それでも泣き乱れて
『○○先生はそうじゃなかった。みんな敵!独りぼっちはイヤ』
余りに騒ぐので安定剤を打たれた。
でも、正気でぶつかってるから効きはしない。
『○○はいないんだ。どぉしたい。個室か○○病院に移ろう』そういう主治医に『○○先生、いつでもベッドあけてくれるって言ったもん』泣く私。
後輩の下へ電話して聞く主治医。
私が電話した事を黙っていてくれた先生。
『ぱんだが言ったから』
その時の話をした。
終わると病棟に電話して、勝手に外出許可を出した下の先生は怒られ、私はタクシーに乗せられ
『○○大学までは絶対に降ろさないでください』と戻された。


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