楽しい南の島

閉めたり開けたり。

閉めたり開けたり。
8月21日

今朝は早起き!
6時半に全員起床!って別に威張れるほどじゃないわね。

今日でマナ島ともお別れだし、朝食前に
サウスパお薦めの「Look out Point」に行ってみることにした。

地図を見ると、レセプションを通りすぎ
西にむかって歩くとあるみたい。
あちこちに標識も立っていることだし、
行けばわかることでしょう。

ところが、標識通りに歩いていったら
ホテルタイプの部屋の前に出てしまった。
「???おかしいなぁ。」
ついでにお掃除中(こんなに朝早く!)の部屋を覗いてみる。

妻:「私はやっぱりブレの方が好きだな。」
夫:「わかる。わかる。」
チビ太も頷く。そうだよね。気持ち良いもんね!
…もしかして押しつけかしら?

開放的なのはブレの方。
閉所恐怖症気味な私は、多少の虫よりそっちがいい。

さて、ここからどうやって行くのかな?
夫が多分こっちだよ、と先に立って歩き出した。
道がクニャクニャしててわかりにくい。

おや、なにやら小高い丘の麓に辿り着いた。
切り株が遊歩道みたいに続いている。
ピョンピョンとその上を渡って登っていく。

時計草に良く似た花が咲いていて、実がなっていた。
黄緑色のポンポンみたいな不思議な実。

丘の頂上に出ると
「わあ! きれいだねぇ!」
チビ太大喜び! 親も感動!

360度ぐるっと海だ!
なんて美しい景色でしょう。
遠くの島々も良く見える。
帆船が泊まっているのも見える。
私達が到着した飛行場の滑走路も。
リゾート施設の全貌も。

これが本物のパノラマ写真。と言いつつ
ぐるっと1回転して写す。
朝なのに、光が強くて陰がくっきりとしていた。

登ってきた時、男性にひとり出会っただけで
ここでも貸し切りみたいだった。

丘を下って、ママヌザレストランへ。
今朝の私はいつもと違う。

胃が急激にパワーをなくして食べられない。
お皿の上は果物オンパレード。

パイナップル3切れ
メロン1切れ
オレンジ3切れ
洋ナシ半分
アプリコット1切れ
レーズンパン1個
ブルーベリーマフィン1個

こうやって書くと、どこが食欲無いって?と怒られそう…。

「胃が疲れた時はヨーグルトだよ。」
夫の言葉に、プレーンヨーグルトも取ってくる。

パク。
「ウエェェェェェェ。す、すっぱい!!!!!」
滅茶苦茶酸っぱい!! 酸っぱすぎ!!!!!!
フツウこういう時は、顔が赤くなるでしょ。

夫:「妻クン、顔が黒くなってるよ。」
ガイーーーン!
ショック…。黒…。

妻:「このおいしいパイナップルも今日で食べおさめかな。」
ちょっと残念。
チビ太:「こんなパイナップル食べたこと無かったねぇ。おうちでも食べられる?」
無邪気に聞いてくる。
夫:「うーん、無理かもしれないなぁ。」
チビ太少々涙目。同じ果物なのに全然味が違ったね。沢山食べておいてね。

チビ太のゆっくりペースでのんびり食べていて、
ふと時計を見たら、大変だ!
8時45分を過ぎている。
まだ荷物詰めてないのに!!

2人を残して、部屋に飛んで帰る。
「ウッヒャー。急げ急げ!!」
9時30分チェックアウト、10時桟橋集合の予定。
超特急で荷物を詰める。ボンボコ放りこむ。
ギュウギュウ詰め込んで、なんとか閉めることに成功。
ホッと一息。
「ああ、良かった。」
ドアの外へ。余裕余裕。

さて、今日の移動は船だから
チビ太が戻ってきたら酔い止め飲ませなくちゃ。

「げ!」
詰めちゃったよぉー!!
ほえぇ。毎度毎度くたびれる。

脳みそが欠けているのを、こういう時に実感するのよね。
絶対にどこかが欠落しているに違いない。確信。

ドアの外からスーツケースを引っ張り込み
グチャグチャに詰まった荷物の中から
医薬品ポーチを引っ張り出し、薬を出して、
ポーチを戻して、ケースを無理やり閉めて
ドアの外に。はああああああ。疲れたよぉー。

私のそんな大騒ぎも知らず、2人がお帰り。
悔しいので(?)、トイレに隠れた。
「ただいまー。」
「あれぇ、おかあさんがいないー。」
「おかしいなぁ。」
ふふふ。探している。探している。

チビ太が近づいてくる。
「わ!!」
「…………!!!!!」
夫:「なにやってんだよ?」
妻:「わはははは。驚いた?」
呆れ果てる父と子を尻目に母は大満足だった。

「おお、もう支度出来てるなんて凄いじゃない。」
お褒めの言葉を頂く。
事実は秘密ファイルに閉じられた。言わずば解かるまい。
話したら、「えー、またやったの?」って声を揃えて言うに違いない。
永遠に言わないでおこうっと。

「フフフ。軽い軽い。」
ヒキツリ笑顔で答える妻だった。

それじゃ行きましょう。
チェックアウトを済ませ、ブティック(?)で
マナ島オリジナルCD、レストランで使用されているマグカップ
チビ太が一目惚れしたヤシの実人形をお買い上げ。
ヤシの実人形=ヤシの実と繊維と貝殻で出来ている。メケの男性がモデル。
すっとぼけた顔が憎めないヤツ。
目がタカラガイなのよ。いつか写真UPしたいな。

桟橋へと向かう。
今日もピカ晴れ。天気は上々。
風も程よく吹いて、爽やかな気分。

桟橋付近は、同じ船(タイガーⅣ)に乗る人々が集まってきていた。
みんな思い々々の場所に腰を下ろして、お喋りしたり、海を眺めたり。
観光客と本島へ出掛ける地元の人が4:1くらいの割合。

船はまだ来ない。きっとしばらく来ないだろう。
数日いるだけで、のんびり待つことが苦ではなくなった。
いいのよ、来るってわかってるんだから。
なにも急がなくたって。お喋りしてるうちに来るでしょう。

もともと気長な家族は、磨きがかかってしまい、
日本の暮らしに戻れるのかしら? 心配。

次ページ なんて静かな海。


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