老齢基礎年金の受給開始は 歳だが、 前倒し受給(繰上げ受給)した場合の損得を調べてみた。
1. 年金受給を 1 か月繰上げるごとに支給率が 0.5% ずつダウンする。
20 歳から 60 40 年間保険料を払った場合、年金は満額で 792,100 円(月額 66,008 円)もらえるが、受給を繰り上げると下記の様になる。
受給年齢 支給率 年額受給額 損益分岐年齢
5 年繰上げ 60 歳 70 % 55.3 万円 76 歳 7 ヶ月
4 年繰上げ 61 歳 76 % 60 万円 77 歳 7 ヶ月
3 年繰上げ 62 歳 82 % 64.8 万円 78 歳 7 ヶ月
2 年繰上げ 63 歳 88 % 69.5 万円 79 歳 7 ヶ月
1 年繰上げ 64 歳 94 % 74.3 万円 80 歳 7 ヶ月
2. 上記の 損益分岐年齢 というのは 65 歳で受給開始して受取る年金総額と同じになる年齢だが、 60 歳から受給すると 76 歳 7 ヶ月の時点で追いつかれ、それ以上長生きする人は損をする計算になる。
3. 平成 22 年の平均寿命は男性 79.64 年、女性は 86.39 年なので、 男性の場合 63 歳から受給して平均寿命まで生きれば、丁度トントン の計算になる。女性は長生きするので繰り上げ受給は損をすることになる。
4.
繰上げ受給した年齢から
65
歳になるまでに本人や配偶者にトラブルが起きた場合、下記の問題が発生する
・ 障害基礎年金を受けることができない
・寡婦年金
(夫が死亡した時、遺族基礎年金をもらえる子供がいない妻に対し
60
歳から
65
歳まで支給される年金) の受給権を失う
・配偶者が死亡した時、遺族厚生年金との併給はできない
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