【RICOH GR1s】





【RICOH GR1s(Black Date model)】


GR1s001.jpg


GR1s003.jpg


「機能美」

このコトバがこれほど似合うカメラも他になかなか無いと思います。正しく名機と呼ぶに相応しい、その描写力と機能性。そしてその実力に裏打ちされた工業製品としての美しさ。

28mmという画角も自分の感性とマッチするようで、モンサルの中で一時期38mmのコンタックスT2とサブカメラの座を争いましたが、最終的にはGR1sが手元に残りました。(とは言えT2を手放したコトは後になって後悔しましたが…)

搭載されたGRレンズの描写力は各方面で絶賛されているとおり素晴しく、ちょっとしたスナップもGRで撮影すると渋めのイイ画が撮れてしまうため、自分の撮影技術が向上したかのような錯覚を覚えてしまいます。最短焦点距離も0.35mとコンパクトとしては非常に寄れる部類。

マグネシウム合金の少しザラついたボディは手にシックリ馴染み、パトローネとほぼ同じ厚さしかないため携帯性も抜群。操作系もシンプルながらユーザーの使い勝手が良く考慮されており、殆どストレスを感じさせません。

と、心底コイツに惚れ込んでしまっているモンサルは、つい手放しで褒めちぎってしまいがちですが、やはり欠点もあります。

まず挙げるとすれば撮影時の静粛性。フィルム装填時の予備巻上げと撮影時のフィルム巻上げ音が大きい&安っぽいこと。静粛な場所での撮影時は非常に気を使います。ただ意外と雑踏の中では目立たない類の音であるため、街中のスナップでは然程気になりません

もう1つはシャッタースピード。コレが最速で1/500秒しか出ません。F値2.8と抜けの良いレンズのため、ISO400以上のフィルムを装填しての好天時撮影は撮影はかなり辛いモノが…またAEのクセなのか、少々オーバー目に写るため、ポジ撮影の場合モンサルは常時0.5段の露出補正を掛けています。

あと操作系の弱点として唯一挙げられるのが、絞りダイヤルにロックが無いコト。GR1からGR1sにモデルチェンジした際、クリックを固めに改良したそうで、モンサル所有の個体もしっかりとしたクリック感はあるのですが、やはり何かの拍子に意図せず切替わっていることがあり何度か痛い目に遭いました。

自分としては他に欠点が見つけられません。ホント良いカメラです。

GR1s002.jpg


残念ながらリコーが銀塩から撤退してしまった現在、程度の良いモノは入手が非常に困難。GRデジタルの発表前後から中古相場もジワジワ上がってきていますし…生涯を供にするためにも、機会があれば今のうちにデッドストックを入手しておきたいと思ってます。




© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: