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​​Milkywayです。お元気ですか?
                                  20230423


​書名『ぼくがラーメンをたべてるとき』作・絵 長谷川 義史 教育画劇 2007年​



                                  【ストーリー】
ぼくは今ラーメンを食べている。ぼくの隣ではネコがのんびりとお昼寝。
ぼくがラーメンを食べている時、隣の家ではみっちゃんがテレビを観ていて、隣の隣のたいちゃんはトイレ。そして、その隣のゆうちゃんはバイオリンのレッスン。同じとき、隣町の男の子は野球をしている。
さて、同じ時、隣の国の男の子は自転車をこいでいて、その隣の隣の国では、女の子が赤ちゃんの世話をしている。その隣の隣のその隣の国では、水汲みをしている子、その隣の国ではパン売りをして働く子、牛の世話をして働いている子というように、各国の幼児労働が描かれ、さらには同じ時、遠い隣の国では、外で行き倒れの子がいる・・・という文が現れます。
イラストは、ラーメンを食べているぼくと、いろいろな国の同年齢の子どもたちの姿を展いていき、そして、最後のページでは、行き倒れの子にもラーメンを食べているぼくにも、おなじように風が吹いていると描くのです。


                           【この作品の推しどころ】
この本は、一日の中のあるひと時というフレームの中で捉えた、世界各地の子どもの姿を切り取って見せてくれます。レンズをある刹那に固定して、そこから世界の国々を見れば、平和にラーメンをたべている子、幼児労働をしている子、飢えなのか、病気なのか、怪我なのか、地雷を踏んだのか、あるいは流れ弾にあたったのか、外に倒れたままの子がいることも見えるのです。
この3年間、新型コロナウイルスが、地球上の人々の生命を危機に陥れました。そして、東欧で起きたウクライナ戦争が、世界の経済全体に大打撃を与え、その余波で日本に住む私たちも苦しんでいます。地球上の命は繋がり、命を支える食べ物もエネルギーも依存しあっていることを、この数年で実感させられました。平和と戦争は隣合わせであること、幸せと不幸は時を同じくして発生していること、私たちは単独で生きているわけではないことにも、目が開かされました。

普遍的テーマを伝える力強くインパクトのある絵、シンプルでメッセージ性のある本文、この二つのバランスの良さ。優れた絵本です。
今この機会に『ぼくがラーメンをたべてるとき』を、大人にも子どもにもぜひ開いていただきたいと思います。​​​​​​





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最終更新日  2023.04.22 16:29:28
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