漫画界の巨匠、手塚治虫さんの ブッダ~赤い砂漠よ!美しく~
観て来ました。
手塚さんの漫画は大好きで沢山読んで来たつもりでしたが、
「ブッダ」だけはまだ読んでなかったので、内容はよく知らないまま
娘と映画館へ向かいました。乗り気でなかった娘でしたが
“試し読み本”をチラ見して気に入ったようでした。
(原作を気に入ったとは見る目があるな、と親バカなワタクシ。)
僧侶のゴシャラが修行中に吹雪の雪山で倒れている所へ
熊・狐・兎が現れる。三者とも食う・食われるの間柄なのに
その行為をせず、一旦姿を消し、また舞い戻って来る。
熊は魚を、狐は木の実をゴシャラへ差し出す。
兎は何も持っては来ない。代わりに火を焚くように促した。
ゴシャラが薪に火をつけると火は燃え盛り、
兎は自ら火に身を投じた。
食べる物を調達できなかった兎はゴシャラに自分の肉を与えようとしたのだ。
手塚作品らしい、のっけからショッキングな、ゴシャラが体感したのと
同じように自分も因果の道理を悟った様な気がしました。
力のない者、弱い者は自分を犠牲にしなくてはならない。
なんとも可哀想なんだけど、これがあたりまえの世の中。
弱い者、身分の低い者は容赦なく奴隷として生きて行くしかない。
チャプラもそのひとり。
貧しく、殴られたり蹴られたり の日々から逃れる為に
コ―サラ軍を率いるブダイ将軍をワニ達の巣から救出し、
将軍の養子に入り出世を狙う。
一方、シャカ国の王子として生まれたシッダ―ルタ。
動植物の生死にとても敏感。同じ人間なのに身分の違いにも疑問を持つ。
女盗賊「ミゲーラ」との出逢いがシッダ―ルタの視野を広げた。
とっても綺麗なコで、ふたりの行く末を応援していたかったけど
ここでもまた悲劇が…
ず~っとあらすじを語っていたい気もしますが、手塚さんの作品は
残酷なものは残酷なんだとストレートにわかりやすく伝わってくる所、
もいちど原点に立って考えたくなる作品達であると思います。
不安定なこんな」時代だからこそ観る価値がありました。
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