一生やってろ!!

一生やってろ!!

憧れの先輩 その1


 小学校卒業と同時に東京に戻った。

 中学は予鈴が鳴ってから家を出ても全然余裕なところにあった。

 家の隣の隣の隣の隣・・。

 小学校が同じという子が多い中、またしても転校生気分。

 幼なじみが同じクラスだったことが唯一の救い。ほっ。

 初めての全校集会(っていうんだっけ?)で、私は目覚めた。

 生徒会の副会長をしていた2つ上の先輩。きゃ~かっこいい~。

 当時中学生で髪を染めたりパーマかけたりする人なんて一部の人しか

 いなかったのに、生徒会の副会長さんったら・・大人だぁ~。

 すぐさま、色々と調べ始めた。合唱部の部長さんもやってる??

 よっしゃ~合唱部へ入部だ。テニス部に入部した私は掛け持ちで

 合唱部に入部。あぁ~王子様だぁ・・・・。

 「名前は?」「Jesusです。」「あ、キミはアルトね。」

 ガッビ~ン。話しただけでアルトだってさ。どうせ声低いですよ。

 でもこれが喜びに変わる。並び順はソプラノ・アルト・テノール・バス

 指揮者の前に立つことができるのだ。うふふっ。

 そしてもうひとつ。

 入学して早々に「小さな音楽会」というのをやった。

 王子もフォークソングを披露していた。でもその時歌っていたのは

 彼女のためにだったそうだ。(後でそれを聞き、涙を流す。)

 そこに私も出場し当時得意としていたピアノ「ショパンの雨だれ」

 を披露した。それを覚えていた王子は、伴奏者がお休みの時は私に

 その代わりをするよう命じてくれた。うひゃっひゃ・・。

 中学1年生の私は、とても積極的だった。毎日生徒会室に顔を出し

 王子と話をする。ある日「交換日記をしてください。」とお願いしたら

 「いいよ。」ということでしばらく交換日記もしてもらったり。

 彼女に怒られた・・という理由で終わってしまったけど。

 でも、「おまえは、俺の妹だからな。」って・・・。

 今は笑えるけど、あの時は泣くしかなかったんだろうな・・。

 1年間、同学年の男の子なんて眼中なしっ。ひたすら憧れの王子を

 追っかけていた。

 でも、1年なんてあっという間。王子は高校生に・・・。

 第2ボタンは彼女がいたから、第1ボタンをもらったっけ。

 高校へ行ってからも、手紙を書けば返事をくれた。

 部活(バスケ部に入ったらしく)の合宿のおみやげとかを

 わざわざ家まで持ってきてくれたりもした・・。

 私が高校受験のときには、気晴らしにと動物園にも連れて行ってくれた。

 何度も「私は妹なんだ・・」と思いながら、気づけば3年の片想いを

 していた。






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