桜散川

桜散川 (2005.3.28)


そして時は流れて
二人の間には そっと
舞い散る花びらの様に
それぞれの思い出たち

それでもまだ僕には
心に浮かべてほしいと
岸辺の泡沫(うたかた)のように
その願い儚(はかな)いけれど

umm...... ただ一度でも
umm...... かまわないよ
僕の名前呼びかけてよ
頼り切ったその声で

手すりに肘(ひじ)をついて
川面を独り見つめている
小石に遮(さえぎ)られてる
一片(ひとひら)の桜と同じだね


やがて季節 移ろい
二人の暮らしには きっと
芽吹いた新緑の様に
別々の喜び来る

それでもまだ僕には
心に残してほしいと
いつしか秋の風 吹いて
それさえも散り行くけれど

umm...... 届かなくても
umm...... かまわないよ
君の名前ささやきたい
疲れ切ったこの声で

手すりに もたれかかって
それでも独り見つめている
小石に遮られてる
一片の桜と同じだね

流れに乗る事をやめた
くたびれた桜と同じだね





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