いきなりこの詩の解釈から入っていこう。(ここではあえて解説の中で多少出てくる部分以上には、以前の解釈は皆承知の上として詳しくは紹介しないことにする) まずは二行目。「空から恐怖の大王が降ってくる」恐怖の大王。恐怖とは英語でもちろんテラー(terror)である。9月11日に起こったニューヨークのテロ事件。その”テロ”の意味も”テラー”と同じ恐怖の意味であるテロリストのテロである。と同時に、英語の表現では”the king of terrors”イコール”死”という言い方がある。これはいうまでもなく、ノストラダムスの用いた表現と全く同じである。kingにグランがついて大王となっただけ。つまり大いなる死。でっかい死という意味にもなる。私が思うに、ノストラダムスはシェークスピアなど、古文で良く使われる”ダブルミーニング”を多用しているように思う。よって、この意味は恐怖と死のどちらも意味すると解釈する。