マルスの遺言

マルスの遺言

死んでから成仏するのでは遅い



昔日本で、お経を唱えると来世で成仏できると言ったことから始まるような気がする。

今の人間は「死んでから良くなったって遅いじゃん」と言う意見が圧倒的だろう。

来世でといった考えを広めた人が悪いというわけでは全然ないが、仏陀の考えとは、日本に仏教が上陸してから少しずれてきている部分があるに違いない。
(だからこそ新興宗教もできるのかもしれないが私はそういったものとはまったく関係がありません)

来世で成仏できるという考えをするしかなかった理由は、その時代にあると思う。

その時代に必要とされる考え方に仏教をある程度合わせて、人々に浸透させたということだろう。

もちろんそういった考えが悪いわけではない。

その時代には、自分の力ではどうしようもない権力・貧富の格差が出来上がってしまっていて、そのどうしようもない現世の圧力から逃れるにはもはや来世に望みを託すしかなかったその頃の人々の悲痛な叫びが聞こえるようだ。

では、今の時代は?

物質主義で物が溢れ、情報過多で未熟な魂が翻弄される時代に、ますます一人一人の人生での選択肢自体は増え続けている。

今の時代こそ、強力な誘惑に負けなければ、自分の人生を自分で作れる時代なのだ。

自分たちで。

戒律もお布施もいらない。

お寺に行けば偉い宗教大学のお坊さんが、何か勘違いな時代錯誤の説教をたれる。

もうそんなものは要らないのだ。

要は全て心の問題で、それを教えてくれる人が今は誰もいない。

よりストレートな仏陀のそもそもの「真理」の方が、人々の心に響く時代なのだ。









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