いきなりIBANEZ PG3と同じカラーリングのダブルネックギターで現れた彼は、ニューアルバムのオープニングナンバー『Get Out Of My Yard』からライブをスタート。見慣れた感と意外性が同居したビジュアル、そして超絶なギタープレイ……オーディエンスへ先制パンチを食らわせるには充分のスタートを切りつつ、『Hurry Up』、『The Curse Of Castle Dragon』、『Radiator』、『Straight Through The Telephone Pole』と、ニューアルバムに収録されている楽曲を続ける。
キーボーディストのEmi Gilbert(Paul Gilbertの奥さま)が加わってニューアルバムから、そして過去のアルバムからの選曲が続く。そして、ある意味でこのライブのハイライトとも言うべきMr.BIGからのレパートリーに突入すると、今まで以上に会場は大盛り上がりだ。『Green-Tinted Sixties Mind』、『Nothing But Love』、『Addicted To That Rush』と続く楽曲に、リードボーカルを担当するベースのMike Szuterも、テクニカルなベースプレイと安定したボーカルで応え、演奏に説得力を持たせることに成功していた。
本編最後は、当初ギター教則ビデオのみに収録されていたものの、好評につきアルバムにも再収録された『Down To Mexico』。とても彼らしい楽曲で本編の最後を飾りつつ、そして、アンコールではEmi Gilbertと2人で『Haydn Symphony No. 88 Final』を披露。終始エキサイティングかつハッピーな雰囲気の中で行われたライブは幕を閉じた。(/lazy)