木漏れ日の森

Apr 16, 2010
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カテゴリ: 社会


あの夜 帰れないと電話してきた息子は
早朝 3時半に帰宅し
入浴後少し寝て 
又6時半には家を出た

その後 通常の勤務に徹夜の勤務を上乗せして
今朝の6時頃着替えの為に帰宅
シャワーを浴びて 軽く朝食を摂った後
東京へ出張だと 7時に家を出た


今夜は会社に寄らずに 東京から直帰すると言う
日付が変わる前に帰れるだろうか・・・


明日の土曜も明後日の日曜も出勤らしい


一体 この1ヶ月以上の間
息子は 1日平均 何時間の睡眠を取っているだろう・・・


こんな勤務に耐えているのは息子だけではない
定年間近の上司も 同様の激務に耐えていると言う


私の弟も技術職で
昨日は熊本にいたと思えば 今日は青森にいて
明日はシンガポールに行かなくてはいけない 
などと言っている


速い電車ができるのもいい
飛行機が頻繁に飛ぶのも
グローバル化もいいのかもしれないけれど
文明が進めば進むほどに
人間は消耗していく


もっと便利にならなくてはいけない
更に新しい物を開発しなくてはいけない
もっと もっと売らなくてはいけない


そして 便利に使いやすくなった物をもっと手に入れるために
もっとうんと働かなくてはいけない


寝てなんかいられない
立ち止まってなんかいられない
それが嫌なら 
社会の中心から外れた寂しい場所に
ポツネンと一人取り残されるだけだ


イエスかノーかしかないような 両極に別れてしまった社会。。。



人間は 一体いつから 365日24時間働き続けられるなどと
思い上がってしまったのだろうか



今 医療保険制度の中でも 
医師が24時間対応する体制を取ると申告すると
加算される保険点数がある


殆どの診療所に医師は一人しかいない
こんな制度がまかり通るのは
一人の人間が365日 24時間いつでも対応できるなど
どう考えても無理な事だとは思わない人達がいることの証明だ


もう一回書くが 一つの診療所には 医師は一人しかいないのだ
なのに 政府は そのような体制に乗っかって
在宅医療を推し進めようとしている


人は何の為に働くのだろう
人は何の為に生きるのだろう

何の為に子供を産み育てるのか・・・・・・・


私には段々とわからなくなってきているけれど
人間は24時間働き続けることなどできないことと
仕事で殺されるために
命をかけて子供を産み
全人生をかけていつくしんで育てるのではないことだけは 
はっきりとわかる











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Last updated  Apr 16, 2010 05:21:16 PM
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