宇摩説の「大人の古事記講座」74 国生み、マトメ3
天神から、矛(天の沼矛)を与えられて、国の修理固成を命じられた、イザナギ・イザナミは、船に乗って出発するが、この旅立ちを天上の話にするのが史学解釈である。
宇摩説では現実的・歴史的・合理的解釈だから、有り得ない。宇摩志(略)神の宇摩郡の浜から船で出発したと、新解釈をしている。広矛が櫓に似ているので利用、海に降ろして搔き回す表現になっている。
今回紹介の「やさしい古事記講座」43は、宇摩説の新解釈と、史学の空想的解釈について、概要で述べている。
やさしい古事記講座43 国生み マトメ3 イザナミの修理
http://kabu003himiko.iza.ne.jp/blog/entry/407606/
読めば分かると思うが、宇摩説の新解釈は、非常に現実的・歴史的である。そして、考古学などの発掘に一致するだけでなく、言語的にも整合している。
宇摩説は古代日本の基本的解明であり、まだ、詳細な部分に至ってないが(詳細は各分野で極端に多いので、一人での完成は無理だろう)、日本の古代史では非常に大事な基礎的解明ができている。
天津神は最初にイザナギ・イザナミに、国の修理固成を依頼した。振り返って、現在の民主政権とマスコミは、マニフェストに嘘を並べ、自虐史観の流たれ流し、重要な事実は隠して、人々を騙し日本を篭絡しようとしている。
陰謀と詐欺は日本の文化ではなく、中国・朝鮮が世界で最も得意とする文化であり、現状の日本を歴史的に見ると、工作している裏に潜む国が明確に判明する。
「日本が危ない!」と、言い続けた中川氏は、先覚者の一人であり、実力者だった。非常に惜しまれる不思議な死である。中国・朝鮮による民主党やマスコミの攻略は完成している。
中国・朝鮮の日本侵略工作は、残るのは自民党の一部と、国民大衆であり、弥生・神話社会が継承されている日本が凄いのであり、元は、正直と誠意である。
中国・朝鮮の嘘社会に汚染されると、日本の凄さが消える。民主党。マスコミの打倒・粉砕が必要であり、早いほど、被害は減る。歴史で日本の凄さとその元をしり、子孫に残したい。
<2012,2,22「大人の時期講座」74、マトメ 国の修理>
<やさしい古事記講座43コピー>
「やさしい古事記講座」の状況
「 やさしい古事記講座
」は、原文も入れている。しかし、先に書いた、 角川文庫・講談社学術文庫
には、学者の本なのに原文はなく、読み下し文と、現代語訳しかない。つまり、この講座の方が、より専門的といえる。
また、ネットで「 古事記講座
」を検索すると、 原文
を加えて書いているブログは、他には無い様だ。どうも、古事記の講座としては、ネット、ブログで唯一と言えそうである。だから、 原文・通説の他に宇摩説
まで紹介する講座は、もちろん、ここだけだ。
この「 やさしい古事記講座
」を読んでいれば、「古事記」の神話に関しては、現在史学の解釈から、最前線の解釈までの知識を持つことになり、古事記の最高の講座であり、読者は一番詳しくなる。
しかも、宇摩説の講座解明は、日本人と日本文化の基礎を知ることになり、現在の社会、外交などに役立つ、日本の基礎認識が確立する。歴史とは、現在生活に役立って意味があるのだ。
宇摩説は学問として、人生に役立つだろう。もちろん、今の混乱社会にも役立つのである。この宇摩説の解明を大いに人生に役立てる知恵として頂きたい。日本人は、世界一すばらしいのである。
オノコロ島(コメントに答えて)
まだ、確定ではないが、私は、燧灘の真ん中にある、「息吹島」だろうと、考えている。イブキはイフキと清音で生命を意味した。句玉(久賀玉)などと同様に命が神聖視されていたのだ。
伊吹(息吹)は、奈良の伊吹山が良く知られる。天照大神と、スサノオの安の河で行われた、「誓約(うけい)」の話にも出ている。詳細は其の時に書くが、この伊吹の名を持つ島は、命を吹き込んだ普通の島ではない。
通説は イザ
ナギとイザナミは、天空に浮かぶ船から、矛を降ろしたように解釈されているが、宇摩説では、二人で船に乗って出かけたとするので、燧灘の中央部にある、伊吹島で練習した物と、思っている。<*広矛は櫓に似ている。追加>
また、宇摩郡からは海の中央にあり、目立つ島である。 オノコロ島で練習した知識を持って、実際の島生み(国生み・修理固成)に、出かけることになった。瀬戸内の潮流から、東への引き潮に乗れば、淡路は自動的に着く場所といえる。
マトメ3
イザ
ナギ・イザナミは、国の修理に、演劇で高天原を見せた。内容は、高天原の島(支配地)に成ると、当地の不足品を補って貰えると言う内容である。つまり、劇を通して、高天原の存在価値を知らせ、国固めにしたのだ。
そして、 イザ
ナギが天津神、イザナミが国津神の役を演じている。だから、イザナミが先に声をかけると言うのは、国津神の要求を、先に出したと言うことであり、要求が多くて高天原の対応が出来なかった。つまり、交渉決裂で、島には、成らなかった。
この話を、女子蔑視や、軽視と言う人が居るが、間違いだ。国の代表を演じるイザナミは、ナミを起す(ただよう)国神の代役なのだ。国側から無制限に要求されたら、交渉が不成立に成ると言う意味である。
このほか、学者の通説とまったく違う主な解釈を少し書いて置こう。「 成り成りて、成りあわざる所、一箇所(ひとつところ)あり
」は、「 女体と女性器
」と訳している。宇摩説では、「 その集落(国)の不足品
」と解釈する。
同様に、「 ミト
」、「 あなにやし
」、「 くみど
」などの解釈は、通説では、「 女性器とセックス
」、「 あれまぁ
」、「御所、 寝室・寝所
」の解釈だが、是では、セックス物語であり、修理固成の話にならず、間違いである。
宇摩説は、それぞれ、「 港の交易
」、「 穴(不足物)に良い
」、「 意見交換の場
」となる。他に、「 天の御柱
」は、日本の象徴、四国の象徴などと解いている。これ等の解き方で、二神が国々を纏めた話となり、「 修理固成
」の命に合っている。
国から要求を出すのでなく、高天原の出来る事を話す事で、話し合いの主導権を取り、纏めて行けば成功するという話である。
そこで、高天原から、高天原の成立、過去の実績を示して、出来る条件を出して示し、納得かどうかを聞く形にした。それで、やっと、国(シマ)が生まれ始めた。 最初は、淡路島を生み、次に、伊予之二名島を生んだ。
伊予之二名島
は、「 伊予の他に二つの名がある島
」、「 いよ・うわ・あわ
」と解説して。これが、矛や鏡、剣を使った時代( 弥生
時代)の遺物と一致すると、説明している。伊予は予言の指導者など、地名の一致も説明した。
筑紫島
は、「 つくし
」であり、「 尽くした国
」でもあり、「 突くした国
」でもある。そして、筑紫の四カ国は、「 全て「日別(ひわけ
)」が付いていて、ワケが分家、支所を意味し、高天原(邪馬台国)の比定には、無理があることも書いた。
また、近畿も、「天と別」が付いて、同様に、高天原(邪馬台国)の比定には無理があると話した。また、長い名には、古事記を解く鍵が残されてるとして、それぞれを新しく解いて説明した。
これ等の解明において、「 建族
」、「 天(海・日)族
」と、「 大族
」について説明した。今回、一部に新しい見解を示しておいた。
なお、国生み神話が、「演劇」と言う解釈は、各地に残る神楽が、高天原の役割を演じている。ここに、高天原が行った、修理固成のための「演劇」の残像、原型がある。演芸で高天原を知らせることで、国固めが成されていたのである。
太鼓台(神輿太鼓)の起源でも、宇摩郡の中央部(太鼓台の分布する西日本の中心)にある、 三島地域の太鼓台
に残る名称が、 神楽と同じように
、高天原の存在を示す物で、この時代の国の維持方法が判明した。
古代と現在は、神社や年中行事で繋がって、今に残っている。日本人の特異性・優秀性は、古代の平和国家に原因があり、今に、継承されてるのである。だから、古代を知る事が日本を知る事になる 。
* なお、読み直して補足・修正した。2012,2,22
修正>宇摩説の「大人の古事記講座」75… 2014年03月15日 コメント(4)
修正>宇摩説の「大人の古事記講座」73… 2014年03月14日
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