オシャベリみゆの独り言

オシャベリみゆの独り言

★ユタカ母★


今、仲良くしている子の中で一番古い付き合い。
長い長い私たちの歴史。
◆高1
お互い存在は知ってたみたい(後で分かったんやけど)YMは6組、私は10組。
YMは、結構イケイケねぇちゃんグループに所属。
第一印象は…恐かった(^^ゞ
6組は廊下の真ん中、トイレの横。その近くでたむろしてる目立つグループやから知ってた。
YMがなぜ私を知ってたか…。
あるアイドルのファンだった私が廊下でその話をしてるのが耳に入ったんやって。
「あっ!この子、○○○のファンなんやぁ」って思ったんやって。
実はYMも大ファンやったねん。

◆高2
ほんと偶然?…運命?
2年8組。私たちは同級生になった。
YMのグループメンバーも数名が同じクラス。
私は…「やっばぁ~。このクラス(^◇^;)」 正直最初はそう思った。
YMは…「ぃやっ!あの子同じクラスや!!友達になりたいなぁ」 っと思ってたんやって。
そのYMのグループは、みんなイイ子で私もすぐ打ち解けて最高のクラスになった。
勿論、その中でもYMは特別仲が良かった。一緒にコンサートなど行くようになった。

そして、高3も同じクラスになり友達関係は続く。

◆高校卒業後
お互い就職し、YMはすぐに彼ができ、私はシフト制の仕事に就いたため、ほとんど遊べない状態が続いた。
コンサートとかは、欠かさず行く…でも、それがないと“友情”は成り立たない…それくらいの友達やった。

YMは辛い恋をした。
7年付き合った彼に人生最大の裏切りを受けた。
4年目に浮気が発覚し、なんとその相手が私たちと高2.高3と連んだ仲間のC。
Cは、高1の時に、YMの彼に告られたけど断った。
卒業して、YMと付き合ってることが面白くなくて、チョッカイ出してきた。
それを彼は受け入れてしまった。発覚後、別れたと思ってた。
でも、続いてた…その後、3年も。
彼はずっと、YMに「結婚しような」と言い続けてた。
でも、色々怪しかった。
《もう式場は押さえてる。全部俺が決めてるから》
《家も決めてる。今建築中のマンション》
でも、その詳細や、現場には連れてってくれない。
YMは信じ続けた。
お金も渡してた。数百万。

◆26歳・夏。
久々に遊んだ私たち。
近くにできたデパートを見に行こうと車を走らせた。
お昼ご飯に入ったお店で、偶然同級生に会った。
「Cちゃん、結婚するんやってぇ~。」
私とYMは、凄く嫌な予感がした。
「Cちゃんって、○○○の化粧品売り場におるんやんなぁ?」確認を取った。
YMはボソッと私に言った 『行ってもいい…?』
車を走らせ、いざ…。
見つけた。
みゆ「Cちゃん、久しぶり。聞いたで、結婚するんやって!?」
C「うん♪」 チラッとYMを見た。
YM「誰と?」
C「ほら…アンタが前に付き合ってた子♪」
私たちは一瞬言葉をなくした。
YMは腹痛を訴え、急いでトイレに。
涙は出ない…身体がガタガタ震え、腰が抜けてた。
YM「今朝な、あの子家来てんで。なんて言うたと思う?
後ろから抱きしめて来て『絶対結婚しような』って」
彼がいる仕事現場に行きたい…YMが言い出した。
忙しくて会えなかった。
その夜、二人は会って話をした。
Cのお腹には、赤ちゃんが出来てた。
YMの心と、7年間の月日と、お金は戻って来なかった。
彼は、「Cは愛してない。結婚しても構わないけど、愛してるのはYMだけ。
責任取れと言うなら、結婚してもいい。」そう言ったらしい。
CもCの両親も、「そんなんやったらイラン」と断ったらしい。
Cは未婚の母になった。

◆2年後
デパートに買い物に出掛けた私たち。
目の前に男の子が飛び出して来た。
YM「あっ!○○の子や」
無意識に言葉が出てた。
え!?Cが産んだ彼の子?
勿論、一度も会ったことない。
でも、運命の悪戯?それとも直感?
後ろからCが現れた…BINGO
それから何故か、あちこちのデパートで私たちはC親子と会うことが多い。
寂しさに押しつぶされそうなYMは、すぐに不倫をしてしまう。
会社に出入りしている、運送会社の人…悪いことと知りながら。
その年の秋祭り。
夜、YMは彼の所にいった。
彼と手を繋ぎながら、だんぢりの後ろをゆっくり歩いてた。
なんてバカな事を…
祭りと言えば、周りはみんな知り合い、町内の人ばっかりや。
ずっと怪しんでた奥さんがそこにいた…。
目の前で彼は思いっきり平手打ちをくらい、凄い形相でYMを睨んでた…包丁を持って。
恐くなってその場から逃げたYMは電話をしてきた。
「助けて…息できへんよぉ(;_q)」
「どこおるんよ!?」
「やっぱり、いいわ。まだ帰りたくないし、ボチボチ歩く…」
アホやなぁ!祭りの時って、変なヤツもおるねん。
ボロボロに泣きながら、フラフラ歩いてたら、そんな奴らの餌食になりかねない。
私は慌てて車を出して、祭りが行われてる場所からYMの家までの道を探した。
いくつかあるルートを順番に走らせ、3つ目で見つけた。
「こらっ!アホか!!\(`o’") 」
ワンワン泣きじゃくるYMを無理矢理車に乗せて、帰りたくないと言うからしばらくドライブした。
この日を最後に、YMの不倫は終わった。

今思えば、この一部始終を見てきた私は、男性不信に近いものをこの頃から植え付けてしまっていたのかも知れない。YMのお姉ちゃんがパートで勤めるスーパーに、今の旦那のお母さんが買い物に来てて
「うちの子、いつになったら結婚出来るんやろか?
アンタが独身やったら良かったのになぁ」
「うちの妹、空いてんで!」
こうしていくつかの恋を経て、YMは実の姉と、姉の同級生の母親の企てで今の旦那を紹介してもらいつきあい始める。7月に初めて会い、9月にプロポーズされ、11月に妊娠発覚、2月に結婚式。
とまぁ、超~スピード結婚をした。
この結婚が決まった時期…私たちの仲がおかしくなった。

今なら正直に言える…私の嫉妬だった。
この子のせいで、私は男性不信になりかけてる。
それやのに、さっさと幸せになるのか…と。
こんな短い期間しか付き合わず、しかも出来ちゃったで結婚。
絶対に幸せになられへんわ…と。
妹の結婚式で、ブーケとウェルカムボードを作った私に、YMは、私のも作って…と言ってきた。
仕事がまぁまぁ忙しく、嫉妬とは気付いてない何とも言いようがない感情が、私を苛立たせた。
幸せいっぱいのYMは、そんな私の感情の異変など気付く訳もなく
「なんでよぉ~、作ってくれてもいいや~ん」って少しワガママmode。
私は…「忙しいから無理!」と言って断ってしまった。

◆その年の年末
7年付き合った例の彼から何年かぶりの電話がかかってきたらしい。
「私な、結婚するねん。子供も出来た。」
「良かったぁ~。俺、オマエにはほんま、申し訳ないことしたから…。幸せなんやな?良かったぁ~。」
その電話にYMは心が揺れたと言ってきた。
直後に、YMは腸炎を起こし入院。
ほら!だから言わんこっちゃないっ!
すごく腹が立った。

◆2月
一応結婚式には出た。
スピーチもした。
元は大の仲良しやから、スピーチは精一杯心を込めてした。自然と泣きながらね。
YMも、友達たちも、親戚の人たちも、そしてYMの両親も泣いてた。
おばちゃんに「ありがとう…ありがとう…すごくいいスピーチやったわ。さすがやなぁ。」
って泣きながらお礼を言われた。
少し心苦しかった。
だって、本当ならブーケも作ってあげたかった…ウェルカムボードも。
私のつまらない嫉妬で、最高のお祝いをしてあげられなかった。
でも、その時の私は、訳が分からず、ただ心苦しかった。

◆そして、6月
長男が産まれた。
まだギクシャク中の私たちは、全然会ってなかった。
「男の子が産まれた」と報告のメールが来ただけ。
出産祝いを送り、お返しが届き、その年は終わった。

◆年が明けて…
「会いたいな」ってお互いが少しずつ思うようになった。
YMからの年賀状には長男の写真。
そして「こっちに戻ってきたら遊びにきてよ」ってメッセージ。
まだ私は大人気なかった。
なぜ会いに行かないのか…その理由をYMのワガママのせいにしてしまった。
YMは「ごめんな。もしかしたら私が結婚するのが寂しくて避けられてたんかと思ってたんやけど」
図星です…。でも認められなかった。

そして会いに行った。
マンションのインターフォンを押して、中から子供を抱いたYMが出てきた。
二人とも、何も言えずに、ただただ泣いてた。
子供を見た私は、凄く凄く後悔をした。
「もっと早くに、この子に会いたかった」
意地を張らずに、もっと早くに素直になってれば…もっと早くに認めてれば…。

ずっと親友と思ってたYM。
でも、この一件があってから【真の親友】になれたような気がする。

それからというもの、私は地元に帰っても自分の家には寄りつかず、
YMの家に行き、子供と遊ぶ。
“chu のおばちゃん”
私のことをそう呼ぶ。
私が「ちゅきよっ (^ε^)-chu!!」ってするから(笑)
そう、日記に時々出てくる子…ユタカです。

◆2003年11月
次男が産まれました。タクミです。
この子たちは、私の癒しの源なんです。
YMは今、ちょっと病気ですが幸せそうです。
同級生のCの話も、今は平気。
「あの時、私が不幸やって思ったけど、今思えば、Cの方が可哀想やったなぁ。
私はこうして結婚して、この子ら産んで幸せやん。
でも、Cは結局独りで子供育ててる。あの子も辛かったやろうなぁ。」
二人でそんな話もしてるくらい。

色々あったけど、ほんと…色々あったけど、こうして改めてYMとの歴史を書いていると、自然と涙が出てくる。
私のこと…全て知ってくれてて、何があっても味方でいてくれます。
これからもずっとYMはとっても大切な“真の親友”です。

そして…YMの息子たち、ユタカとタクミは、私にとって“小さな恋人たち”なんです。


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