マルスの遺言

マルスの遺言

ロックの魂!



ビートルズもそんな中の一組のロック・ミュージシャンだ。彼らも貧しい境遇に生まれ、庶民の中から頭角を現し、世界を変えてしまうまでのミュージシャンになった。オノ・ヨーコが後にインタビューの中で語ったように、彼らロッカーは、伝統つまりカルチャーのないところから発生している。特権階級でない、貧しい家で貧しいものを食べ、それでも何とか泳ぎだそうとしてきた人たち。だから趣味がチグハグなのだとも彼女は語った(オノ・ヨーコは資産家の娘である)。確かに彼らは大げさで、大体が悪趣味だ。これはオノ・ヨーコも賛成してくれると思うが貧しい庶民であるがゆえに彼らは、語るべきものは大いに持っているハズ。

日本人は権力の構造をハッキリ自覚していない。
これはまた別の話になるかもしれないが、日本人は西欧諸国の資本主義(そして民主主義?)を、言ってみればそっくり輸入したに過ぎない。途中から輸入したので途中からしか分からない。そもそもの資本主義の生みの痛みや、そうなるべくしてそうなった理由、原因、そのシステムの仕組みを身をもって体験し、一から切り開いてきたわけではない。つまり、ゼロを知らない。根っこがないのだ。そのカラクリも裏も、ゼロがあることさえも知ることなしに与えられた金儲けに躍起になっている。どっちが有利か一目瞭然である。仕組みを理解している者と、していない者。そのうち全部吸い取られてしまう。いや、もうそれは始まっている。経済的にも政治的にも(今はもうその二つは一緒のことだが)。

資本主義は、近代は、矛盾の上に成立しているのだ。ごく一握りの金持ちのために存在している。だからこそロック・ミュージシャンは怒っている!
歌で怒りをぶつけているのだ。
「華氏911」のロック歌手マリリン・マンソンのインタビュー。アメリカでは良く知られている事実でしかないが、しかし、
日本のロック・ミュージシャンにマイクを向けてみるがいい、何も返っては来ない。





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