モンスターハンターG 研究所

モンスターハンターG 研究所

作成中・・・(第二章)



「オッハ陽!」康二が陽の背中を叩いた。「イッテー!馬鹿ヤロー!俺は怪我人だぞ!」あの事件の次の日ニュースではモンスターの出現ばかり取り上げられていた。モンスター
が出現したのは陽の通う、中学だけではなかった。池袋や新宿など東京付近全てに出現したらしい。何とか全滅させたらしいが、皆ランポスかその亜種、ゲネポスかイーオスだっ
たらしい。「悪い悪い!まあ綺麗な姫ちゃんに看病してもらったんだから!それにアンナ露出度の高い服で…」「ばーか…何考えてるんだ。」そして学校に着いた。「オイ!聞い
たか?東京付近でモンスター大量発生だって!しかも皆ランポス系だってよ!飛竜じゃないだけマシだよな!」そんな話で学校はいっぱいだった。「姫は?まだ?」陽は昨日仲の
良かった女子に聞いた。「まだじゃない?それより、ランポス殺ったの陽なの?スッゴイ噂されてるよ!」「ま、まあ…」そう言って陽は話から逃げた。その日姫は風邪のため学
校を休むと連絡があったが陽は嘘だと直ぐにわかった。陽は学校が終わると直ぐに担任の元へ行った。「先生!大空さんの家ってどこですか?」「大空さんね…えー、あのビルの
近くの大きな赤い家だけ
ど…まあ直ぐにわかるよ。」「ありがとうございます!」陽は姫の家に向かって走った。「はぁ…はぁ…こ、ここか…」赤い派手な家が恐ろしく巨大な敷地の中にあった。家と言
うより屋敷だった。「無茶苦茶なほど入りズラいな…ま、いっか!」ピィーンポォーン…「居ないのか?」ピィーンポォーン…「…はい大空です…」姫の声だった。「あっ姫?陽
だけど…」「…ごめんなさい…もう貴方とは…」「おっ邪魔っしまーす!」陽は大きな門を登って敷地に入った。「陽!ちょっと待て!勝手に入らないでよ!」陽は小走りで屋敷
に近付いた。少しずつスピーカーからの音が聞こえなくなる。屋敷の前に立つとより大きい事に気付く。「でっけー…名前が姫って言うだけあるな。ま、入るか。お邪魔~!…あ
りゃ?」中は広い玄関で進むと大きな空間に3つの巨大階段、左右の階段は半螺旋状になっている。しかし、そこに音一つなかった。「ったく…広いと不便だよな…ひーめー!」
陽は迷わず真ん中の階段を登った。階段を上がるとH型の廊下に広がっていた。陽は片っ端から開けて行った。「姫~!ここか?」陽がドアを開けるとそこは脱衣所になって居
た。しかしそこらの銭湯よ
り大きい。その奥からシャー…っと水が流れる音がした。「あっ…居たけどヤベーな…」陽は近くの掃除用具入れに飛び込んだ。{うわー…ピンチって言えばピンチだけど…}
「ふーぅ…全く、陽は…ってもう入って来てたら…ここに来るじゃない!急がなきゃ!」{居るんですけどー…なんて言えないよな…って!ここ、掃除用具入れじゃ無くて…衣服
入れ箪笥だった~!ヤバイヤバイヤバイ…殺される!}陽はさり気なく箪笥の溝から姫を見た。白い肌が湯気と混じっている。濡れた髪を上で纏めている姫はなぜかより綺麗に見
えた。{アイツ…顔は幼く見えるのに体は立派だな~…ってこんなやばい状況で何考えてるんだ~!}「!!…あー!なんでこんな所に居るの?!もしかして私を見に来たな
~!」姫は下着で衣服入れに近付いた。{ば、バレた…終わりだ…}「ニャー!」{へ?ね、猫?}頭の方から猫の声がした。「もー!ミーちゃんのエッチ!」{グハァ!こんな
所に居たら悩殺される…この小説の趣旨変わってないかオイ!こんな純粋な少年をこんな場所に入れやがって!}「ミーちゃん!今日は初めての友達が家に来るんだよ!もう来て
るかな…どんな服着て会えば良
いか分からなくってね。私すっごくドキドキしてるの!ミーちゃんも一緒に選んでね!」{も、もうだめだ~!}ガチャ…「こ、こんにちは…」「?!
キャーーーーーーー!!!!!」パン!パン!大きな音を出して陽の頬にビンタが走った。「陽の変態ー!」「ご、ごめーん!」それから10分後…
「ま、まだ怒ってるの?」「ふんっ!」「本っ当にごめん!」陽は土下座して謝った。「…てたんでしょ私の事…聞いてたんでしょ!?私の事!貴方が初めての友達だとか…」姫
の顔が寂しさに変わった。今までは怒ってるとはいえ照れていただけだった。しかし今の姫の瞳は暗く光がなかった。「MHって私のパパが作ったんだ…」「ま、マジで?!」
「でね…仕事が忙しくなって、家になんか帰らなくて、ママは離婚しちゃったし…この家は私と私の世話役のメリーだけ。でね、私、学校行くのも初めてで…幼稚園は行ったよ。
でも私…人となかなか馴染めなくて…中学になって少しだけど友達が出来たの!…でも…最初の友達を私は傷つけてしまった…私…友達をつくるのが怖い…」「別に姫が傷つけた
わけじゃないだろ?!」



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