Liquid Room ebisu

Paul Gilbert @ LIQUID ROOM ebisu 2007年1月24日

Paul Gilbert @ LIQUID ROOM ebisu

いきなりIBANEZ PG3と同じカラーリングのダブルネックギターで現れた彼は、ニューアルバムのオープニングナンバー『Get Out Of My Yard』からライブをスタート。見慣れた感と意外性が同居したビジュアル、そして超絶なギタープレイ……オーディエンスへ先制パンチを食らわせるには充分のスタートを切りつつ、『Hurry Up』、『The Curse Of Castle Dragon』、『Radiator』、『Straight Through The Telephone Pole』と、ニューアルバムに収録されている楽曲を続ける。

それらの演奏が一通り終わると、「ドウモアリガトウ!」と日本語を交えた茶目っ気のあるMCを挟んで、RACER Xの代表曲である『Scarified』へ突入……したところで気付いたのだが、Paul Gilbertの隣で完璧なツインリードを聴かせるあのギタリストはいったい誰なのだろうと思えば、なんと、第二期RACER XでPaul Gilbertとともに素晴らしいツインギタープレイを見せていたBruce Bouilletその人だ。モノマネ番組で言えば「ご本人登場!」くらいのインパクトだが、しかし、それよりも驚くのは全盛期と変わらないその演奏技術である。RACER X解散後に腱鞘炎を患ったことによって一時期音楽活動から離れていたと聞いていたが……。この2人のツインリードが聴けるのは、“往年のファン”にとってはまさに涙モノであった。

キーボーディストのEmi Gilbert(Paul Gilbertの奥さま)が加わってニューアルバムから、そして過去のアルバムからの選曲が続く。そして、ある意味でこのライブのハイライトとも言うべきMr.BIGからのレパートリーに突入すると、今まで以上に会場は大盛り上がりだ。『Green-Tinted Sixties Mind』、『Nothing But Love』、『Addicted To That Rush』と続く楽曲に、リードボーカルを担当するベースのMike Szuterも、テクニカルなベースプレイと安定したボーカルで応え、演奏に説得力を持たせることに成功していた。

本編最後は、当初ギター教則ビデオのみに収録されていたものの、好評につきアルバムにも再収録された『Down To Mexico』。とても彼らしい楽曲で本編の最後を飾りつつ、そして、アンコールではEmi Gilbertと2人で『Haydn Symphony No. 88 Final』を披露。終始エキサイティングかつハッピーな雰囲気の中で行われたライブは幕を閉じた。(/lazy)


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