.。o○水青の部屋.。o○

.。o○水青の部屋.。o○

東野圭吾【1】


book-a【水青の読んだ本たち★東野圭吾】book-a


★祈りの幕が下りる時★東野圭吾★
  • inori.jpg










悲劇なんかじゃない これがわたしの人生。

極限まで追いつめられた時、人は何を思うのか。夢見た舞台を実現させた女性演出家。

彼女を訪ねた幼なじみが、数日後、遺体となって発見された。

数々の人生が絡み合う謎に、捜査は混迷を極めるが・・

*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:

加賀恭一郎の過去の作品のエピソードが意味を持って再登場する。

「麒麟の翼」で父親との葛藤が描かれていたが、深いところまでは判らなかった。

シリーズを通して、大学生から、中年に向かう彼に出会った。

今回は素の加賀恭一郎の人間味が垣間見えてとても良かったと思う(^.^)。

今後の作品で加賀恭一郎という人物の人生を辿ってみたくなった(‘-‘*)(,_,*)

東野さんがどのような加賀恭一郎を描いてくれるのか、とても楽しみ(^^)/

東野圭吾さんの描く捜査の進展は不自然さがない。

少ない光明の中から的確な推理で、犯人へたどりつく・・

追いつめていく過程がドキドキものなのだ(*_*;

中盤以降で登場人物が語る言葉が重く胸に刺さる・・

「原発はねえ、燃料だけで動く訳じゃないんだ。あいつは、ウランと人間を食って動くのだ。

人身御供が必要なんだよ。わしたち作業員は命を搾り取られる。

わしの身体を見りゃわかるだろう。これは命の搾り滓だよ」

このサスペンスのストーリーは破滅への片道切符を手にした逃避行中に起こった事件の

せいで、一生誰にも知られてはならなくなった父と娘の絆が根幹にあると思う・・

この父と娘は、二人の絆ために長い年月、多くの犠牲を払ってきたけれど、

露見するきっかけになったのが、かつて苦境にあった娘を助けようとしてくれた

地元の人達との再会だったこと、真実を隠すためには殺めるしかなかったことにせつなさが・・

それに加えて、そんな父と娘のすぐ傍に、事件解決とは別に加賀恭一郎が一番知りたかった

(であろう)ことが隠されていて、

しかもそれを知ることがタイトルに繋がるとは・・(*_*;

少しずつ真相に近づいていく様子には胸がドキドキだった・・








★新参者★東野圭吾★
sinzanmono.jpg









立ちはだかるのは、人情という名の謎日本橋の片隅で発見された四十代女性の絞殺死体。

「なぜ、あんなにいい人が」と周囲は声を重ねる。

着任したばかりの刑事・加賀恭一郎は、未知の土地を歩き回る・・・

加賀シリーズの中で短編集のようで、実は長編になっているというのが

とても新鮮だった(o*。_。)o

事の発端は、日本橋の一角で起きた殺人事件。

事件に関係していると思われる人々が住む人形町を加賀刑事が歩き回り、

煎餅屋、瀬戸物屋、洋菓子屋、民芸品屋、時計屋・・・など1軒1軒を訪ね歩き

それぞれの家の家族の小さな"物語"に接していく・・

ほんのちょっとしたすれ違い、勘違い、意地の張り合いから

うまくいかなくなった夫婦の関係や親子の関係。

加賀刑事は決して深入りはしないが、自分の信念と温かい言葉で

人々の心に入り込んでいくのが人情と風情溢れる下町の描き方が印象的(o*。_。)o

わたしも加賀刑事と一緒に人形町を歩いているような気分になり

魅力な町並みを想像し、わくわくした♪ 東野さんは実際この町を何度も歩いたそうで

その時に見たもの、感じたことが伝わって来て、行ってみたくなった(。・д・。)ノ

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★

「この町のことを思い浮かべるだけで、忽ち様々な人間が動きだした。

そのうちの一人を描こうとすると、そばにいる人々の姿も描かざるをえなくなった。

まる でドミノ倒しのように、次々とドラマが繋がっていった。同時に謎も。

最後のドミノを倒した時の達成感は、作家として初めて味わうものだった」と

東野圭吾は語っている。

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★

人情味溢れ暖かな気持ちになれる素敵な作品は、TVドラマ化されて

4月から映像で観られるので楽しみにしている(≡^・^≡)








★カッコウの卵は誰のもの★東野圭吾★
caco.jpg









 元日本代表スキー選手だった緋田には、これから五輪を目指すスキーヤーの娘・風美がいる。

そして、今はスキーの才能がある風美に期待している。

しかし、同時に、彼には受け入れがたい秘密があった・・

母親の智代は風美が2歳になる前に自殺していた・・(v_v;)

緋田は、智代の遺品から流産の事実を知る。 そして、芽生える疑問?(゜_。)?

そんななか、緋田父子の遺伝子についてスポーツ医学的研究の要請が・・それを恐れる父親

そんなおり、風美の競技出場を妨害する脅迫状が届く・・・(O_O;)

娘を狙った何者かの犯罪なのか?(゜_。)?複雑にもつれた殺意(´o`)??

子を想う親の気持ち、遺伝子上ではクロスカントリーの才能があるけど、

本当にやりたいことは別にあるという鳥越伸吾の葛藤・・・

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★

スキー競技を題材にしていると知り、バンクーバーオリンピックの始まる前に購入し、

TV画面で冬季オリンピックを観つつ、この作品を読み、一人で盛り上がっていた(*^ー°v

遺伝子による才能を持ったスポーツ選手の育成を研究により、 金の卵を発掘しようとしている企業 、

ウィンタースポーツの世界のスキーの練習風景、マスコミとの攻防戦、

考えさせられる問題・・・予期せぬ展開、スリリング で意外なラスト!;゚ε゚!

他殺なのか?犯人は?盛りだくさんで読み応え充分だった(o*。_。)o








★さまよう刃★東野圭吾★
samayouyaiba-b.jpg










不良少年たちに蹂躙され殺された高校生の一人娘の復讐のため

父は犯人の一人を殺害し逃亡する。世間の考えは賛否が大きく分かれ、

警察内部でも父親に対する同情論が密かに持ち上げる。

はたして犯人を裁く権利は遺族にあるのか?

「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。

社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は・・( ̄x ̄;)

主人公、長峰の復讐に賛成したくなってしまう自分がいた(v_v;)

犯罪を犯した少年たちを法律が裁ききることができないから・・

遺族の傷をないがしろにしている法律に強い憤りを感じてしまったからかも知れない(v_v;)

主人公のやりきれない想いが痛いほど伝わってきて・・(ノ_・。)

グイグイと引き込まれてしまった(o*。_。)o

父親の視点・・警察の視点・・犯人である少年たちのの視点・・

復讐に走る父親を助ける女性の視点など良く捉えている(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)

登場人物の心理描写が巧みで感情移入しやすかった・・

それぞれの心の動きを浮き彫りにしながら、ストーリーは進行し、

ラストをむかえるのだが・・はたして・・?(゜_。)?

読み応えがあり色々と考えさせられる作品だった(*/∇\*)








★手紙★東野圭吾★
Tegami.jpg










犯罪加害者の家族。犯罪が、被害者や加害者だけではなく、

その家族にまで及ぼす悲しい現実を見据えた作品

殺人犯の弟という運命を背負った高校生が成人し、

やがて自分の家族を持つにいたるまでの軌跡を 真正面から描いている。

武島直貴の兄・剛志は、弟を大学に入れてやりたいという一心から、

盗みに入った屋敷で、思いもかけず人を殺めてしまう。

判決は、懲役15年。それ以来、弟・直貴のもとへ月に1度、獄中から手紙を送る剛志。

一方で、進学、恋人、就職と、つかもうとした人生の幸福すべてが

「強盗殺人犯の弟」というレッテルによって、その手をすり抜けていく直貴。

日を追うごとに、剛志からの手紙は無視され、捨てられ、やがて・・・

◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇…◇

弟のために殺人を犯した兄と、殺人者の弟という運命を背負って生きていく弟。

弟を大学に行かせたい一心で強盗に踏み切ってしまった兄。

しかも、弟が好きだった天津甘栗を取りに戻ったために殺人まで犯してしまう・・(v_v;)

弟への愛情から取ってしまった一連の行動が、時が経っても弟の人生からいろんな

夢や希望を奪っていく・・何十年たっても陰で償い続ける加害者家族の心中を思うと、

人の命を奪うということの重みをひしひしと感じ、心が痛くなる。

犯罪の傷跡は、加害者側にとっても、被害者側にとっても一生、

つきまとっていくものなのだ・・・

様々な困難に見舞われる直樹に対し、言い放った社長の言葉が印象的だった(o*。_。)o

「差別はね、当然なんだよ。犯罪者やそれに近い人間を排除するというのは、

しごくまっとうな行為なんだ。」 罪を犯したら、本人だけでなく家族までもが、

償い続けなければならないそして、差別を受け続ける。

それも死ぬまで・・ だから、罪は絶対に犯してはならない・・

この作品の東野さんのメッセージなのだと思う(o*。_。)o








★ゲームの名は誘拐 ★東野圭吾 ★
gm.jpg










 主人公は広告代理店の花形プロデューサーで自分の知力・体力に絶対的な自信を持っている。

そんな彼の企画を全否定したクライアントの専務葛城に「誘拐ゲーム」を挑む・・・

きっかけは家出した葛城の令嬢樹理と偶然に出会ったこと・・

彼女がどう共犯者となるのか?(゜_。)?この誘拐ゲームをどう展開し、

身代金の3億円は無事受け取ることができるのか?(゜_。)?

主な登場人物は佐久間、葛城、樹里、の3人(o*。_。)o

それぞれの思惑が交錯しながら、 事態は二転三転する・・!;゚ε゚!

ストーリーは被害者側からの視点ではなく、主犯の佐久間の視点から語られている・・

安全に身代金を手に入れるために、佐久間はゲームの駆け引きを楽しみながらも

最善の注意を払う・・誘拐を実行するにはクリアすべき高いハードルが

こんなにもあるのかと!驚くことばかり(O_O;)

後半に待っている・・そして、驚くべきどんでん返しとは・・・!;゚ε゚!

ドキドキしながらも(〇o〇;)スラスラ読めて面白かった!








★分身★東野圭吾★

bunsin.jpgbunsin.jpgbunsin.jpg








私にそっくりな人がもう一人いる・・あたしにそっくりな人が、もうひとり・・

札幌で育った女子大生・氏家鞠子。東京で育った女子大生・小林双葉。

追跡と逃走の遥かな旅が始まる・・遺伝子操作、体外受精をあつかった、医療サスペンス!!

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。

両親と似ていないこと、母親が自分を見る眼が冷たいことを意識して北海道で成長してきた鞠子は、

ある出来事をきっかけに、自分の出生の秘密を調べ始める(o*。_。)o


一方、アマチュアバンドのボーカルとしてテレビに出演したことで

双葉の母親が不可解なひき逃げに会う(o*。_。)o

父親の顔を知らずに育った双葉も、この事件をきっかけに自分の出生の秘密を調べ始める。

やがてそれぞれが、自分に容貌の酷似した女性が存在することを知ることになる・・

ストーリーは“鞠子の章”“双葉の章”を交互に展開していく・・・

2人の心の疑心、揺れ、恐れなど細やかな心理描写がテンポが良く鮮明に描かれていて

読んでいてドキドキしてしまった(・・;) (・。・; (-o-;) 

出生の秘密に隠された最先端医学研究の結果とは?(゜_。)?

もし、同じ容姿をした自分がいたら自分はどう感じるのだろうか(*∂_∂)?

ラベンダー畑の爽やかな香りに包まれた中で迎えるラストシーンは目に浮かび感動的だった(o*。_。)o








★嘘をもうひとつだけ★東野圭吾★

uso.jpg









バレエ団の事務員が自宅マンションのバルコニーから転落、死亡した!;゚ε゚!

事件は自殺で処理の方向に向かっていた・・

しかし・・同じマンションに住む元プリマ・バレリーナのもとに1人の刑事がやってきた・・

彼女に殺人動機はなく、疑わしい点はなにもないはずなのに・・?(゜_。)?

嘘にしばられ嘘にからめとられていく人間の悲哀を描く、新しい形のミステリー(〇o〇;)

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。

5編の短編集はどれをとっても犯行の動機は人の悲哀を秘めたもので共感できるものが多かった。

誰もが平気で嘘をつくわけではない・・

正直に生たいと望んでいたのに、落とし穴にはまりこみ思わぬ過ちを犯してしまった人たち・・

そしてそれを隠すため、さらに嘘を重ね秘密を抱え込む(・・;)(-o-;)

「嘘をもうひとつだけ」━嘘を隠すためには、さらに大きな嘘をつかなければならない(-o-;)

「冷たい灼熱」━夫が妻の癒しの場所になっていたら・・

「第二の希望」━子供の夢を親が押し付けることはやってはいけないよね。

「狂った計算」━普段から妻ことを横暴に扱っていた夫よりも

やさしい彼のほうに心がゆらめくのは当然(*∂_∂)?

彼と二人で夫を殺す計画を立てたのだが・・( ̄A ̄;;)

「友の助言」━自分は相手に何をしてあげたのだろうか?

仕事よりもあたしのほうを大事だと思ってくれているのか。

静かだけれど、人間の感情が様々に交錯する、奥の深い短編集。

登場人物のそれぞれの「嘘」がよく描かれていると思う(o*。_。)o

自分のプライドを守るための嘘・・愛する誰かを守るための嘘・・・

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★

加賀恭一郎。練馬警察署刑事。背が高く、彫りの深い顔立ち。

1997年当時34歳の女性からは自分と同じ歳かそれより上と見られる。

大学時代剣道で学生チャンピオンになる。いったん教職に着くが、

結局父親と同じ刑事の道に進む・・

不自然だと感じたことを徹底的に調べ上げ、ウラを取っておいて犯人を追い詰める・・・

犯人にせまるときの加賀刑事の”哀れむような”表情というのは、

もうこれ以上嘘を重ねないでほしい、という彼の気持ちのあらわれなのだろうか(*∂_∂)?

加賀刑事の事件を解決する手腕にはいつも脱帽させられる( ̄0 ̄;)

彼ならどんな事件でも解決させてしまうのだろうなぁ~ 

派手な殺人トリックや意外な結末、などというものはないのだけれど、

引き込まれてしまい、一気に読み終えた(o*。_。)o








★予知夢★東野圭吾★
yotimu










帝都大学理工学部物理学科助教授、探偵ガリレオこと湯川学が、

摩訶不思議な事件を論理的に解決していく、本格推理短編集!!

━第1章━ ★夢想る(ゆめみる)★

幽体離脱を題材にしたミステリー(O_O;)

深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入、母親に猟銃で撃たれた!;゚ε゚!

逮捕された犯人、27歳の青年は17年前に少女と結ばれる夢を見たという・・・

夢に現れた少女が現実に存在するとは? 予知夢はあるのか?

━第2章━★霊視る(みえる)★

心霊写真、題材のミステリー(≡・ x ・;≡)

━第3章━★騒霊ぐ(さわぐ)★

ポルダーガイスト、題材のミステリー(O_O;)

━第4章━★絞殺る(しめる)★

火の玉の謎とは...?^^);・・)?゚◇゚)?

科学を駆使して矢島忠昭が自殺をした。それに、妻の貴子は絡んでいるのか?

━第5章━★予知る(しる)★

予知夢題材のミステリー(≡・ x ・;≡)

マンションで女性が自殺。向かいに住む少女は、

その三日前に女性が自殺するのを見たというのだが・・・

*:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆ *:..。o○☆

軽快な文章、オカルチックな題材と巧妙なトリックに確固たる論理!!

天才科学者湯川の推理が冴えていてなかなか面白かった(o*。_。)o








★探偵ガリレオ★東野圭吾★

tanteigarireo.jpg









【燃える:もえる】
突然、燃え上がった若者の頭(〇o〇;)

【転写る:うつる】
池に浮かんだデスマスクが導く事件の真相は(O_O;)

【壊死る:くさる】
心臓だけ腐った男の変死体!;゚ε゚!

【爆ぜる:はぜる】
突然、海水浴場で起こった謎の爆発!;゚ε゚!

【離脱る:ぬける】
幽体離脱した少年!;゚ε゚!

警視庁捜査一課の草薙俊平が説明のつかない難事件にぶっかった時必ず

訪ねる友人がいる。帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学。

常識を超えた謎に天才科学者が挑む!!

東野圭吾さんの連作ミステリー、シリーズ 第一作!!は

短時間で手軽に読め、物理の知識のない私にも楽しめた(o*。_。)o








★幻夜★東野圭吾★
genya










“「白夜行」から4年半。あの衝撃が、今ここに甦る。永遠に太陽は求めない。二人の夜が本物ならば。

なぜ俺の魂を殺した。自分たちには昼はないとおまえはいった。

いつだって夜だといった。夜を生きていこうといった・・彼女は一体誰なのだ??・・)?゚◇゚)?

あの女のすべてを知りたい。過去も目的も、真実の顔も・・・

あの大震害の朝以来、俺と苦難を共にしてきた女の・・・”

「白夜行」の続編なのだろうか?と想像させられる

単行本の帯に書かれている文章に惹かれつつ、500ページ以上の

長編小説「幻夜」を休日の2日をかけて読み終えた(o*。_。)o

1995年、西宮。父の通夜の翌朝起きた阪神淡路大震災。狂騒の中で雅也と美冬は出会った。

水原雅也は瓦礫の下から助けを求める叔父を殺害・・(v_v;)

その現場を新海美冬に目撃された・・しかし、美冬は警察に通報しなかった?(゜_。)?

水原雅也、カリスマ美容師青江、 老舗宝石店社長秋村、

そして、美冬を追う刑事加藤など、第三者の目を通して美冬の行動が描かれている。

邪魔なものは全て排除しようとする美冬のしたたかな生き方に翻弄される人たち・・

美冬を信じ、一緒に歩んでいると思っていた雅也だったけれど、

夜の闇の中にいるのが二人ではなく、自分一人だけだったとしたら?

その全てが幻だったとしたら?雅也の苦悩の深さははかり知れない(v_v;)

美冬の正体は?(゜_。)?そして美しい仮面の下に隠されたしたたかさは

いったいどうして生まれたのか?目的は何(*∂_∂)?

彼女の本心もまた、深い夜の闇の中に隠されたまま・・

巧妙に組み立てられたストーリーに最後までハートを惹きつけられる(o・。・o)

そして衝撃的は結末とは???r(・x・。)???

できることなら続編を(o*。_。)oと期待したい読みごたえのある、面白い作品だった。







★白夜行★東野圭吾★
byakuyakou










TVドラマを観て気になって買ってしまった「白夜行」。

プロローグは1973年に起こった質屋店主の殺人。

桐原亮司と西本雪穂の2人が小学生から大人になって行く19年間のストーリー。

高度成長末期からバブル経済の時代までをその時代の出来事とともに描かれている。

2人の周囲では、殺人事件、レイプ、失踪、ハッカー犯罪などの事件が次々に起こる・・

悪の吹きだまりを生きる亮司・・・

人々を絶望の泥沼に蹴落としながら睡蓮のように美しく咲き誇っていく雪穂・・・

理知的で美しい顔だちの裏に、もう一つの顔を持つ雪穂の言葉

「あたしの上には太陽なんてなかった・・いつも夜。

でも暗くはなかった。太陽に代わるものがあったから。

太陽ほど明るくはなかったけれど、あたしには十分だった。

あたしはその光によって夜を昼と思って生きることができたの・・・

あたしには最初から太陽なんてなかった。だから、うしなう恐怖もないの。」

その光とはいったい?・・)?゜◇゜)?

偽りの昼を生きた二人の人生を、“質屋殺し”を追う

老刑事の執念に絡めて描いているこの作品は登場人物がとても多いけれど、

ストーリーが進むに連れ、その人たちは見事に亮司と雪穂の2人につながっていくのだ・・

幼い時、心に深い傷を負った二人が大人になり、その傷ついた心を癒す場所を

見つけられることはなかったのか・・

太陽の当たらない人生を歩まなければならなかった亮司と雪穂の人生は

あまりにも悲しすぎる・・他の生き方は出来なかったのだろうか(*∂_∂)?・・・

亮司と雪穂の心の奥底には一体何が揺らめいていたのだろうか?(゜_。)?

今後の雪穂はどういう人生を歩んでいくのだろうと思った時、

巷で続編(〃゜ - ゜)?と言われる「幻夜」という作品が気に成って来た(*- -)








★容疑者Xの献身★東野圭吾★
xnokensin.jpg










白夜行を読み終えてから読んだ所為か?1日で読み終えてしまった(o*。_。)o

運命の数式。命がけの純愛が生んだ犯罪・・・

これほど深い愛情にこれまで出会ったことがなかった。

いやそもそも、この世に存在することさえ知らなかった。

男がどこまで深く女を愛せるのか。どれほど大きな犠牲を払えるのか・・・

数学だけが生きがいだった男の純愛ミステリー( ・◇・)?(・◇・ )

天才数学者でありながらさえない高校教師に甘んじる石神は愛した女を守るため完全犯罪を目論む。

湯川は果たして真実に迫れるか...?^^);・・)?゚◇゚)??(゜_。)?

なかなか面白かった(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)ウンウン

こんな愛も存在するの(*∂_∂)?と思いつつ・・ラストでは涙が・・o(;△;)o 








★赤い指★東野圭吾★

AKAIYUBI.jpg









少女の遺体が住宅街で発見された!;゚ε゚!

捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。

この家には、隠されている真実がある(-o-;)

それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない・・

刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う(*∂_∂)?

現代の家庭問題、認知症、引きこもり、嫁姑問題、いじめ問題などを扱った社会派ミステリー(o*。_。)o

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★

自宅とその近辺という狭い範囲内で 加害者、被害者の家族と事件を暴く刑事だけの登場人物、

最初から衝撃的に展開し、最後までハラハラ感を持たせながら一気に進む・・

嫁姑の確執、現実から逃げるだけの夫、息子に執着するエゴな妻、いじめにあう息子。

高齢社会における介護の問題、少年犯罪などいつ自分に振り掛かるかも知れない

身近な問題 を加害者側からの視点で事件は展開して行く・・

前原昭夫は、妻からの緊迫した電話を受けすぐに会社から帰宅する・・

家の庭には 女の子の死体が横たわっていた。

中学生の息子直巳の仕業だと知った父(昭夫)と母(八重子)は、

息子を警察の手に渡さないための、究極の方法を思いつく( ̄A ̄;;)

しかし、その方法は人として決して やってはいけないことだった・・

親というのは、身勝手だと思っても子供の望む ことを受け入れてしまうものなのか?(゜_。)?

バラバラな家族関係・・同じ家に 住んでいてもみんな孤独だったに違いない(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)

ほんの少しでもお互いを思いやる気持ちを持っていたなら、こんな悲劇は起こらなかったと思う。

昭夫が死体を遺棄する場面などは、リアルな描写で臨場感が伝わってくる・・

刑事である加賀恭一郎が真相を暴いていくのだが、この親子を説得する姿は心打たれた(o*。_。)o

認知症、介護 などの問題も含んでいて、現代社会のひずみを垣間見るような作品だった。

重いテーマながら解りやすく、シンプルで、面白く、一気に読破できてしまった(o*。_。)o








★悪意★東野圭吾★

akui.jpg








人気作家・日高邦彦が仕事場で殺された。

第一発見者は、妻の理恵と被害者の幼なじみである野々口修。

刑事・加賀恭一郎の推理、逮捕された犯人が決して語らない動機とは?(゜_。)?

はたして「悪意」は存在するのか(〃゜ - ゜)?加賀刑事執念の捜査(o*。_。)o

翻弄され尽くす快感と、くらくらするような結末とは(〃゜ - ゜)?

人気小説家の日高と児童文学作家の野々口は幼馴染み、その二人が、

被害者と被疑者の関係になってしまう。そして、被疑者・野々口を取り調べることになったのが、

かつて同じ学校で教鞭を振るっていた加賀刑事。

物語りは被疑者・野々口の手記と加賀刑事の心中を中心に展開する。

野々口の悪意と加賀刑事の推理が事件を一転、二転とさせる…。

その壮大な悪意に隠された真実とは!?

ストーリーは加賀刑事と野々口という2人の男性の視点で描かれている・・

東野さんの作品は('◇'*)エェッ!?という意外な結末が多いので、予想しながら

読んでいるけれど今回も、('◇'*)エェッ!?と驚かされた(^.^;)

二人の登場人物が交替に語り手となり、物語は進む・・・

どんなささいなことでも、ひとつ間違えば「悪意」に変わってしまうものなのだろうか?

通り魔、いじめ等々現代社会にはさまざまな悪意があるけれど、

殺された日高と容疑者の野々口、この2人の一体どっちが「悪意」を秘めていたのだろうか?

告白文とゴーストライター、真実を述べてるのはどちらなのか?

徐々に事件の原因となった悪意が明かされていくのだけれど・・・

最近の少年犯罪の犯人の人物像を色々と想像することしか出来ないように

犯人の人物像が理解し難く、想像しながら読んでいて、妙な切なさを感じてしまった。









★ダイイング・アイ★東野圭吾★
ダイイングアイ.jpg









誰もが少しずつ嘘をつき、誰かを陥れようとしている。

記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。

なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。

事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。

しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める・・・

俺をみつめるマネキンの眼。そいつは、確かに生きていた。

★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・*:;。・★*:;。・★*:;。・*:;。・★

帯に「今度の東野圭吾は、悪いぞ。」と、あったけれど、

感想は「今度の東野圭吾は、恐いぞ。」と思ってしまった(O_O;)

恐くて不気味(-o-;)今まので東野さんの作品とはタイプが異なるホラーミステリー?(゜_。)?

最後まで一気に読んでしまったけれど、

交通事故で亡くなった女性の「生きたい」という思いが引き起こす怪奇なストーリーは

謎めいていて私の中では疑問が残っている?(´o^)?(゜_!)?








★たぶん最後の御挨拶★東野圭吾★
tabun.jpg










東野さんのエッセイを読んだのは初めてだったので楽しく読んだ

バツイチなんだぁ~とか、お父さんが老人ホーム入ってるんだぁ~とか、

不遇な時代が長かったんだぁ~とか、そうなんだぁ~こういう経験してきたんだぁ~

とか、興味深かった(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)

色々と東野さんを取り巻く環境が判ったので楽しかった(o*。_。)o

あの本は何をヒントに作られたのか?何を伝えたかったのか?

小説に対する考え方など、内容盛りだくさんで東野さんの日記といった感じがした(*⌒ー⌒*)

年代ごとに自分史を整理して、作品ごとの思いを書き人柄の良さも感じさせられた。

「あとがき」でエッセイは最後とほのめかしているけれど、

はっきり最後と言い切っていないところが怪しい(´o`)??

東野圭吾の作品が好きなら、読んだ方が良いかも(*∂_∂)?








★放課後★東野圭吾★
houkago.jpg









この作品は女子高を舞台にした、東野圭吾さんのデビュー作で乱歩賞受賞(o*。_。)o

校内の更衣室で生徒指導の教師が青酸中毒で死んでいた。

先生を2人だけの旅行に誘う問題児、頭脳明晰の美少女・剣道部の主将、

先生をナンパするアーチェリー部の主将・・・犯人候補は続々登場する。

そして、運動会の仮装行列で第2の殺人が・・・

最近の作品にはまっていたので、初期の作品も読んでみようと思った(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。)

密室殺人の、トリックは?犯人の動機は何?

進むにつれ徐々に狭まってくる犯人像・・・驚きの犯人と悲しくも切ない動機・・( ̄A ̄;;)

そして、結末は予想しない展開になる(O_O;) 果たして犯人は誰なのか?

そして主人公が予想しなかった「ある人物」からの殺意とは?

20年前の作品ながら結構、楽しめた(o*。_。)o








★眠りの森★東野圭吾★
  • nemuri.jpg










美貌のバレリーナが男を殺したのは、ほんとうに正当防衛だったのか?

完璧な踊りを求めて一途にけいこに励む高柳バレエ団のプリマたち。

美女たちの世界に迷い込んだ男は死体になっていた。

若き敏腕刑事・加賀恭一郎は浅岡未緒に魅かれ、事件の真相に肉迫する。

華やかな舞台の裏の哀しいダンサーの悲恋物語

*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:*:;;;:

今回も小説を読み終えてからTVドラマも観た('-'*)(,_,*)

バレエの世界を垣間見ることが出来たし、ストーリーも面白かった(*^_^*)

加賀刑事役の阿部さんも美緒役の石原さとみさんも役柄にぴったりだったのでドラマも楽しめた('-'*)(,_,*)














© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: