Aug 10, 2007
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昨日の閉店一時間前に
一人のおばあちゃんがひょっこりと作品を見にいらしてくださいました。
「おじいちゃんが、逝っちゃって１０年経つんだけど
私も疲れちゃって。早くおじいちゃんのところに行きたくてね」と
アクセサリーを眺めながら言ったその一言と
何だか寂しそうなその横顔が気になって話しかけてみた。
ちょっと聞いてみたら何かと「溜まっていること」があったようだ（笑）
アクセサリーは沢山持っているんだけど
娘達もこんなもんは流行らないって
そしてバッグからは沢山のアクセサリーや宝物が。
組みひものようなブレスレットは、いつもお世話になっている
神社の神殿の中で紐のようなものがあるらしく
関係者が年に一度、組みひものブレスレットにし
お経をあげて浄化し、それを他の檀家さんへ配るそうで。
それを大切にバッグに忍ばせているのだとか。
もう一つは四国の弘法大師ゆかりの根付けを
大切にお財布へ着けてらっしゃいました。
それを見て一言。
「おばあちゃん、守られてるね＾＾；おじいちゃんのところにはまだまだ
行けそうも無いかも（笑）」と。
凄くいい笑顔で
「そうだね。あなたの言う通りかもしれないね」と。
小一時間ほどお話をさせていただきましたが
お年寄りになればなるほど、娘との同居でも話が合わず
階下の娘家族にも気を遣っているのは、
出来る気遣いなのだと。
でも、もう我慢しなくてもいいのに、と私は思ってしまった。
「あなたと話していたらとっても気が晴れた。貴重な時間を占領しちゃって
ごめんね。でも本当に嬉しかった。ありがとね」と
一言おばあちゃんから言われて何だか涙が出そうになった。
とっても小さな背丈のおばあちゃん。
こざっぱりとした珊瑚のネックレスを身につけて
プレスのしっかりとかかったパンツをはいて。
それでも背中はとっても寂しそうだった。
「おばあちゃん、いつでも来て。私１５日までここにいるから」
「そうだね。寂しくなったらまた来ようかな？」
おばあちゃん、待ってるね＾＾
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