息子の過剰歯治療


この話は2001年2月~2003年6月の事です

息子の過剰歯(かじょうし)

後1ヶ月で幼稚園の卒園式を迎える頃、息子が上歯茎裏側を指差して
「痛い」と言ったので覗いて見たんだけど何にもなってなかった。
元々、口内炎が出来やすい子だったので、それかも知れないな~と思って
適当に薬塗って1日様子を見たの。
次の日も「痛い」って言うもんだから、念の為歯科医へ連れて行き
レントゲン撮影の結果
上前歯(乳歯)の上に過剰歯が2本あるって言われて。

過剰歯って、乳歯と永久歯の間に生えていて、基本的には要らない歯なんだって。
埋まってる過剰歯を取る為には切開して抜き取らないといけない為
施設の整った大阪歯科大付属病院への紹介状を書いていただきました。

その事を、私の知り合いに話したら、歯科大の講師をしている先生が
大阪市内で開業医をしているから相談してみたらと言ってくれたので
電話で問い合わせた所、そこでも設備が整っているので治療可能との事

行った所は「ボバース記念病院 歯科センター」
ここで、口全体のレントゲン撮影後
過剰歯のうち1本はすぐに抜き取れるけど、もう1本は
永久歯の根っこに向かって逆さまに生えてるから、
今抜いてしまうと永久歯の成長を止めてしまうので
時期を見て抜き取る事にしましょうと言われて
取り合えず1本を裏側から切開して抜き取って
このときは2針縫いました。

治療が終わってすぐに痛み止めを飲ませたんだけど、
麻酔が切れた後、痛み止めが効くまでかなり痛かったようで
帰りの電車で泣き喚いていました。
駅まで歩いて来ていたので、タクシーに乗って・・・と思ったのに
こんな時に限って1台も止まってないのよね。
仕方なく家まで10分。息子をおんぶして帰ったな~。

で、もう1本はと言うと。

最初は3ヶ月に1回で4回。その次は半年に1回とレントゲンだけ撮りに行って
永久歯の成長を見ながら・・・
9歳頃には永久歯もしっかり根がはるだろうからと言われて
昨年、主人の転勤が決まって、今の所へ移り住む前にもう一度レントゲンを撮りに行って
まだ抜ける時期じゃないと言われてガックシ。

来年、妹の七回忌がある時にもう一度見てもらって、
それでも抜けなければ、九州の歯科大を紹介しますって言われてたんだよね。

それで今回、法事に絡めて6月16日の午後に予約を入れて
息子の歯のレントゲンを撮ってもらったら
「レントゲンは平面なので、切開して抜き取れる状態じゃなかったらそのままにしておきます」
って言われて  ヒョエ~  ここまで来てそれはないでしょう~。(ToT)

息子を診察室に送り出して待つ事20分。
中から「お母さんどうぞ」って声で診察室の中へ入って見ると

「何とか抜き取ることが出来たので」って嬉しいお言葉。
「しかし逆さまに生えていたから、奥が深くて、結構切ったので4針縫いました」
「2~3日腫れるかも知れませんよ。」
息子の口の中を覗き込んだら、何とも痛々しい。
白い糸で縫ってるはずなのに、血で黒ずんでるやん。

待合室に戻ってきた息子にすぐ、痛み止めを飲ませて
会計と明日の消毒の予約を入れて駐車場へ(今回は車で行ったのだ)

歯科センターの駐車場を出て10分位経った頃
後部座席の息子が唸り始めた。
最初は小さな声で「痛ーい」だったのが、どんどん声も大きくなり
涙を流しながらのたうち回り始めた。
車を止めようか?って聞いたけど、とにかく早く帰りたいと言うので
約1時間車を走らせて、実家へ戻る頃には痛み止めが効いてきたのか
泣き止んで落ち着きを取り戻していた。

息子を布団に寝かせて、私はモモの散歩に出たんだけど
散歩から戻ると、息子は友達の家へ行ってしまったわ。

その日は息子だけ友達の家へお泊りさせてもらって、
翌日消毒の為、再び歯科センターへ
息子は友達の家で歯磨きをしていなかったようで
衛生士さんに見破られてビックリしていたわ。

約1週間後に抜糸なんだけど・・・
私の住んでいる市に、小児歯科学会認定医が一人居るから
そこへ行って事情を説明すれば抜糸してくれるからと
住所録をコピーしていてくれたので、見てみると
息子がこちらで通ってる歯医者やし、担当の先生やし

自宅に戻ってから、抜糸の日程を聞く為歯科医を訪ねたら、
「まっちゃん(息子の事)よ~頑張ったな。」って
抜き取った歯を見せたら
「まっちゃん、この歯に穴開けてペンダントにしたろうか」???
何とも面白い先生です。

6月23日、ようやく抜糸してもらって
過剰歯の治療がやっと終わりました。
約2年半掛かりました。ふぅ~


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