NO21 ゆうの 25年間の記録



がんセンターから、頂いて飲んでいたホルモン剤が体に合わず 気分が悪くなるのと、乳がんに成りやすいそうなので 3ヶ月で止めていました。

そして、ある日 ふと・・・父が亡くなる前に

「手術は、出来るうちに しておいたほうが良いよ・・・」と

言われていた言葉を 思い出し(右の肺のう胞も、手術しようかな~~)と 思って、前年 左の肺のう胞を 手術した病院に、診察に行きました。

レントゲンを撮って、呼ばれて診察室に入ると 先生がえらく 真面目な顔をして・・・

「右の肺に、何かあります。今から直ぐに CT検査をして来てください。」って

「あ・・・はい。分かりました」と・・・CT検査へ

検査室に入ると、大きなコップを 渡され
「これを、飲んでください」って、何とも言えない味がしましたが、丁度 喉が渇いていたので、美味しく頂きました。(*^。^*)

そして、CTの台に上がると
「造影剤を点滴しますので、手を上に挙げて下さい」との指示
それから、検査が始まり・・・途中で、何度も呼吸を 止めてください・・・って、言われましたが、たった12~3秒の時間が 苦しかった事!

検査が終わると、係りの先生が
「今日が、初めてですか?」って・・・
「いえ、去年入院していました」と、答えると
「そうですか、大変ですね~」って

(何が大変なんだろう~~?何だか嫌な予感!その時点で、肺に良性の腫瘍なし・・・と言う 言葉が頭に浮かび癌だな~と、内心思っていました)


検査を終え、再び待合室に行くと・・・直ぐに呼ばれ、診察室に・・・

「ちょっと、心配な所があるから 右の肺のう胞と一緒に手術しましょう 来週入院して、火曜日に手術しましょうか!」(その日は木曜だった)

「は・・・来週ですか・・・あの~~障害児の子供が居るから、久留米の聖マリアに預けてきてからで、良いですか?」と聞くと

「良いですよ・・・じゃ~土曜日か日曜日に入院しましょうか?」って・・・

それから、何をどうしたのか、バタバタして まず、久留米の脳外科の部長先生に 事情を説明して、ゆうを入院させて 自分の入院の支度をして・・・目が回りそうでした~~Σ(~D~ノ)ノ アヘッ!!

そして、日曜に入院しました。

月曜は、手術室担当の看護師さんが説明に来られたので、去年の麻酔が効かなかった事や、鼻から管を入れるのは 麻酔をしてからにして下さいとお願いをしました。(これで、一安心 ホッ(-。-;) )

後、気管支鏡検査を しなければならなかったけど・・・以前入院していた時に、その検査をされて 苦しさの余り失神された方も居たから・・・先生に

「先生!私は 気管支鏡の検査はしません・・・手術はするんだし、その時に細胞を取って 病理で癌だと分かったら 肺を取っちゃうんだから、しなくても良いですよね~」って、仕方なく先生も、OKしてくれました。(∩.∩)

手術を、明日に控え またまた 検査のオンパレード!
何の為なのか・・・ヘリュウムガス(吸ったら面白い声に変わるガス)を吸ったり吐いたり・・・声が変わって(((大爆笑)))だった!

全身の骨の検査・・・転移を考慮して、とまあ色々しました。

手術の当日、ゆうも外出許可をもらって、来てくれていました。

家族は先生から
「癌じゃなかったら、2時か3時には終わるでしょう・・・もし癌だったら長くなりますから・・・」と、言われていたらしい・・・

手術する私は、鼻から管は入れないで良いし 3回目の手術だから、慣れちゃって、ニコニコしながら 手術室に入って行きました。
ゆうと、ピースサインをかわしながら・・・(^▽^)

9時になって 手術室に入ると、部長先生はじめ全員の先生方がいらっしゃって・・・
(あ~~なるほど・・・今回は、癌の手術になるな~~思った通りだな~)って、分かっちゃいました~~(∩.∩)

家族は、2時になっても 3時になっても 私が出て来ないから、全員ブルーに成っていたようでした。

夕方に、手術が終わり 観察室で目が覚めたら先生が

「やっぱり、癌だったけど きれいに取ったし、肺のう胞も取ったからね」って

「先生、私は抗がん剤の治療はしませんからね~だって効かないからね」

「そう 言わないで、3回だけしてみようか?それ以上はしないからね!直接肺に入れるから副作用は余り無いよ。」って

「う~~ん・・・どうしようかな~~先生の奥さんだったらしますか?」

「もちろん、させますよ。」

「だったら、しても良いかな・・・お任せします」と、言って

また困らせちゃいました~。話は下手だけど、手術の腕は最高だと聞いていましたし、本当にとても 良くして下さいました。

背中の骨を切ったから、痛みは、ありましたが モルヒネが効いていて 泣くほどの 痛みはありませんでした

でも その夜は、寝ているのに脈は速いし(140ぐらい)・・・眠りそうになると、呼吸が苦しくなって余り眠れませんでした。



               明日へつづく


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