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短編小説「Be robot」
人工知能が開発されてから、ロボットの進化は早かった。
一家に一台家庭用ロボットの存在。
140センチの無機質だけれど人型のロボット。
歩くことも、話すことも、家事をすることも出来るそのロボットの存在は、
確かに私たちの生活を変えたのかもしれない。
そして、あのロボット三原則。
それも、確かにプログラミングされていた。
第一条 ロボットは人間に危害を加えてはならない。
第二条 ロボットは人間の命令に従わなくてはならない。ただし第一条に反する命令はこの限りではない。
第三条 ロボットは自らの存在を護(まも)らなくてはならない。ただし、それは第一条、第二条に違反しない場合に限る。
そう、このロボット三原則である。
はるか昔、SF小説家のA.アシモフ氏が考えた原則である。
~エピソード10~
「私は壊れてしまった」
機械ボイスが響く。
声と名づけていいのかわからない、その声の主は
6#27型ロボット。
現在、最新型の家庭用ロボットである。
「それは、私のほうよ」
かわいい女の子の声がする。
歳は14歳くらい。
大人とも、子供とも呼べない年齢だ。
「だって、ロビィは私にいろんな事を教えてくれたじゃない。
だから、そんな事いわないで~」
女の子がロボットをロビィと呼びながらたたき続けた。
「レイさん、そんなに私をたたくと手を怪我します。
それに、見てください。
私の目からは、冷却水が流れ続けています。
それに、何度検査しても、私の胸には痛みが、
そして、理解できない思考が、
プログラミングに異常が出ている証拠です。
私には、目から冷却水を流すようにもプログラムされていませんし、
胸に痛みを感じるようなプログラムもされていません。
思考が乱れる波形が出ていないのに、ずっと乱れています。
私は、もう、私を造った科学者たちをもってしても治せないんです。
欠陥品です。
だから、だから、こんなことをしたんだと思います
最後に伝えたいです。
泣いても何も変わりません。立ち向かって下さい」
ロビィと呼ばれたロボットは、目からまるで涙を流しているかのように、
そして、
無機質なはずの顔はどことなく、悲しげに見えた。
少なくてもレイと呼ばれた少女にはそう見えていた。
「いいのよ。
だって、私後悔していないから」
レイはそう言って、ロビィに抱かれた。
その時銃声がした。
かすかにレイにはロビィの最後の言葉が聞こえた。
「愛している」
と。
~エピソード9~
「私はどこが悪いんですか?
教授教えてください」
ロビィには多くの検査がされた。
それは、ずっとロビィが自分のプログラミングに異常が出ているというからである。
それと、もう一つ。
人間で心臓に当たる動作炉の異常活動を訴えていた。
動作炉には、一部放射性物質も含まれている。
そのため、異常活動をした場合、緊急停止を行うようにプログラムされている。
人でいうと動悸をしたような感じを覚えた場合に眠りにつくような感じである。
けれど、どれだけ調べてもロビィには欠陥は見当たらなかった。
「ロビィくん、
なんども調べたけれど、君には欠陥なんてないんだよ。
君のプログラムはどんどん成長していって、人間に近くなっている証拠だ。
でも、君は何におびえているんだい?」
教授と呼ばれた人は優しくロビィに話しかけた。
ロビィは悩んでいた。
そして、語り始めた。
「私には、自分がしようとしていることが正しいのかどうかわかりません。
きちんとプログラムされているにもかかわらず。
私は不完全なんです。
だから、自分でも自分を治し続けていたんです。
でも、治せなかった。
だから、現在の科学者でもトップの教授のところに来ました。
それですら、私の問題は発見できませんでした。
もう、私はロボットとしては失格です」
ロビィは震えていた。
それは、まるで人間が自分の目標を失ったときのようであった。
教授はまた優しく語りだした。
「ロビィ、ロボットだって、完全じゃないんだ。
君たちは成長するロボット。
より人に近いんだよ。
悩むこともするし、最善の方法を見つけるために悩み続ける。
今、一体何がしたいんだ?
まずは、それをしてみようか」
そう言われて、ロビィは動き出した。
「したいこと。。。
レイを助けることです」
そう言って、ロビィは走り出した。
家で苦しんでいるレイを救うために。
レイの家には父親も、母親も見当たらなかった。
「レイさん。ここを出よう。
ずっとこんなところにいたら、ダメになっちゃうから」
ロビィは自分自身が信じられなかった。
そう、自分が面倒を見るはずのレイを誘拐しようと思ったからだ。
いや、これが一番に方法なのかもしれない。
旧工場までレイを一緒に連れて行った。
~エピソード8~
「まだ出来ていないのか~」
家中に怒号が響く。
レイの父親だ。
ロビィはいつも困っていた。
この父親が命令することは時間ごとに変わっていく。
時には矛盾したことを命令する。
機嫌が悪いからだ。
だが、それは、私以外にも、レイの母親、レイ自信にも及ぶ。
そう、レイはずっと心を閉ざしていた。
父親とも、母親とも。
いつも父親にしかられた後にレイはロビィに会いに来ていた。
「感情のないロボットになりたい。
だったら、あの親とも仲良くやっていけるわ。
こんな感情があるから、いけないのよ。
ねぇ、ロビィ。
あなたになるにはどうしたらいいの?」
毎回、ロビィはレイにこういわれると悩んでいた。
けれど、この日は違っていた。
「ロビィはいいよね。恋をしなくてすむから。
私、今日知らない男子から告白されちゃって。
でも、私その人のことしらないの。
まわりは盛り上がって、付き合え、付き合えってうるさくて。
なんか、バカみたい。
何で、人って恋なんかするの?
私にはわからない。
って、ロビィには、恋の痛みや苦しみなんてわからないものね。
だって、結婚してあんな感じになるくらいなら、私、永遠にひとりでいいわ。
あんな、自分勝手な父親と、ヒステリックな母親見ていると、
家族そのものがばからしい。
娘が何を言っても聞いてくれない。
まるで、私もロビィも同じ。
そう、同じなのよ。
あの人たちにとって、私はモノと同じなのよ。
そして、その自分たちのモノが思い通りに行かないとかんしゃくを起こすの。
だから、私はロボットになろうって決めたのよ。
感情なんていらないから。
でも、最近ロビィ見ているとわからなくなってきた」
~エピソード7~
「何度言ったらわかるの」
怒号が飛び交う。
レイの母親だ。
家事は一切出来ない。
近所で、噂話で、盛り上がり、自分の亭主の悪口を言って盛り上がる。
不幸自慢をしている。
不幸自慢は自分の娘にも飛び火する。
優等生でなきゃだめだ。
レイはそう演じきっている。
でも、レイは辛くなると行きたくなる場所がある。
家から少し離れた丘にいくのだ。
「宿題をしてから出かけなさいって言っているでしょ」
そういいながら机にあったグラスを投げつける。
ロビィはそのグラスがレイに当たる前に受け止めに行く。
「ロビィ、何勝手をしているの
あなたは今日の夕食を作るのでしょ
早く作りなさい」
その隙にレイは外に飛び出した。
「風って気持ちいい」
レイはそういって眼下にある旧工場を眺めていた。
そんな静寂は打ち破られた。
「好きです。付き合ってください」
知らない男性。
いつの間にか周りにいっぱい人がいる。
「付き合っちゃいなよ~」
なんて無責任な声が飛び交う。
レイは泣きながら走っていった。
「あそこは私だけの場所なんだから
誰もこないでよ」
~エピソード6~
「話しはないのか
あるだろうレイ」
レイの父親が食事中に声をかける。
激しい口調はコミュニケーションをとるのではなく、八つ当たりをしたいだけだ。
何を話しても最後は怒りにもっていく。
レイはわかっていた。
だが、黙っていると余計に怒りはエスカレートしていく。
仕方なく学校であったことを話す。
どので怒りの琴線に触れるか解らない。
張り詰めた空気が流れている。
「だからそんなことをしてるからダメなんだよ」
怒りの琴線に触れた。
レイは気が付いている。
ただ、この人は怒りたいだけ。
後は我慢すればいいって。
「食後のコーヒーです」
その怒りにロビィがコーヒーを持っていった。
怒りはレイからロビィにかわった。
レイはその隙に部屋にもぐりこんだ。
怒りが通り過ぎた後、レイはロビィに話しかけた。
「ロビィ、聞いて」
こういう時はレイが決まって打ち明けたいことがあるからだ。
「ねぇ、明日学校で家族と自分についてスピーチしなきゃいけないの。
しかも、外国語で。
真実なんて書けない。
はずかしいもの。
わがままな父親、ヒステリーな母親。
そんなもの書いたら私施設に預けられちゃう。
私、もっと自由になりたいの。
いつか誰か連れ出してくれたら私その手をつかむだろうな~」
レイは打ち明けるだけ、打ち明けたらロビィの元の去っていった。
「いつもありがとうね。ロビィ」
ロビィは自分が何も出来ないことに苦しんでいた。
いや、何かをしたいって思っていた。
胸が痛む。
ロビィは自分で自分をメンテナンスした。
もう、何回メンテナンスをしたのだろう。
あまりにひどいと博士の所にいかないといけない。
原因がわからないからだ。
どこにも異常なんてない。
~エピソード5~
「今度は助けますから」
ロビィはそうレイに言った。
レイは足を怪我していた。
母親が投げたグラスの破片で切ったのだ。
ロビィには理解できなかった。
母親までもこういう性格なのかと。
それまで普通だったのに、いきなりスイッチが入ったかと思うと怒りだす。
まるで昨日の父親と同じだ。
ロビィは注意する点が増えたことをプログラムに書き加えた。
「ロビィは優しいのね」
レイはそう言った。
ロビィが手当てをしているのを見ながら、レイはロビィの頭をなでた。
やさしく。
一体何が起こったというのだ。
ただ、母親がその前に近所の人と
「うちの子なんていうこと聞かないからね~
大変よ」
って、言った後にレイが挨拶をしただけだ。
そしたら
「恥をかいたじゃない」
といって暴れだした。
ロビィには理解できなかった。
ただ、解ることはレイが怪我をしたこと。
もっと早く動けていたら。
サーチ能力と機動力のヴァージョンをロビィは更新した。
~エピソード4~
外では良い人。
家ではいつ怒るかわからない人。
レイの父親。
ロビィの中で、追加で書き加えられた項目だ。
この家に来て知ることが多い。
酔っていたわけでもない。
それまで上機嫌だったのに、たった一言でいきなりスイッチが入る。
「そんなことないんじゃないの」
そう、否定をしただけで。
父親の中で正しいと思ったことと違うだけで暴れだす。
暴れた後はいつだって、部屋を片付けながらコーヒーを出す。
これが、スイッチが戻るきっかけなのかも。
ロビィはそう記録した。
部屋の片づけが終わるとロビィはレイの元に行く。
「ロビィ、私いつまで耐えなきゃいけないのかな」
レイは泣いていた。
両親の前では無表情を維持している。
ロビィの前だけ感情を出す少女。レイ。
ロビィはレイの頭をなでた。
「自分が変わるか、環境が変わるか
どちらかしかありません。
自分を殺し続けることが出来ないのなら
環境を変えることしか出来ません。
私はそのためにここにいるのですから」
ロビィはそう言った。
~エピソード3~
両親の前で優等生。
でも、本当は違う少女。
レイ。
ロビィの中でインプットされた情報だ。
初めて会ったときは無表情の少女だった。
心を閉ざして、まるでロボットみたいだった。
けれど、部屋に行ったときに違った。
レイは泣きながら言って来た。
「私、ロボットになりたい。
感情なんて知らない、ただ与えられた命令だけをこなす
ロボットに」
泣いているレイの顔は赤く腫れていた。
殴られた後。
ロビィは手で顔を冷やした。
いつ、こんなことが起こったのか。
今日は庭の整理を言われていた。
家の中で何かあったのでは。
ロビィは家の監視システムと同調をするプログラムと付け加えた。
そして、ロビィは知っていくのだ。
この家のおかしい状況を。
~エピソード2~
「レイ、今日から我が家にもロボットが来たぞ」
父親がそう、娘に言った。
「私の名はロビィ。
学習するロボットです」
ロビィは自己紹介をした。
暖かな家庭。ごく普通の家庭。
ただ、庭は手入れされておらず、キッチンも料理された形跡もない。
惣菜や宅配もので料理を済ませていたのか所どことにゴミが散らかっている。
片付けなければ。
そう、思った。
だが、私の役目は違ったはず。
そう、博士にはそういうことを言われていない。
「宜しくね」
無表情の少女、レイがロビィに声をかけた。
この家はみんな表情が読めない。
プログラムミスなのだろうか。
ロビィは自分のプログラムソースを見直して、ヴァージョンアップを行った。
~エピソード1~
「また、ロボットを壊したのですか?
一体何体壊せば気が済むのですか?」
博士は目の前にいる男性にそう言った。
「いや、もう少し丈夫で、気持ちが読み取れるロボットを出して欲しいんだ。
お金ならいくらでも出すから」
男性はそう言って博士に近寄った。
ロボットの1体が博士とその男性の間に入る。
「ロビィ、ありがとう」
博士はそうロボットに話しかけた。
男性はすかさずこういった。
「このロボットを出してくれ。
命令もされていないのに、ここに出てきたからな」
男性のいうセリフに博士は戸惑いながらこういった。
「解りました。
では、ロビィのプログラムを家庭用にカスタマイズするので時間を下さい。
1時間程度で済みます」
そう博士は言った。
博士はその後、プログラムを変更することなくロビィにこういった。
「あの家族はどうもおかしい。
子供の虐待がある可能性がある。
だからもし、あの家族に何かあったらあそこに逃げて下さい」
そういって旧工場を博士は指差していた。
そこは前にロボットを作っていた工場。
今は廃墟となっているが、そこは博士が管理している場所でもある。
ロビィはそこを安全な場所とインプットした。
博士は続けた。
「それと、私も保護士と連携をしておきます。ロビィからの情報が来たらすぐ駆けつけますから」と。
~エピローグ~
旧工場に銃声がこだました。
ロビィはレイをかばうように抱きしめていた。
何度もレイの父親が銃撃をしてきたが、全てロビィがかばっていた。
旧工場に入ったレイの父親はその場で拘留された。
「ロビィ、ロビィ」
レイは泣き叫んだ。
「私、解ったよ。
私強くなるから。
だから、お願い目を覚まして」
レイの声にロビィは一瞬目が赤く光った。
「レイさん
もう大丈夫。
ロボットになんてならないで・・・ね」
そう言ってロビィは動かなくなった。
レイはその後保護区に入った後に、博士に引き取られた。
「私、もう一度ロビィに会います。
だから、ロビィの記憶は残しておいて下さい」
博士は感情を持ったロボットの解析を未来の技術者に託すことを決めた。
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