Q.会社設立者(Incorporator)の要件と任務・責任は? A.原始・基本定款(Articles of Incorporation)に署名する人間をIncorporatorと呼ぶが、成人であればほとんどの州で設立者と成れる。設立者には弁護士、会社設立代行業者でもなれ、その設立の行為に責任は持たない。設立者は会社設立後の最初の取締役を定款で指名し、その取締役が会社設立を完了する為の最初の取締役会の開催の手配をする。
Q.何時、会社の設立が承認(法人格の付与)されたか判るのか? A.設立申請が認可されれば、州から登録許可と登録日の記載された書類に州務長官が署名をした「設立証明」(certificate of incorporation)が送付される。法人格の付与日は申請書類を提出し受理された日となる。ネバダ州では2~4週間程度。
Q.付属定款(BY-LAWS)とは? A.付属定款は社内業務統括の為の一連の詳細な規制を記載した定款のこと。これには、原始・基本定款(Articles of Incorporation、Charter) には記載されない最初の役員の選任、取締役会に関した事項など詳細にわたり記載される。付属定款は州務長官には提出されず、会社で保管する。
Q, 会社登記後の作業であるビジネス・ライセンスの申請費用は? A.登記後にビジネス・ライセンスの申請と最初の年の取締役(LLCの場合はマネージャーとマネージング・メンバー)のリストの登録が必要になるが、ネバダ州では、それぞれ200ドル、125ドル(2011年度)。毎年更新が必要で遅れるとそれぞれ100ドルと75ドルの過料が科せられる。申請の期限は会社が登記された月の翌月の末日である。