~ A LOVER ~

~ A LOVER ~

remind



  remind

夕日の照らす浅瀬の海に

いつかの想いが蘇る

何もかもが守られていたあの頃・・・

僕たちはきっと

天使のように純粋だった

知らないことが多すぎて

薄暗がりを知りすぎた

自分の感じた気持ちだけを

掛け値なしに信じることができた

弱かった

強かった

傷だらけになっても

裸足で駆けることをやめなかった


満たされていく欲望

引いていく心

溜息と共に吐いて捨てる毎日に

言い訳じみた僕は

いつから独りになってしまった・・・


砂浜ではしゃぐ子供達に

そんな想いを重ねながら

僕は今日も

疲れた身体で家路に急ぐ


待つ人のいない

あの部屋へ・・・

           by zin


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