心の中

『憎しみは、憎しみしか生まない』
私 は、 復讐や報復には反対 です
たとえ、 憎い相手を殺傷 しても、 傷付けられた事実 は、 一生変えられません
記憶 から、 逃れる事は出来ません
心の傷 以外に、 犯罪者というレッテルを貼られ て、 生涯を生きなければならなくなります
過去に囚われる と 「今」を生きられなくなります
「現在」まで「過去」に侵略されてしまいます
憎しみの連鎖を断ち切らない 永遠に続きます
いじめや差別がなくならない のは、 この事と関係がある ような気がします
いじめられっ子の多く は、 いじめっ子を憎む でしょう
次第に、 「殺しても構わない、殺されて当然、殺さないと、自分が自由になれない・・・」等という気持ちが生まれ ても、 不思議ではありません
その感情のまま 、 いじめっ子を傷付けた とします
当然、 被害者の家族は心穏やかにはなれない でしょう
加害者に対する憎しみが生まれ ても、 可笑しくない状況
今度は、 その被害者の家族 が、 感情のまま 、 加害者を傷付けた としたら・・・と、 永遠に終わらない憎しみの連鎖の始まり です
犯罪にまでは至らなく イジメや差別も同じ ような気がします
いじめられる理由がなくならない限り 、 標的をかえ て、 イジメや差別は永遠に続く でしょう
短所を持っていない人 は、 恐らくいない でしょうから・・・
負の感情に支配されてしまう と、 その状況から抜け出す 事は、 容易ではありません
もしも 簡単に出来る のなら、 時間を経て から、 いじめっ子に復讐や報復等は起きない でしょう
報復や復讐が起きてしまう のは、 負の感情に支配されたまま 、 その状況から抜け出す事が出来なかった結果 として、 現れてしまった のではないかと考えています
いじめられっ子の中 では、 いじめは終わっていない のです
たとえ、 卒業 しても、 いじめっ子と離れられた としても・・・
大人 になっても、 いじめの事実を引きずってしまう のは、 過去を過去の出来事 として、 処理出来ていない からです
いじめっ子 にとっては、 遠い昔になっている でしょうが、 いじめられっ子 にとっては、 昨日の事のように蘇る出来事 なのです
時間が経っての報復や復讐 は、 世間 から 「何で今更・・・」 と言われます
でも、 いじめられっ子 にとっては、 「今更・・・」ではない のです
いじめられっ子の中 では、 どんなに時間が進んで も、 いじめを受けた時の状態のまま 、 時間が止まっている状況 なのです

一人一人が終わらせない限り 、 憎しみ・いじめ・差別・報復・復讐 等は、 永遠に行われます
終わらない苦しみ が、 ずっと続きます
このような連鎖がある のだから、 いじめ・差別・犯罪等がなくなる のは、 皆無に近い でしょう
それぞれの立場 （例えば、いじめっ子・いじめられっ子・傍観者・観衆・親・先生・その他の関係者）で、 言い訳・正当化等が行われている うちは、 絶対になくならない と思います
少なくとも、私はそう思っています