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沙絵子さんCalendar
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今日は猫野ぺすかさんという絵本作家のお話を聞かせて頂く機会がありました。
動物ファンタジーの画家さんですが、木版画で描かれています。
動物たちの特徴を繊細に、優しく描かれているので、ペンネームからしてこの方は動物好きで、それもかなりの猫好きかなと思ったらやはりそうでした。動物福祉にご関心があり、こどもたちに動物好きになってもらいたいから子供用の絵本を作っていらっしゃるそうです。
絵ももちろん芸術的で素晴らしいですが、お話も楽しかったです。こどものときから動物は身近にいたそうで、やはりこども時代の環境は大事ですね。でもペットを飼えないお家もあるから、絵本で親しんでもらうことは大切です。ぺすかさんの場合、住んでいた家の大家さんが猫好きで、家の廊下を猫たちが走っていたし、いじめられた猫が助けを求めてぺすかさんの部屋に飛び込んできたりしたそうで、借家だったのでしょうけれど恵まれた環境ですね。そして近所の犬も大好きで毎日撫でに通っていたそうです。噛まれることがあっても通っていたとか。
私もこども時代を思い出しました。当時は借家といってもペット不可とか言われなかったので犬や猫を飼っている家は多かったです。みんな雑種でした。
幼児期、ある家の犬は通りかかっただけでも盛んに吠えて、飛びかかられるのではないかと立ちすくんでいたのを思い出します。それなのに犬が好きだったのは、向かい側の家で飼っていた犬は私に吠えなかったんです。それこそ毎日のように撫でに行くので、犬の方でも私を覚えてしまい、「撫でてもいいよ」みたいな雰囲気でした。犬に吠えられることの多かった私はとても嬉しかったのです。黙って撫でられていたその犬は、家の人が帰ってくるとひょう変するのでした。飛び上がって大歓迎、尻尾を振って、大喜びするのです。飼い主っていいなあ、あんなに喜んでもらえて。
羨ましくて我が家でも飼って欲しいと何度も頼みましたが、あまり動物好きではない母が許してくれませんでした。
それが私がもう家の中のことに関心をなくしてしまい、犬も諦めて気にしなくなったとたんに、両親の気まぐれで犬が我が家に来たのです。嬉しいというより戸惑いました。その子犬はお世辞にも可愛い風貌ではなく、ねずみみたいに見えたからです。多分、赤ちゃん過ぎたのですね。
しかし、その風貌の悪い子犬は膝に乗せてみたら、すやすや眠るではありませんか。そういうところは可愛いかもと思いました。
その翌日、学校から帰ると…念願の歓迎が始まったのです。私を見て飛び上がり、尻尾を振って、私の帰宅を大喜びしているのです。前日に私の膝で眠ったことから、信頼を得たのかもしれません。私の犬好き人生が本格的にスタートしました。年を取って最後まで、動けなくなっても私を見ると尻尾を振ろうとしていた姿が忘れられません。
しかし、以降私は犬を飼うことができなくなり、猫を飼うことになりました。これは共働きだったからです。
犬と猫も遠い昔はご先祖が一緒です。森に残ったものが虎になり、草原に出ていったものがオオカミになり、それが猫と犬の先祖です。
なので共通点はあるんですよ。
だから両方好きなんです。犬派でも猫派でもありません。どっちも胸がキュンとするほど可愛いです。猫の方が野性的だし、人間のことは「出来の悪い大きな猫」くらいにしか思ってくれませんから主従関係は犬と比べると全くない。ないどころか、人間は猫の下僕といった位置付けかな。
でも、家族を思いやってくれるところはあるんです。そこは犬と共通かと思います。
私もぺすかさんみたいに描けたらなあ。
絵本作家の画家さんは植物をテーマにしている人はやはり植物好きだし、虫を描く人も多いですがやはり虫が好き。
動物を描く人、赤ちゃんや幼児を描く人といろいろですが、やはり自分の好きなものは好意的に描かれますね。
こどものうちに動物好きにしておくと一生の宝物です。
我が娘は猫を可愛がってはいたけど、気の向く時ばかり。
と思ったら、結婚したら即、猫を飼ったのでびっくりしました。世話は私に押し付けていたのにできるのか?
でも、ちゃんと、お世話して可愛がっています。やればできるのですね。
ただ、娘の場合、好きなのは猫だけ、というのが気になります。犬は身近にいなかったからなあ。やはりこども時代の環境なんでしょうか。
ハムスターしか、飼ったことのない婿さんは最初、猫を飼うことにためらいがあったようですが、娘にさんざん猫カフェに連れて行かれ、無理やり猫慣れさせて、やっと納得してもらったみたいでした。それに子猫はやはり可愛いですからね。婿さんも猫好きになってくれて良かったです。
動物福祉のために私も、可愛いイラストくらい描けるようになりたいものです…しかし、私が描いたら動物嫌いになるかもしれないので、まあ、可愛いエピソードでもせっせと描いてみましょうかね。
ぺすかさんには憧れます。