マルスの遺言

マルスの遺言

ページⅥ(神の国?)



ノストラダムスの予言と、「聖書」の対比は、以前から良くいわれてきたことであると思う。しかし、聖書はキリスト教信者に向けて書かれた物であるって、そのベースには人類愛が流れていて、なんの偏見もなしにといっては言い過ぎだが、少なくとも彼よりは偏見なく綴られているはずだ。

聖書には、最後には神ノ国、神の理想の国が実現すると書かれている。私はそれを信じたい。神を信じる者だけが救われるというような事は書かれてはいるが、その意味がキリスト教徒だけという意味ではないという見方に、もはや誰も文句は言えない時代だと思う。そこまで人類は進歩したと、私は自負したい。そう願いたい。

これに対して、ノストラダムスは皮肉な感じで神ノ国が実現すると書いてある?まあそれも研究者の皮肉から来ているのかもしれないが。(彼らはその正当な理由を過去の詩を引用して主張しているが)それは、神ノ国は実現するにはするが、それは人間が何の害も、戦争も、争いも、憎しみの感情さえも失った状態での成就だとしている。要するに全人類が核の放射能か何かによって稙物人間化するという上での幸福だと?あるいは、全人類が野生化、原始化して太古の生活に戻るか更にそれより悪い状態に戻るという意味か?
私はそうは取りたくない。前に言ったようにノストラダムスの預言は全体のことではなかったり、西洋人の貴族の末裔から見た世界であって、アジア人や、中東人、その他からは見ていない多少の偏見とイヤミが隠されていると思うからである。そうとらえる私の方がイヤミだろうか?だって、無法地帯となった世界にレイプや犯罪がまかり通るようになって、半分野獣の怪物が歩き回るなんて何があっても信じたくはないではないか。いや、心配しなくてもそのような大げさなことには決してならないはずである。

ただ、ノストラダムスは世界の終わりがどう近づくか語っている。(もちろん例の本によるとだが)その時、世界に地震と疫病が蔓延するのである。疫病なんて古くさい、エイズ?なんてこと無いじゃんと思うかもしれないだろうが、思い出して欲しい、ついさっきまで”SARS”がはやっていたではないか!地震もたった今、数えられないくらい世界各地で起こって人が死んでいる。今まさにアメリカはその軍の力によって独断場に入ろうとし、フランスの理性は崩れ去った。(世界の終わりが近づく頃には、フランスの理性が崩れ去るそうです。なぜならフランスこそがデモクラシーの発祥の地)つまりフランスとドイツが(国民が)イラク戦に猛反対した。しかし、そのフランスでさえ陰でイラクに武器を売る武器商人がいる手前賛成できなかった?のかもしれないし。。。もうむちゃくちゃです世界は。
そして世界の終わりを告げるときには、空は縦に?赤く染まるので分かるらしい?その時には皆全てのジュネーブに逃げよ、逃げよ!とノストラダムスは警告している。当時からジュネーブとは中立国の近代商業都市である。皆、中立の近代都市に逃げよ、逃げよ!!なのか?



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