『ジュリエットXプレス』
著:上甲宣之
新年のため携帯電話が、現在つながりません―。
高校の寮で静かに年明けを過ごすはずだった遙。
だが大晦日の深夜、歓迎されぬ訪問者は彼女に、
こう告げる。
「これから殺人フィルムの噂を語ろう」。
一方同じ頃、遙のルームメイトである真夕子は、
一人旅の寝台特急で、誘拐された子供を探していた。
さらに、寮から数百メートルを隔てた家では、
智美が強盗に襲われていた。
大晦日の23:45。
携帯が通信規制でつながらない今、
3人のヒロインの運命は…。
新年を挟み交錯する、リアルタイム・ミステリー。
一見、何の接点もないような、
3つの異なる場所で起こっている事件が、
少しずつ少しずつ重なり合い、最後には、
大きなうねりに飲み込まれ。
そしてそれは、驚愕の事態へと発展する!
息をもつかせぬ、ジェットコースターならぬ、
特急ミステリ。
こいつが怪しい…?という人物が、二転三転。
それも、複数の場所で起きている事件の犯人が、
二転三転するのだから、合わせて七転八倒か(違)。
新年の携帯電話の通話規制がかかっている時間、
というのが、ハラハラ感をいや増す。
早く伝えたい、伝えなきゃならないのに、
通じないもどかしさ。
携帯電話がこんなに普及している今じゃぁ、
ミステリは成立しないだろ、なんて浅はかな考えを、
軽く見透かされ、一蹴された気分の、一冊でした。
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