MOTOの映画三昧

MOTOの映画三昧

2006.2月の映画

★ウォーク・ザ・ライン/君につづく道★



ウォークザライン1

ウォークザライン2


製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 136分
監督 ジェームズ・マンゴールド
製作総指揮 ジョン・カーター・キャッシュ 、アラン・C・ブロンクィスト
原作 ジョニー・キャッシュ
脚本 ギル・デニス 、ジェームズ・マンゴールド
音楽 T=ボーン・バーネット
出演もしくは声の出演 ホアキン・フェニックス 、リース・ウィザースプーン 、ジニファー・グッドウィン 、ロバート・パトリック 、ダラス・ロバーツ

1950年代、プレスリーらとロカビリーの黄金期を築いた伝説のミュージシャン、ジョニー・キャッシュの物語。
決して安定した人生とは言えなかったが、何事にも好きであることが道を開く…という事をストーリーの中で教えてくれる。
2003年に生涯を終えるが、黒の衣装をトレードマークに反骨精神で生きた姿を自伝に基づき映画化した。
劇中、エルビス・プレスリーやジェリー・リー・ルイスなど(もちろんそっくりさん)も登場する。
全米ツアーで憧れのカントリー歌手、ジェーン・カーターと出会い、運命的で、決定的な熱い場面にも注目。
彼のヒット曲満載でそちらの楽しみも充分だ。






★単騎、千里を走る。★



単騎、千里を走る2


単騎、千里を走る1



製作年度 2005年
製作国・地域 中国/日本
上映時間 108分
監督 チャン・イーモウ 、降旗康男
製作総指揮 -
原作 -
脚本 ヅォウ・ジンジー
音楽 ガゥオ・ウェンジィン
出演もしくは声の出演 高倉健 、寺島しのぶ 、リー・ジャーミン 、チュー・リン 、ジャン・ウェン

チャン・イーモウ監督が長年、高倉健の出演を望んでいたこの作品は素朴で温かみを感じさせる作品だった。
チャン監督の作品として「初恋のきた道」「LOVERS」などチャン・ツィイーの主演するもので有名。

この映画は寡黙な父(高倉健)とその息子(中井貴一)との溝が修復できないでいる関係から癌で入院する息子の変わりに中国への旅を決意するというもの。

いつものように健さん、寡黙な役柄だったが、もう少し喋って欲しいとも思ったり…
気持ちが通じにくいのにはその寡黙さが一つにあるでしょ!

中国の山村が舞台だが、健さん、見知らぬ土地を一人精力的に旅を続ける。
携帯、デジカメにビデオを駆使するのもすごいが、結局それが大きなポイントに…

通訳はいるものの言葉が通じにくく、苦労するがそこに携帯が大活躍だった。
中国人の子供と健さんの出会いから別れのまでが感動を呼ぶ…というお話し。
観ている中高年のおばさまたち、あちらこちらで涙、なみだ。




★ジャーヘッド★




ジャーヘッド3

ジャーヘッド1



製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 123分
監督 サム・メンデス
製作総指揮 ボビー・コーエン 、サム・マーサー
原作 アンソニー・スオフォード
脚本 ウィリアム・D・ブロイルズ・Jr
音楽 トーマス・ニューマン
出演もしくは声の出演 ジェイク・ギレンホール 、ピーター・サースガード 、ルーカス・ブラック 、クリス・クーパー 、ジェイミー・フォックス

湾岸戦争の実体験を綴ったベストセラーの映画化。
ジャーヘッド=(ポットのように刈り上げた頭~頭の空っぽな海兵隊)
18歳になって海兵隊へ入ったスオフォードは新兵訓練と言われる虐待の洗礼を受けるがそれに耐え、偵察狙撃隊に抜擢される。

やがてイラクへ出撃するが、見えない敵と厳しい条件のもと、若い彼らは余す体力を発散する場所を探しながら日々の任務に就く。
激しい戦闘シーンや銃撃シーンはないものの、明け暮れる訓練と、敵を想定して終わりのない戦いからストレスをため続ける。

砂漠の厳しい気候の中での訓練が続く、襲撃された民間の車両の黒こげの後を捜査する、と言った緊張の中でも敵は現れないことに精神的にみんな参っていく。

いつかテレビでイラクは派兵され、やがて本国に帰った兵士達の精神的なダメージの大きさをやっていた。
社会復帰までにかなりの時間が必要なことをフィクションでやっていたがこの映画でも同じことが感じ取れた。
映画「レイ」で主役のジェイミー・フォックスがここでも素晴らしい渋い役どころだった。








★ミュンヘン★



ミュンヘン2

ミュンヘン3



製作年度 2005年
製作国・地域 アメリカ
上映時間 164分
監督 スティーヴン・スピルバーグ
製作総指揮 -
原作 ジョージ・ジョナス
脚本 トニー・クシュナー 、エリック・ロス
音楽 ジョン・ウィリアムズ
出演もしくは声の出演 エリック・バナ 、ダニエル・クレイグ 、キアラン・ハインズ 、マチュー・カソヴィッツ 、ジェフリー・ラッシュ


…1972年9月5日、ミュンヘンオリンピック開催中、パレスチナゲリラ“ブラック・セプテンバー/黒い九月”によるイスラエル選手団襲撃事件が発生した。激怒したイスラエル機密情報機関“モサド”は暗殺チームを編成、報復を企てる。…~オフィシャルサイトから抜粋~

この事件によってミュンヘンオリンピックは中断すると言う前代未聞の大事件となった。
かなりのショッキングなシーンもあるので要注意。
我々、日本人には考えられない報復戦をやってのける国が世界にはあって、「目には目を」の行為でそこから何かが将来生まれるのか…と劇中でも考えるシーンがあったり。
報復を進める中、仲間同士の苦悩、残してきた家族への思い、任務を終えたとき、自分自身が社会に復帰するにはリハビリやカウンセリングとなることは予測しないこと。

単に映画としてストーリーを追うのもいいが、歴史に残る大きなことが起こっていたことを認識させた。

スティーブン・スピルバーグ監督が歴史の裏に葬られたショッキングな事件を暴き出したという話題作。
リアル度、無理が感じられないストーリーと全体から放出される空気も完成度の高さを感じる内容だった。
見ごたえ十分だった。









★オリバー・ツイスト★




オリバーツイスト1

オリバーツイスト2


製作年度 2005年
製作国・地域 イギリス/チェコ/フランス/イタリア
上映時間 129分
監督 ロマン・ポランスキー
製作総指揮 -
原作 チャールズ・ディケンズ
脚本 ロナルド・ハーウッド
音楽 レイチェル・ポートマン
出演もしくは声の出演 バーニー・クラーク 、ベン・キングズレー 、ハリー・イーデン 、ジェイミー・フォアマン 、エドワード・ハードウィック

天涯孤独の孤児、オリバー・ツイストは救貧院につれて来られたがすぐに追放される。
やがてロンドンを目指すオリバーはスリの少年と出会う。

相手はスリでも悪党でも良かった、受け入れ、面倒を見てくれた相手には恩義を忘れない。
それほど愛されることに飢えていたオリバー。

純粋な気持ちを忘れずにさまざまな困難を乗り越えて幸せを追い求め歩いていく。
その姿になんとかしてあげたい気分もあるが全体的には盛り上がりが今ひとつ。
そのほかでは結構ショッキングな場面もあり、そのあたり、はっきりと表現するのは特徴的かも。
ストーリー的にはさほど珍しくはないし、大仕掛けがあるわけではない。
流れ的には主人公より周りに起こる不幸はどうしちゃうの…とやや不自然な部分も気になった。
でも19世紀のロンドンの風景や町並み、人々の生活などけっこう良く出来ていたと思う。



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