Guitar Wars

GW LOGO

それぞれ伝説を残すスーパーアーティストが感動のプレイを惜しげもなく!
スーパーギタリスト3+元ツェッペリンのジョンジーが夢の競演



GW

企画モノでスーパーアーティストが集うイヴェントは、これまでも数多くあった。しかし、今回のこの組み合わせを凌ぐものはないのではなかろうか。それほどのアーティストが4人、日本のファンだけのために集まった。それが“GUITAR WARS”というイヴェントなのである。

このGUITAR WARSは、ハードロックカフェ・ジャパンの20周年記念イヴェントとして、日本だけで行われるものとして企画された。ポール・ギルバートとヌーノ・ベッテンコート。このスーパーギタリストがタッグを組むだけでも驚きなのに、ここに元ジェネシスのギタリストであるスティーブ・ハケットが加わる。この3人に対峙するのは、なんと元レッド・ツェッペリンのジョン・ポール・ジョーンズなのだ! この4人がそれぞれに組み合わせを変えながら3時間、30曲近い楽曲を熱演してくれた。

MR.BIG、EXTREME、GENESIS、LED ZEPPELINの楽曲、そしてそれぞれのソロ楽曲が、現場に居合わせたファンの胸に直接突き刺さる。夢のような瞬間が幾重にも折り重なり、頭の中が飽和状態になる。しかしどの音も聞き漏らすまいと必死にステージを凝視するファンたち。そんな熱狂の中で、彼らは素晴らしいテクニックとソウルで楽曲を演奏し続けた。


8月28日(木):東京・赤坂ブリッツ<記者会見+ライヴ>
8月29日(金):東京・赤坂ブリッツ
9月1日(月):大阪・なんばハッチ

GW2

8月29日のコンサートの模様はWOWOWにて9月30日深夜24:10~スペシャル番組として放映された。しかし家にはスカパーがない!12月10日にライヴCD・DVDもユニバーサルから発売されるようで早速予約をした。

GW1


セットリスト

1. Getting Betta (Paul Guitar+Vocal, Nuno Guitar,Vocal)
2. Viking Kong (Paul)
3. Down To Mexico (Paul)
4. Scarified (Paul)
5. To Be With You (Paul)
6. I Like Rock (Paul)
7. Tidal (John Paul Jones)
8. B. Figers (JPJ)
9. Steel Away (JPJ)
10. When The Levee (JPJ)
11. Nobody’s Fault (JPJ)
12. Gravity (Nuno Guitar,Vocal)
13. Cupid’s Dead (Nuno)
14. Get The Funk Out (Nuno)
15. Midnight Express (Nuno)
16. Hole Hearted (Nuno Acoustic Guitar)
17. More Than Words (Nuno Acoustic Guitar and Chorus)
18. Going to California (JPJ Mandolin)
19. Green Tinted 60’s mind (Paul Acoustic Guitar and Chorus)
20. Classical Gas (Steve Acoustic Guitar)
21. Rainbows (Steve)
22. Firth of Firth (Steve)
23. Mechanical Bride (Steve)
24. Clocks (Steve)
25. Dark Town (Steve)
26. Los Endoss (Steve)
27. Communication Breakdown (All, Nuno on the drums)
28. Red Rooster (All, Nuno on the drums)
29. Rock and Roll (All)


GW3

【終了後のインタビュー】

JPJ=JOHN PAUL JONES(ジョン・ポール・ジョーンズ)
SH =STEVE HACKETT(スティーヴ・ハケット)
PG =PAUL GILBERT(ポール・ギルバート)
NB =NUNO BETTENCOURT(ヌーノ・ベッテンコート)

●東京での二日間の公演を終えての感想は? 特に楽しめた曲は?

JPJ:全員と何らかのコンビネーションで演奏することができたけど、ヌーノの「GRAVITY」やスティーヴの「DARK TOWN」など他人の曲をやるのは楽しいもんだね。。他人の曲だとリラックスしてプレイできるんだ。もちろん、私のソロの曲もツェッペリンの曲も少しずつやったけど。ポールと二人、マンドリンとギターだけで演奏したのもよかったなあ。通常ではやらないことをやれたのが嬉しかった。

SH:ジョンの言うとおり、自分の曲は100年もプレイしてるからあまり驚きはないけれど、他人の曲はそう言った意味でも楽しいよ。特にアンコールは楽しかったな。ハーモニカも吹けたしね。僕は、ギターを弾き始める10年も前からハーモニカを吹いていたんだ。だから、今回の演奏を見て雇ってくれる人を待ってるよ! ギャラはビール代だけでいいかな(笑)。

PG:僕個人としては、ステージ横でスティーヴのクラシック・ギターを見てた瞬間が最高に幸せだった。彼の手にかかると、ギターがまるで別の楽器に見えてくる。あの右手の動きは本当にスゴイよ。ギターという楽器を完全な形で扱ってる。僕には考えつかないことだらけだったよ。ヌーノは、最初にLAで会った時、似たようなバックグラウンドを持ちながら、こうも違うんだなと実感した。彼のリズミックなプレイは大好きなんだ。ドラマーの心を持つギタリストだね。ソロもウマイし声もいいし。昨日最も感動した瞬間は、ジョンとツーショットで「GOING TO CALIFORNIA」を演奏した時。もう少しで泣くところだった。

JPJ:そんなに酷かった?

PG:(笑)

NB:スティーヴと二人で飛び出してって、もう少しで君を抱きしめるところだったよ!(笑)

PG:本当に感動した。あまり考えすぎないように自然体でプレイしたのがよかったのかも。彼は僕らに大きな影響を与えた。ツェッペリン時代はもちろん、ソロの曲もとても興味深い。しかも、あのラップスティール! 昨日の「NOBODY’S FAULT BUT MINE」で弾いたラップスティールは世界一アグレッシヴだと思うよ。マンドリンも素晴らしかった。僕の曲では、初めてライヴでやった「VIKING KONG」がよかったな。スピーディーな曲だけど実際はスローなパートも多くて、ありとあらゆるチョーキングを駆使してみたよ。僕はトレモロアームを使わないから、指で思いっきりチョーキングしてね。

NB:僕にも教えてほしかったな!

PG:あとはお客さんもとてもよかったね。

NB:僕は今12歳だから2歳の頃聴いてた音楽を…じゃなくて、とにかく、「LOS ENDOS」を演奏したことが嬉しかった。っていうか信じられなかった。だって僕は大ファンで、ジェネシスもスティーヴの音楽も全部聴いていたからさ。それに、まさかこの自分があのジョン・ポール・ジョーンズと「NOBODY’S FAULT BUT MINE」を演奏するとは思わなかった! この曲は全員が参加したという意味でも特別だったし、一人でも間違うととんでもないことになっちゃうから、みんな祈るような気持ちで演奏していたんだよね。だから無事演奏し終えた時には思わず手を挙げて「やった!」って叫んじゃったよ。あと、今回大好きになった曲が(ジョン・ポール・ジョーンズの)「TIDAL」。リハーサルの時ジョンが「誰か手伝ってくれるギタリストはいない?」と訊くから必死にアピールして使ってもらったんだよ(笑)。あのリフのパワーは僕の体内へ染みこんでいったね。あと、ポールの「I LIKE ROCK」も、あのラモーンズばりのノリが楽しかった。とにかく全部が全部楽しかった。自分が出てない時でもずっと聴いていて、早く出たくてしょうがないって気持ちだったんだ。最高だね。

SH:やっぱりアルバム作る?

NB:いいねえ。ライヴ盤?

●ヴォーカルのゲイリー・シェローンの参加はたった3日前に決まったと聞いたのですが、彼の参加についてはみなさんどう思われました?

JPJ:よかったと思うよ。特にツェッペリンの曲に関してはね。ソロの曲はスティール・ギターじゃないと高音が出ないから頼めなかったけど。

NB:犬にしか聞こえない周波数なんだ(笑)。

JPJ:ゲイリーは空港からリハーサル・スタジオに直接やって来て、待ち受ける我々に挨拶するやいなや、いきなり「ROCK AND ROLL」を歌い始めたんだ。 素晴らしかったよ。声もいいし動きもいいし背もちょうどいいし(笑)。

SH:彼はとてもラウドなシンガーだね。

NB:エクストリーム時代からそうだった。しかも、ライヴの時はステージ上のすべてのモニターから自分の声を出していた。後ろのスロープの途中にあるモニターからもね。ありとあらゆるところから彼の声が聞こえてくるんだ。あれだけ動き回るからしょうがなかったけどさ。

●ツェッペリンの曲はどのようにして選んだんですか?

PG:他に好きな曲がなくてさあ(笑)。

NB:僕らはツェッペリンの曲は全部知ってるから、ジョンに向かって何気なくサインを出したんだ。「この曲はどう? こっちはどう?」ってね。強引に演奏してみたものの、次々却下されてしまった。一番無難なヤツが残ったってカンジかな。

JPJ:いや、実は覚えてる曲が少なくてね!(笑)

NB:僕らの存在が怖かったらしいよ。

JPJ:彼らの前で「忘れた」とは言いたくなかったんだ。だから「その曲はちょっと…」って遠慮してみた(笑)。

●でも「ROCK AND ROLL」は当然のチョイスでした?

NB:そう、楽しい曲だよ。特に昨夜のヴァージョンは凄かった。

SH:素敵な曲だ。

JPJ:みんなが参加するにはもってこいなんだ。ソロ・パートもあるし、いろいろなことができるから。

●他にどんな曲をやってみたかったですか?

NB:それを話し始めたら一晩かかるよ。ツェッペリンの音楽の問題点は素晴らしすぎるってことなんだ。アルバム1枚の中に、平均的なバンドが生涯でやっと達成するようなことが全部詰め込まれている。ジョンの前で改めて言うのも何だけど、ツェッペリンの音楽に退屈な瞬間はないんだ。だからすべての曲をやりたかった。「THE OCEAN」とかも試したし。

●「NOBODY’S FAULT BUT MINE」のラップスティールには感動しましたが、ツェッペリン時代からかなり弾いていたんですか?

JPJ:ソロになってからやるようになったけど、ツェッペリン当時は、ホテルの部屋で練習するために持っていたんだ。部屋で一人ベースを弾いててもちっとも楽しくないだろう? スチュワート・ハムならともかく(笑)。でも、ツェッペリンの時にステージで演奏したことはなかった。ソロになって、ベースとキーボード以外の“声”を探していた矢先に、ディアマンダ・ギャラスとコラボレートすることになり、彼女が「その楽器は何?」と訊くんだ。最初は躊躇していたんだけど、一度ライヴの時に使ったら凄くいい感じだったんで、それがきっかけになって使い出したんだよ。

●本当に素晴らしい公演でした。では、今後どういう活動を続けていく予定ですか? まずはヌーノから。

NB:今後もPOPULATION 1として続けていくよ。バンドとしてはまだまだこれからだから。アルバム作ってツアーに出て。まあ、これまでと同じことの繰り返しだね。

SH:メンバーには誰がいるの? もっとしっかりするように言ってやんな!(笑)

NB みんな東海岸のミュージシャンなんだ。僕は、西海岸の人々と一緒にやりたくてLAに引っ越したのにうまく行かなかった。ポールはギャラが高すぎて使えないしさ! ベースのジョーは地元ボストンの出身。ドラムのケヴィンはロード・アイランドの出身。でも暗い州だから気にしないで。あとはキーボードのスティーヴ。その3人さ。

●次にポール。

PG:僕は10月に日本に戻ってくるよ。MIジャパンという学校でレッスンをするんだ。MIは僕が17歳の時に生徒だった学校で、今は名誉校長。だから態度の悪い生徒には注意できる。教えるのは好きだから楽しみにしているよ。複雑なことも、シンプルに説明すれば最後にはできるようになるからね。あとはアメリカに帰った後、ニューヨークとカナダのトロントで、ドリーム・シアターのドラムのマイク・ポートノイと、あるトリビュート・コンサートをやることになってる。レッド・ツェッペリンというバンドなんだけど…。

JPJ:おいおい!

PG:そのためにアイバニーズのレスポールを手に入れたんだ。早くジミー・ペイジの動きをマスターしなくちゃ。彼のプレイを覚えれば覚えるほど、自分の音楽生活が充実するからさ。でもその前に少し休みたいな。ここ数年、いっぱいいろんなことやりすぎたからさ。耳も目も頭もイカレて来ちゃった。

NB:あと、マットレスも探してるってほんと?

PG:そうそう。できればキングじゃなくてクイーン・サイズで。

NB:ポール、君がそういう趣味だとは知らなかったよ!(爆笑)

●スティーヴは?

SH:僕は、このギター・ウォーズから帰ったらすぐにバンドと共にイギリスとヨーロッパ・ツアーに出るんで休みはとれないよ。あとは、ナイロン・ギターとオーケストラが共演するプロジェクトも控えていて、そのために人集めをしなければならない。1000人、いや100人、いや25人...。

NB:いっそカルテットにしちゃえば?

SH:いい考えだ! ドラムマシンを使えば誰もいらないね(笑)。

●ジョンはどう?

JPJ:まだ名前は言えないけど、若いバンドのプロデュースをやることになりそうなんだ。そのあとはスタジオに戻るつもりだよ。今回のこのイヴェントはすごくいい刺激になった。短期間に集中していろいろなことをする必要があったからね。またツアーに出たいと思わせてくれた。もちろんその時は日本にも戻ってきたいよ。

NB:ちょっといいかな。僕はここではっきり言わせてもらうけど、今回のこの関係をこれっきりにさせたくないんだ。こんなにエキサイティングなものはめったにないからね。僕らはまだスタート地点に立ったばかりだと思いたい。もっとレベルアップさせていきたいんだ。例えば、次はオリジナルの曲を書いてアンコールで披露するとか、もっといっぱいジャムるとか…。ねえ、もしかしてみんな、「もう二度とおまえとなんかやるもんか」って顔して僕のこと見てない?(笑)

JPJ:正直言うと、最初に"ギター・ウォーズ"というタイトルを聞いた時は半信半疑だった。絶対におもしろいとは思ったけど、まさか、ここまで幅広い音楽のキャンバスが用意されているとは思わなかったんだ。でも実際はものすごくヴァラエティに富んだ内容だし、ダイナミックだし。

SH:決して四六時中"戦争"してるわけじゃないよね。

NB:たしかに。観客の表情にもそれが見て取れたよ。15歳だろうと45歳だろうと、みんなが「こんなコンサートだとは思わなかった」って顔してた。ラップスティールからクラシック・ギターまで。僕自身、ステージ横で見ながら感動してたもの。こんなに充実したショウがあっていいのかって。だから、絶対にこれを最後にしたくないな。ツアーやろうよ!

●最後にメッセージをお願いします。

NB:へい、ポルノ・サイトを見ずにここにアクセスしてくれたみんな、ありがとう。僕は今回、ここにいるジェントルマンたちと一緒に演奏できて本当に嬉しかった。みんなも一緒に楽しんでくれたと思うけど、今回無理だった人も、いずれは別の形で見ることができるからね。もし楽しめなかった人は担当者が個人的に払い戻しするらしいよ。あれ? 違ったっけ? 詳しくはポールから。

PG:こんにちわ、ポールです。ギタリスト。右利き。でも足は左利き。今回は素晴らしい思い出作りになったよ。いろんな形で彼らと共演できて本当によかった。みんなも見たり聴いたりしてくれてありがとう。ギターは永遠に不滅です!

SH:スティーヴ・ハケットです。クリケットというのは実に不思議なスポーツです。こんなこと言ってウケるのはイギリス人だけだね。僕はサッカーも苦手でした。子供の頃から眼鏡をかけていたからです。つまり、僕の子供時代は悲惨でした。だからギターを弾くようになりました! で、今回は本当に素晴らしい経験をしました。バンドも素晴らしかったし、ぜひ、またこの組み合わせでやってみたいものです。全員が無理でも、きっと誰かと。みんなも応援をありがとう。すべては日本から始まりました。その事実を忘れないように。

JPJ:ジョン・ポール・ジョーンズです。こんにちわ。ギター・ウォーズに参加したノン・ギタリストから一言。こんなにたくさんの6弦に囲まれたのは初めてだったけど楽しかった! きっとみなさんも楽しんでいただいと思います。





© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: